学校から帰れば、習い事に行ったり友達と遊びに行ったり。
習い事が算数や国語といった学習塾ならともかく、サッカーや野球などのスポーツ系であれば、学業面の勉強に不安がありますよね。
特に何もしないで、下校後すぐに友達と遊びに行く場合も、学業面が心配になります。
帰宅すれば子どもの気持ちは満たされた状態で、頭には宿題なんてものは抜けている事もあります。
それでもやはり親視点では、宿題をして予習復習をして欲しいというのが本音です。
ではどうやって、子どものやる気を出させたらいいのでしょうか?今回は一人っ子に焦点を当てて紹介します。
目次
一人っ子の願望を刺激する
一人っ子は多かれ少なかれ、兄弟姉妹に憧れる傾向があります。
兄や姉、弟や妹に夢を馳せる事は、一人っ子ならば必ず通る道でしょう。
しかし現実的にそんな簡単に叶うものではありません。
しかし「頼られたい」という願望は、必ずあるのです。
一人っ子は頼りたい場合、親だけではなく同居している場合祖父母に頼る事が出来ます。
しかし頼られることはあまりありません。そこを上手く刺激し、学習に繋げます。
一人っ子は頼られたい!そこを上手に利用しよう
例えば算数の基本的な足し算の場合、普通なら「教えてあげる精神」で答えます。
しかしここで、頼られたい願望を刺激する言葉で答えます。
「○○君(ちゃん)、これってそうやって数えるんだね」や自分の学生時代と照らし合わせて「こんな計算のやり方は無かったなぁ。新しい方法が分かって助かるよ」と、敢えて自分の過去を引っ張り出して対応するのも手です。
こちらが新しい発見をしたという様な態度を示せば、兄弟姉妹願望を持つ子はノッて来ます。
子どもの年齢より一個下か上くらいに自分の対応を設定し、同じ目線で物事を見るのがオススメです。
日常的に「頼りにしているよ」アピールする
勉強は塾以外にも通信教育や家庭教師など、いわゆるプロフェッショナルが揃う専門企業が多数あります。
確かにその教材や指導で学力が伸びたとしても、根本的な日常生活の常識が得られるかといえば、素直には頷けません。
そんな時、共働きでも母子家庭の家庭でもその場で実践できるのが、家事のお手伝いです。
家事と言っても、やるべき事はたくさんあります。
洗濯物から掃除と言った基本的なモノから、地域によっては行事など。
いつも家事をこなしている方は、この苦労は痛感しているでしょう。
「子どもは学校(又は幼稚園、保育園)だから、日中手伝えないよ」という方も居ると思います。
しかし、帰宅後の時間は「指定された時間では無い」のです。
勉強を終え、特にやる事もなくダラダラと過ごすのであれば、こちらの戦場のような家事現場を手伝って欲しいですよね。
一人っ子の「頼られたい」精神を刺激しよう
そこで一人っ子憧れの「頼られたい」精神を刺激する一言です。
しかし「上から目線」ではなく、「大変で困ってどうしょうもなくて、頼れるのは君だけ」という、懇願に等しいほどのオーバーアクションと芝居で子どもにアピールします。
すると子どもはそのオーバーアクションに驚き若干引きつつも、結構「いいよ」と言って手伝ってくれます(私はそうしいてます)。
しかしここで肝心なのが、手伝ってくれる事が決まってからの声掛けです。
大人よりも、子どもは「褒められたい」という欲望が強いものです。
褒められてこそ、その行動の価値と達成感が得られるので、親目線では面倒かもしれませんが、1~3動作の間に短く簡単に「ありがとう」と「出来るの?すごいね!」という言葉を掛けるのが効果的です。
上手く行けば、継続して家事の手伝いをしてくれるかもしれません。
一人っ子には擬似兄弟姉妹になって伝える
一人っ子であることに納得し、満足している子どもが居るのも現状ですが、前述の通り、兄弟姉妹に憧れる一人っ子が多いです。
親は親で、兄弟姉妹になることはありませんが、「擬似弟妹」または「擬似兄姉」を、親が実践することはできます。
最低限これだけは覚えていて欲しいという重要な事を、下手に出たりちょっと年上のような意見で説くという、親の視点ではなく、「擬似弟妹」または「擬似兄姉」で伝えると案外言うことを聞いてくれるものです。
まとめ
今回は一人っ子に焦点をあててみました。
アンケート調査によれば、世間の一人っ子の家庭は全体の10%のようです。もし一人っ子のご家庭であれば、ぜひ実践してみてください。
「あの人の子どもは出来るのに、うちの子は出来ない」や「何でこんな基礎が分からないの?」という悩みは、どの親御さんもお子さんが小学校に入った時に思うことです。
我が子が他の子に比べて基準より劣る部分があろうと、悲観するのではなく、良い結果に着目し、そこを伸ばしてあげられるといいですね。