一人目の子は、親も初めての育児ですから、わからないことや戸惑いも多く、神経質になりがちです。
それが二人目、三人目となるとだんだん大雑把に、おおらかに子育てができるようになります。
また、子どもを何人か育てることで、子どもの性格や個性が様々であることを体験でき、子どもに過度な期待をかけずにその子らしさを育てようという方向に気持ちを向けることができます。
しかし、子どもが一人だけとなると、どうしても親の期待が大きくなりがちです。
それでは、一人っ子の親はどのようなことに気を付けて育てればよいのでしょうか。
一人っ子の子育てをする上で、大切な4つの事をご紹介します。
1.友だちと遊ぶ機会をたくさんつくる
一人っ子はきょうだいげんかをする機会もなく、家庭の中では社会性が伸びにくくなります。
できるだけ友だちと遊ぶ機会をつくってあげましょう。
友だちとの遊びの中でけんかをしたり、我慢をしたり、悔しい思いをしたり、喜びを共感したり、様々な経験をすることができます。
同年齢の子だけでなく、異年齢の子とも関われる機会があることも望ましいです。
保育園に通う場合は、縦割り保育や少人数の家庭的保育を取り入れている保育園を選ぶことも検討してみるといいでしょう。
異年齢の子と関わることで、その子の社会性をぐっと広げることができます。
2.過度な期待をかけすぎない
子どもが一人だと、親の期待はその子だけに集中してしまいます。
子どもも親の期待にけなげに応えようとします。
親の期待を裏切らない「いい子」になろうとするので、自分の感情を表現するのが苦手になりがちです。
親は子どもに期待しすぎたり、干渉しすぎたりしないように配慮する必要があります。
「こうなって欲しい」「ああでなくては嫌だ」と自分の期待をこめてレールを敷きすぎるよりも、「この子はどんな子に育つのかしら」と大らかに見守ることが大切です。
3.自主性を伸ばす
子どもの「やってみたい」という自主性の芽をつぶさないように育てることも必要です。
子どもが一人なので、親の目はいきとどいてしまいます。
その結果、何でも先回りして、「危ないからダメ」「汚いからダメ」と止めてしまったり、失敗しないようにすぐに手助けをしたりしがちです。
親が指示や結論を出すと、子どもの「やりたい」という気持ちを失わせてしまいます。
もちろん、命の危険や大きなケガがないように、本当に危ないときは注意しなくてはいけませんが、不要な手出し口出しはぐっとこらえて、その子のしたいことを見守ってあげましょう。
4.「甘え」と「甘やかし」を区別する
一人っ子だとどうしても気になってしまうのが、わがままに育ってしまうのではないか、ということかも知れません。
家庭の中で子どもは一人ですから、何でも思い通りにいく経験が多く、親は「これでいいのかしら」と心配になるのも無理もありません。
ひとつ頭に入れておきたいことは「甘え」と「甘やかし」は違うということです。
子どもができる事を親がしてしまったり、いけないことを「まあいいか」と許してしまったりすることは「甘やかし」につながります。
一方で、子どもが甘えたいと思っているとき、親の愛情を必要としているときに欲求に応えてやることは「甘やかし」にはなりません。
例えば、保育園や幼稚園の帰り道、いつもは歩いて帰るのに、今日は「抱っこ」とせがまれる。
いつも出来ているのに今日は出来ない、そこには何か子どもなりの理由が必ずあります。保育園や幼稚園で何か嫌な事があった、お母さんをふと思い出して寂しくなった。
大人にとっては些細な事でも、子どもにとっては重大な事であったりします。お母さんの温もりが欲しいと甘えてきているのです。
そんな時は十分に甘えさせてやっていいのです。
「がんばったね」とギュっとしてあげてください。
子どもの心がくじけたとき、助けを求めたときに支えになり、心を満たしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか・
今回ご紹介したポイントは一人っ子に限らず、子育てをする上で気を付けたいことでもあります。
あまり神経質になりすぎずに、子どもの個性を尊重しながら、ゆったりとした気持ちで子どもと向き合えるといいですね。
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