海外へ留学する場合、一体どれくらいの語学力をもって臨むべきなのか、お子さんの留学を考えている親御さんとしては気になるところではないでしょうか。
筆者は、高校を卒業後アメリカへ5年間留学をしました。
もともと中学校、高校の授業科目として英語が大好きでしたので、勉強をする上で楽しく英語を習得していました。
最初はみなさんが気になる留学をする際に必要な語学力はどのくらいか、留学前と留学初期の筆者の経験をもとに説明していきますので、参考にしてみてください。
目次
留学に必要な語学力をつけるために英語塾と英会話教室で学ぶ
英語塾
小学校から高校にかけ、個人の英語塾に週に1度通い、文法や単語を中心に授業を受けていました。
基本的には、中学校、高校の授業で習う内容に少しプラスαするくらいのものです。
しかし、塾の授業は予習にも復習にもなり、英語を勉強するうえでいい勉強習慣となりました。塾の授業の一環で英語検定を受け、留学前には英語検定2級に合格したことは留学をすることの自信につながりました。
英会話教室
英語塾に通いながら、高校2年生から英会話教室に通っていました。
外国人の先生と、1時間ほどカジュアルに会話をするという授業内容です。
英語塾にも通い、英語が得意という気持ちで教室に通い始めましたが、会話となるとチンプンカンプンでした。
先生が何を言っているのか全く分からないのです。
もちろん、先生は、ゆっくり話してくれますが、それでも話している文章を辿っていくのに必死です。
そんな中で、高校3年生の後半に高校卒業後の渡米が決まり、英会話に苦戦をしていたのがなぜか急に先生の話している内容がスーッと入ってきたという感覚がありました。
今まで聞き取れなかった内容が理解できるようになり、次なるステップが待っていることで意識が変わったていくのを実感しました。
留学をしてすぐに必要になるのはリスニング力です!
アメリカではまず、大学の一般的な授業に入る前にESL(English as Second Language)というプログラムにはいって、一般授業を受けられるよう語学を勉強します。
筆者が入学した大学では、クラス分けテストを受け、3つのレベルに分けられます。
その結果、上級レベルであるAdvancedクラスに入ることができましたが、点数の内訳はライティング、リーディングは高得点、スピーキングはそこそこの点数に対して、リスニングが全く出来ていませんでした。
ともなると、授業も基本的には聞いて学ぶものなので、ゆっくり話をしてくれている先生の授業内容も、理解をするのに最初は大変な思いをした経験を覚えています。
完璧な文法を求めず、知っている単語を並べて会話を習得する
留学中、Advancedクラスで授業を受ける中、Intermidiate(中級)クラスの生徒と仲良くなり、その子の住むホストファミリーの家に遊びに行きました。
そこでびっくりしたのが、その子が楽しそうにホストママと英語で会話をしているのです。
わたし自身、まだまだホストファミリーとはたどたどしくしか会話が出来ていなかったので、正直ショックを受けました。
何が違うのか焦りを覚え、自分とどこが違うのかと観察をしていると、彼女のフレンドリーさと相手を恐れない気持ちが自分とは違っていました。
筆者自身、変に語学力に自信がつき、文章の組み立てを頭で考えてから、口に出して話すということを意識してしまっていましたが、友人は文法が得意ではないものの、とりあえず知っている単語を並べて会話をすることをしていました。
彼女は完璧な文章を求めず、とりあえず言葉にすること、また分からないふりをして具体的に教えてもらうということを心掛けていたようです。
語学を学ぶ上でとても効率的な覚え方の一つであることを学びました。
留学に必要な語学力は単語力を鍛えること
筆者も早速、単語を並べる会話を活用することにし、文法がぐちゃぐちゃになっても、そこに伝わる単語さえあれば、コミュニケーションが出来るものだと、身をもってわかりました。
頭の中で文法通りに言葉を置いても、だいたい間違っているものです。何より留学を通して文章力よりも、語彙力が大事だと気づけました。
会話の中でも、本や新聞を読んでいても、単語さえ分かれば内容はある程度分かるようになります。
いくら、助動詞や関係代名詞などの文法の知識があったとしても、語彙力がなければ意味がありません。
文章を読めても、ひとつでも単語がわからないと意味の推測もしがたいのです。
留学すれば、自ずと文章力はついてきますので、それよりも、まず単語をたくさん覚えておくことをお勧めします。
すぐに実践できる!オススメの語学習得法
すぐに実践出来てる語学習得法として、オススメしたいのは料理番組を見ることです。
アメリカでの留学当初、テレビをつけてもイマイチ何を言っているかわからず、料理番組ばかり見ていました。
しばらく観ていると頭に英語が入ってきやすいことに気づきました。それは、料理番組は話している内容と行動が一致しているので、すんなりと言葉が理解しやすいのです。
例えば、「玉ねぎをみじん切りにします」と料理人が言うと、テレビ画面には言葉通り、玉ねぎをみじん切りにしているシーンとなります。
専門用語が多くなりますが、それでもまず英語に慣れる点で言えば、すごく良いスタートとなると思いますので、ぜひ試してみてください。
まとめ
留学前から留学当初までの語学力についての経験談は参考になりましたでしょうか。
5年間の留学を終えて、筆者が感じた留学に必要な語学力とは、単語力でした。
日本語でも英語でも語彙力がある人は、読解力にも理解力にも、さらに文章力にも長けています。
ただし、語学力にこだわりすぎて、頭が固くなってしまうことが一番良くありません。柔軟に工夫しながら、楽しく語学力を習得して留学を目指していきましょう!