親世代に比べ、一人っ子の割合が増えている昨今ですが、一人っ子という話題になるとかわいそう、などネガティブなことを言われたりしますよね。
一人っ子のお子さんのご家庭は2人目がいたほうがいいのでは?と考えられるケースもあるかもしれません。
けれど一人っ子だからこそのメリットはたくさんあります。
ここでは、一人っ子がかわいそうではない理由、一人っ子のメリットについてお伝えしていきます。
いわゆる世間一般の一人っ子のステレオタイプなイメージとは違うメリットも見えてくると思いますよ。
目次
一人っ子がかわいそうではない理由
すべて自分で選択する力がつく
一人っ子の場合は、自身の進路等で参考にできる年齢の近い人が家族にいないので、全て自分自身で考えるようになります。
そのため、なんとなく物事を決めるということが減ります。
他の人からは一人っ子なので甘えているように見えているかもしれませんが、一人っ子自身はかなり色々な物事を考えて行動している点が多いです。
兄弟がいるわけでないので、家庭内で自身の考えを周囲に話すことが少ないため、きちんと物事を考えているという点が他の人からは見えづらいのかも知れません。
そのため、甘えている部分だけが目に付きがちになってしまっているケースが多いのかもしれませんが、そんな事はありません。
一人っ子はしっかりと物事を考える力があります。
また最終的には家族等の責任も全て自分にかかってくるので、責任感が増します。
小さなころは実感しませんが、これは一人っ子の子が社会人になってから感じるようになります。
自分の時間・空間が持てる
幼い時はまだしも、中学高校と多感な時期に部屋が1人で使用できるというのは子どもにとって非常に快適です。
仮にこれが兄弟がいて相部屋だったらと考えるとストレスがたまるだろうと思いませんか?
特に受験勉強をしている時などに兄弟の出す音に悩まされずに集中できます。
一人っ子でいる一番の利点は、煩わしさがなく、1人の時間を確保できる点にもあります。
兄弟・姉妹で比較されない
兄弟がいるとどうしても、上の子はどうだったとか、下の子はどうなのに、と比較されがちです。
もし「だれだれちゃんのママは出来るのに、うちのママは出来ないの?」そう言われたら嫌な気がしませんか?
それは子どもも同じです。
子どもが2人の場合は、比較されることでどちらか一方的に悲しい側になる可能性があります。
子どもが成長するにつれ、学校の成績、進学する中学校・高校、部活動などで比較されてしまいます。
「上の子はできたのに、、、」なんて言われたら弟、妹は嫌な気持ちですよね。
大きくなっても、就職先や結婚の時期、出産の有無などなにかと比較される機会がおとずれます。
一人っ子の場合は、そういう比較がないので、心配がありません。
習い事を自由に選べる
実際子どもを育てる側にたってみると、習い事の送迎には時間も費やし、発表会やら、習い事をするための道具の初期投資とお金も掛かります。
もし兄弟がいれば、習い事は1つか2つで精一杯でしょう。
でも一人っ子だと、親も余裕がありますし、色々な習い事が出来ますよね。
実際2人以上の姉妹、兄弟がいる場合は、送迎の時間もある為、姉や兄と同じ習い事をしなければならなかったり、自分では選べず、習い事も数多くはなかったりといったことがあります。
大人になるとバレエをする機会も、水泳をする機会も殆どないのかもしれませんが、お子さんのやりたい習い事ができること、させてあげられる事は大きなメリットです。
進学・進路の選択肢が広い
子どもの教育費はともて高額です。
小学校から大学まで公立校・国立大学に通ったとしても、おおよそ1000万円ほどの教育費が必要です。
二人いればその倍です。
一人っ子であれば、子どもが望む教育環境を与えてあげやすくなります。
もしお子さんが大学院まで行きたいといったら、他に兄弟がいたら、自由に進路の選択肢を与えてあげることは出来なかいかもしれません。
習い事もそうですが、このような経済的なゆとりは一人っ子のほうがあります。
親を独り占めできる
例えば子どもが二人いる親からすれば、二人とも大事な存在ではありますが、子どもの可愛がり方は、子どもの立場からすれば必ずしも平等ではありません。
「お父さんはお兄ちゃんのサッカーの応援ばかりして私に構ってくれない」と妹は不満を漏らすかもしれません。
子どもの誕生日が近いと2人同時にお祝いで1人ずつお祝いしてくれないから損してる子もいるかもしれません。
でも一人っ子であれば、サッカーも誕生日もその子だけのものです。
兄弟がいる子たちが感じるような不満を感じることはありません。
使い回しがない
小さな頃を思い出してみると、兄弟のいる場合は使い回しをしてるせいか漫画やおもちゃも傷だらけでボロボロ、女の子だけどお兄ちゃんのお下がりの男物の服を着ている、なんて事はよくありますよね。
でもその点一人っ子ならそういった事はありませんので、すべて独り占め、新品を買い与えてもらうことができます。
一人っ子によるメリット、それは使い回しがない事です。
さらに自分のものであれば、ものを大事にするという心も育つかもしれませんね。
一人っ子にもちろんデメリットはある
一人っ子であることのデメリットはもちろんあります。
一人で責任を負うよりは助け合える点では兄弟は多い方がいいでしょう。
兄弟がいればおもちゃやゲームなど一緒に遊ぶことができますね。
小さい頃、遊び相手が親しかいなければし寂しいと感じることもあるでしょう。
夫婦で一人っ子の場合、子供に従兄弟が居ないのは寂しいかもしれません。
兄弟・姉妹がいれば何かあった時に身近に相談に乗れる相手がいます。
メリットはデメリットの裏返しですし、こういった点は一人っ子のデメリットでしょう。
一人っ子がかわいそうかどうかは親の関わり次第
最後に一つ、一人っ子で育った方からいただいたメッセージを紹介します。
小さい頃からお父さん、お母さんの取り合いもなく、いつどんなときも愛情を一身に受けていたなと思う経験がたくさんありました。
お買い物も公園での運動も、それぞれのシチュエーションによってお父さん、お母さんと過ごす時間がどちらも楽しく、またその当時は意識していなかったですが、独り占め出来る幸せは子どもの頃だからこそ貴重だったように思います。
習い事も、色々やらせてもらいました。そうした一つ一つが今の自分に繋がっていて、今の幸せな生活に繋がっているのだと思うと、両親には感謝しかなく、一人っ子でも良かったです。
-20代女性
かわいそうというネガティブイメージを持たれることもある一人っ子ですが、一人っ子だからこそのメリットは沢山あります!
一人っ子は寂しいのかな、とお考えの方の参考になれば嬉しいです。