お子さんは正しい片付け方法を知っていますか?幼児期から片付け習慣をつける5つのコツ

おもちゃがたくさんある部屋

「子どもが全くおもちゃを片付けない」「部屋がおもちゃでいつも散らかっている」など、子どもの片付けに関してお悩みの方も多いのではないでしょうか?

子どもの片付け問題は、子育て中の家庭で共通の悩みですよね。

「片付けしなさい」と毎日のように怒っていても、子どもの片付け習慣はなかなか身に付かないものです。

今回は、幼稚園教諭経験から片付けをよりスムーズに、無理なく習慣化できる5つのコツをご紹介します。

「子どもには幼い時から片付け習慣を身に付けさせたい」「整理整頓された空間で快適に過ごしたい」という方は必見です。

子どもが片付けできない理由とは?

子どもが片付けできない理由は大きく分けて3つあります。

  • 遊びに夢中になっている、集中している
  • 片付けの意味をきちんと理解していない
  • 片付ける環境に問題がある(収納など)

子どもは、遊びに夢中になったり、集中したりしている時には、周りの声が全く耳に入らないこともあります。

幼児は先の見通しを考える力や時間を意識して行動する力が十分に備わっていません

子どもが片付けないのは「もっと遊びたい」という、基本的な欲求が理由として挙げられることをまずは頭に入れておくと良いでしょう。

また「正しい片付け方法」を分かっていないことも理由のひとつです。

おもちゃを乱雑におもちゃ箱に入れたり、隅に寄せたり、移動するだけで「片付けたよ」と主張する場合には、正しく片付けることを理解していない可能性もあります。

更に、収納が足りていない、おもちゃが多すぎる、子どもが入れにくい収納場所などの環境に問題がある場合も、片付けがスムーズに進みません。

まずは、子どもが片付けできない理由を探ることが、片付けを習慣化する第一歩だといえるでしょう。

チャレンジする子供

幼児期から正しい片付け方法を身につけよう!お片づけがスムーズになる5つのコツ

おもちゃを片付ける女の子

では、実際にどのようにすれば片付け習慣が身に付くのか、片付けがスムーズになる声掛けや、環境作りについて紹介します。

片付けを促す、子育てのコツは以下の5つです。

  1. 正しい片付け方法を親子で見直し、見本を見せる
  2. 全てを任せるのではなく、少しずつ量や範囲を増やす
  3. 遊びやゲーム感覚で片付けに取り組む
  4. 分かりやすいおもちゃ収納を見直す
  5. 片付け後のお楽しみを作る

片付け習慣を身に付けさせるためには、特別な道具もスキルも要りません。

一瞬で片付け習慣が身に付くこともないため、辛抱強く、根気強く続けましょう。

ここでは、片付け習慣が身に付く子育てポイントを詳しく解説します。

正しい片付け方法を親子で見直し、見本を見せる

正しい片付け方法が分かっていない子どもの場合は、まずは基本に戻って、親子で正しい片付け場所や片付け方法を見直してみましょう。

「絵本は、この場所に入れてね、上に置くのではなくて、元々あった場所に戻すよ」「ブロックはここにまとめるよ、全部入れたら蓋をしめるところまで忘れないようにね」など、具体的に手短に使えるのがポイントです!

全てを任せるのではなく、少しずつ量や範囲を増やす

始めから全てのおもちゃを子どもだけで片付けようと思っても、なかなか進まないものです。

大人でも、家事が山のように残っていたら……見ただけでやる気がなくなってしまうこともありますよね。子どもの片付けも同様です。

「今日は○○くんは積み木の担当ね、ママはこっちを片付けるよ」など、範囲やおもちゃの種類を限定することによって「今日はこれを片付ければいいんだ」と、見通しを立てて片付けることができます。

始めは、一種類から徐々に種類や範囲を広げていくことが大切です

遊びやゲーム感覚で片づけに取り組む

片付けを遊びの延長戦として楽しむこともスムーズに進めるコツです。

「誰が一番たくさん片付けられるか競争」「タイマーがなるまでに片付けられるかゲーム」など、子どもがゲーム感覚で楽しく取り組めるようにするのもおすすめです。

「では、競走を始めます!よーいスタート」など、子どものやる気をアップさせる声掛けや働きかけで、子どもの意欲は更に高まります。

どちらが勝ったか、メモする、片付けができたらシールを貼っていくなど、片付けの成果を見える化すると子どもはより一層張り切って片付けに取り組むでしょう。

片付けを嫌がる子や遊びに夢中になる子に特に効果がある方法です。

分かりやすいおもちゃ収納を見直す

片付け習慣を身に付けるには、環境を整えておくことも大切です。

具体的な収納環境のポイントは以下の通りです。

  • おもちゃの量を一定量に保つ
  • 何をどこにしまったらいいか、写真や絵、シールなどを活用して分かりやすく表示する
  • 収納は8割を目指す
  • 簡単に入れるだけの収納を基本とすること

そもそもおもちゃが多すぎる場合は、メインで使用しないおもちゃは出さない、断捨離する、リビングや子ども部屋で分けるなど、量の調整が必要です。

またぱっと見て収納場所が分かるような表示と入れるだけで完結する収納ボックスを用意することも、子どもがスムーズに片付ける上では必要な要素です。

おもちゃが溢れている収納ボックスは、分類したり、数や量を減らすなど調整が必要でしょう。

子どもへの声掛けや働きかけも大切ですが、環境に問題がないか改めて見直すと良いですね。

片付け後のお楽しみを作る

「早く片付けられたら、一緒に絵本を読もう」など、片付け後にお楽しみを作っておくこともやる気アップのポイントです!

好きな絵本を読んだり、時間を決めて好きなテレビ番組を見たり、家族団らんでお茶を飲みながら美味しいものを食べたり……楽しみなことが待っていると「早く片付けよう」」という意欲に繫がります。

「きれいになった部屋って気持ち良いね」と声をかけながら楽しむと、片付け=気持ちいいこと、家族みんなにとって嬉しいこと、過ごしやすくなることを理解していきます。

これは、なぜ片付けなくてはいけないのかという基本的な部分を理解することにも繫がるので、意識して繰り返し声をかけていくことをおすすめします。

手先が器用な子供

まとめ

今回は、片付けをスムーズにする子育てのコツについてお話しました。

子どもの片付け問題は、多くの家庭で直面する悩み事です。

日常的な生活習慣だからこそ、幼児期からきちんと身に付けたいですよね。

今回ご紹介した方法は、お子さんの性格や発達状況によって、合う・合わないが分かれることもあるため、実践しながらどのように取り入れていくべきか、試行錯誤することも大切です。

特別な技術や道具も必要なく、すぐに実践できるコツをお伝えしましたので、ぜひ今日からでも取り入れてみてくださいね。