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モンテッソーリ教育の種類
日常生活の練習、感覚教育、言語教育、算数教育、文化教育と大きく分けて5つあります。
この中で日常生活の練習、言語教育、算数教育、文化教育については、市販されているものを利用したり、ご家庭で手作りで作れるものも多いです。
ただ、感覚教育につきましては、できることならモンテッソーリ教具の通信販売などで、市販されているきちんとしたものを購入した方が良いかと思います。
ここでは、ご自宅で用意できる教具10選をご案内します。
自宅で用意出来る!モンテッソーリ教具
1.箸を使う(日常生活の練習)
用意するもの・・・大豆・入れ物2つ・箸
掴むという行為の練習です。
片方の入れ物に大きめの大豆を入れ、空いている入れ物に大豆を移します。
箸で大豆をつかむことは、子どもでも大変なので、最初は時間もかかります。ですから、最初は小さいトングで行っても良いでしょう。
2.編む(日常生活の練習)
用意するもの・・・太目の毛糸色違い3本、大きめのクリップ1つ
赤、青、黄色等、違う色3色の毛糸を用意します。30センチほどにそれぞれを切ります。3つの毛糸のはじっこを結びます。
その部分を大き目のクリップで押さえて、動かないように固定しましょう。
バインダーにはさんでも良いです。その3色の毛糸を順番に手で編んでいきます。三つ編みをするということです。
3.野菜を切る(日常生活の練習)
用意するもの・・・子どもサイズのまな板、包丁、入れ物2つ、きゅうり
入れ物の1つにきゅうりを入れます。まな板や包丁は子どもサイズのものが売っています。
野菜はきゅうりが子どもでは、一番切りやすいです。包丁でザクザク切ったものをもう片方の入れ物にいれます。
今晩の夕飯に子どもの切ったキュウリが食卓にでましたら喜ぶでしょうね。
にんじんは皮むき器を使ってをむいてから、切る行為をするというのもいいでしょう。
4.文字並べ(言語教育)
用意するもの・・・五十音の文字と濁音、半濁音、拗音を一文字ずつ小さい正方形のカードにして作っておきます。1セットではなく、最低でも3セットあればいいかもしれません。
そのカードを使って、文章を作ります。例えば、「ごはんをたべました」「かぜがふいています」などそのときの状況を文字を選び、文章を作るのです。「。」や「、」も作ってあげるといいでしょう。
5.絵カードあわせ(言語教育)
用意するもの・・・野菜、果物、乗り物など絵を描いたカード(後ろにはひらがなでその名前を書いておきます)
絵が上手なご両親であれば、ご自身で書くのもよいでしょう。苦手な方であれば、インターネットで探して印刷してカードに張り付ければ良いです。色々な絵をかるたのように並べます。
その中から「野菜」を選んでみましょう。「乗り物」を選んでみましょう。
絵の種類がたくさんあれば、色々なアレンジ方法ができます。「雨が降ったときに必要なものは?」と質問されたら、「レインコート、傘、長靴」と選びます。
6.数字カードと玉(算数教育)
用意するもの・・・1~0までの各数字カード(3セット)と入れ物に入った大豆。
1~0までの数字を書いたカードを作成します。玉は大豆でなくても構いません。
「1」というカードと同じ数の大豆を選びます。「20」というカードを並べたら、20個大豆を並べるというものです。
7.数字カードと算数記号(算数教育)
用意するもの・・・1~0までの各数字カードと「+」「-」「=」のカード。3セットずつ。
上記6の延長のものです。「1」「+」「4」「=」「5」というように足し算や引き算を学ぶためのカードです。
8.通貨(算数教育)
用意するもの・・・本物のお金、もしくは手作りの1円から100円のお金、1000円
100円玉は10円玉10個で100円で同じ、50円玉は1円玉10個と10円玉3個と5円玉2個と同じという概念を覚えるものです。
9.日本地図パズル(文化教育)
用意するもの・・・白地図、各都道府県の形をしたカード
白地図は都道府県別に線が引かれているものを用意して、そこに各都道府県の形(都道府県名が書いてある)を置いていき、自分の住んでいる日本を学ぶことです。
市販でも売っているので、作るのが大変な方は市販ものを買うと良いでしょう。
10.世界の国旗(文化教育)
用意するもの・・・世界地図、国旗が書かれたカード
全世界の国旗を用意するのが大変であれば、主要な国だけでも構いません。
その国旗は世界のどの国のものなのか?世界地図をみて、この世の中には日本以外の国もあることを理解します。地球儀でも構いません。
最後に
以上家庭でも用意できるモンテッソーリ教具10選をご紹介しました。
モンテッソーリの本を読めば、他にも家庭で実践できるようなことは多くありますので、ぜひ作ってみてください。
大切なことは、その物をただ与えるだけではいけません。
初めてする「お仕事」のときには、最初ご両親がお手本となって、やってみてください。
「教える」ではなく、「援助する立場」であることを忘れずに心がけてください。
子どもがする「お仕事」をあたたかく見守り、子どもが困ってしまったときには「援助」をするのがご両親です。
また、家庭でモンテッソーリ教具を用意するときには、いつでも子どもが取り出されるような場所に棚を作り、そこに色々な教具を1つずつ置くと良いでしょう。
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