子供が大きく成長するほどに年々かさんでくるもの、それが教育費です。
単に「学費」のことを指すだけではありませんよね。
たとえ公立中学校に通っていたとしても、その次に待ち構える高校受験のために、塾や家庭教師など、多くの場合何らかの学習支援が必要です。
さて、中学生の塾通いを考えはじめた親御さん、塾の費用って、どれくらいかかると思いますか?
目次
文科省調査による中学生の塾代の平均
平成26年の文部科学省の調査によると、中学生の塾代の平均は、公立生で約 204,583円、私立生でも135,356円となっています。
つまり、月額に換算すると約1.5万円強。
この数字だけを見ればさほど大きな額ではないように見えますが、あくまで中学生全体の数字であることに注意して考えなければなりません。
普通、中1よりも中2中3と学年があがるほどに、塾通いの生徒は増えるものです。
純粋に塾通いをしている生徒だけの月謝を割り出すと、もっと大きな数字になるはずですね。
参考資料:http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001065339&cycode=0
「1教科・週1・1万」が塾代の相場
では、塾代の相場って、どれくらいなのでしょうか?
集団塾、個別指導塾と様々な形式がありますが、ざっくりと見積もって、「1教科・週1・1万」がおおよその相場です。
1万円くらいなら通わせようかな?と思っても、1教科だけというわけにはなかなかいきませんよね。
英語と数学のせめて2教科はしっかりと点数を維持してほしいですし、実際に中1・中2生は英語数学の2教科で週2回の通塾というスタイルが一般的です。
受験の年は塾代も上がる!
受験の年に入ると、塾通いの頻度も増えます。
公立私立ともに少なくとも3教科ないしは5教科の試験が課せられますので、英数以外の3教科も合わせて、5教科受講するお子さんが多くなりますね。
5教科で単純計算5万円。リーズナブルな塾でも、少なくとも4万円は必要です。
指導形式別の中学生の塾代の相場は?
ご存知の通り、指導形式によって1ヶ月の塾代もずいぶんと異なります。ALLABOUTの記事のよれば、塾代にはそれぞれ以下の費用がかかるようです。
- 集団指導(週2~3回)→1万6000~2万4000円
- 少人数指導(週2~3回)→2万4000~3万6000円
- 個別指導(週1~3回)→1万6000~4万8000円
調べでは一回2時間を想定しているようで、それぞれ週2-3回の通塾なので、教科も2-3教科といったところでしょう。
やはり、だいたい1教科、週1、1万円〜の相場が当てはまりますね。
夏期講習代、模試代、教材費が塾の費用として積もっていく
塾通いでかかる費用は毎月の月謝だけではありません。
必要によって教材費や模試代がかかります。冷暖房費などの諸費がかかる塾もありますので、年度始めはまとまった額が必要ですね。
経済的負担が大きいのが、夏期や冬期に行われる特別講習です。
休暇中は昼間から塾に通えるので、1日5時間くらいの拘束で週4.5回の通塾。学校の代わりに塾に行くような感覚です。
うちは受けさせません!なんて強気なご家庭もまれにありますが、ほぼ全員が受ける講習となると、お金を出さないわけにもいきません。
夏期講習の相場
夏期講習の相場は、中3の受験生、だいたい7月後半から8月いっぱいまでの1ヶ月強(お盆があるので実質30日くらいにはなる)で10万円くらい。
中にはなんと30万近くとる塾もあると言われています。
普段の受講料にプラスするところ、8月は講習費のみのところ、形はそれぞれです。
個別指導塾なら、90分一コマいくらで何コマ受けてほしい、とセット買いのような形で勧められるところもあります。
塾通いにはこういった月謝プラスアルファの必要費用がすこしずつ重なっていくのです。
塾代が掛かるなら、費用対効果の高いところに、方法を見極めるべし!
中学生の塾代は、高校受験のためにどうしてもかかってくる必要経費です。
学校の勉強や市販の教材または通信教材だけで十分にできる子なんて、実際ほんの少数でしょう。
同じお金を使うなら、費用対効果の高いところや方法を見極めましょう。
例えば、部活に懸命になっている子でも、学習習慣がついているかどうかで塾の使いかたも変わります。
日頃の定期テスト対策を自分でできる子であれば、あえて中1からコンスタントに塾通いさせる必要もあまりないでしょう。塾通いにも体力がいりますしね。
その変わり、長期休みの期間は、がっつりと夏期講習や冬期講習などの特別講習を受講させて、日々の強化をすればいいと思います。
反対に、学習習慣があまりない子には、いくら部活が忙しくても、週2回でもいいので塾に通って勉強する習慣をつけた方が本人にとっても後々ラクです。
早いうちから学習をルーティン化させることで、受験モードへの切り替えのハードルが下がります。その子に合わせて塾の使い方も考えていきましょう。
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