モンテッソーリ教育を子どもに受けさせたいと思っても、近くにその教育をしている幼稚園や保育園がない場合が多いです。
日本全国たくさんの幼稚園や保育園がありますが、その中でモンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園は、あることにはありますがやはり全体の数から見ると少ないです。
中には、小学校受験目的のためにモンテッソーリ教育を取り入れた幼児教室もあります。
しかしながら、そういう園に入れなくても、ご家庭でモンテッソーリ教育を実践することは可能です。
目次
家庭でもモンテッソーリ教育は出来る!
モンテッソーリ教育は自立を促すものです。
生まれたときから、子どもは自らを成長させる力、発達させる力をもっていますので、大人はそれを温かく見守る姿勢でいいのです。
それは小さな赤ちゃんであっても、すでに人間として色々なことを学んでいます。もちろん生まれたばかりの赤ちゃんは何もできませんから、親が手助けすることは当たり前のことです。
赤ちゃんはまだおしゃべりもすることができません。でも、母親、父親という認識は目でするようになります。
そして、お腹がすいた、おむつが濡れて気持ち悪いということは泣いてアプローチします。
小さな手に大人の指でつなぐとギュッと握ってくれますよね。きちんと手での感覚がわかっています。
ガラガラを鳴らすだけでなく、舐めて触感を感じたりもしています。
モンテッソーリ教育を知っていることで子育てにゆとりが生まれる
おむつも変えたばかりだし、ミルクも飲んだばかり、それなのに泣いているという状況のとき、普通であればもうイライラする!なんで泣くのよ!!と怒りモードになりがちです。
でも、モンテッソーリ教育を少しでもわかっていたら、なんで泣いているのかしら?と考える余裕が出てくるのです。
親が寒いからと思って、いつもより厚めなお布団にしてしまった、ベビーベッドの場所を移動してしまった、いつも赤ちゃんが見ている方向にあったものがなくなっている!など、小さなことで赤ちゃんはぐずっていたりするのです。
それを元に戻すと赤ちゃんは落ち着いて泣き止むのです。子どもは赤ちゃんのときから、同じこと、繰り返しが大好きです。
なので、環境が少し変わると落ち着かなくなるのです。
赤ちゃんが得ている達成感
親からみると、なんで同じことを何回も何回もするのかな?と思うのですが、本人は集中して楽しくて仕方がないのです。
例えばティッシュ箱からティッシュを何度も何度もひっぱることも、それは子どもにとっては楽しいことなのです。
繰り返しすることによって、達成感を得て、人間として成長をしていくのです。
それは、日常の色々なことで経験ができます。あくまでも親の押しつけではだめです。
本人が興味を持ったら、やらせてみることが大切
例えば、母親が洗濯物を洗濯ばさみで干していることも、親からみたら、大したことなくても、子どもからみると、楽しい物に思えるのです。
本人が「やりたい」と言い出したら、ぜひ台の上に立たせて、「洗濯ばさみで挟んで洋服を干す」ということをやらせてあげてください。
最初はうまく洗濯ばさみがつまめないかもしれません。
そういうときは、そばにいる大人がゆっくりとお手本を見せることも大切です。
そして時間が多くかかっても、子どもが諦めるまでさせてあげてください。
やり遂げた後の笑顔は本当に最高の笑顔をしますよ。
達成感の積み重ねがモンテッソーリ教育では大切なこと
モンテッソーリ幼稚園や保育園に行かなくても、普段の日常生活で子どもがやりたい!と思ったことをとことんやらせてみる、そして見守るという姿勢で良いのです。
掃除に料理におつかいは、小さい子どもでもできることはたくさんあります。
また最近では子どもサイズの掃除道具や料理道具もありますので、揃えておくと良いでしょう。
そして、基本的な着替えに関しても、親が着させるのではなく、親は靴下はこの段、シャツはこの段、パンツはこの段という風に子どもにわかるように、イラスト等のシールでも貼って準備をするだけでいいのです。
子どもはそこから自分で選んだ物を着ることも自立の一歩です。
文字や数字に興味を持ったのであれば、興味を持ったときに教えるのが一番吸収が良いのです。
モンテッソーリ教育おすすめの本
少し話が逸れますが、モンテッソーリ教育の本は、多く出版されています。特に「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」を執筆している相良敦子先生の本は大変に参考になります。
できれば、ご自身のお子様がまだお腹にいるときに読むのがベストです。
色々なモンテッソーリ本を読めば、子どもが生まれてきた後に、ゆったりとした子育てができますよ。
モンテッソーリ教育の基本は子供を見守ること
何事も、子どもが「やりたい」と思ったときにやらせて、そして親は見守る姿勢、手伝い姿勢ということが基本になります。
もちろん、世の中すべて、子どもの時間にあわせるわけにはいかないですから、できる範囲で時間に余裕があるときは、子どものリズムにあわせて子育てすれば良いでしょう。
モンテッソーリ教育のことを少しでも知っていれば、知らない方がイライラするようなことも、ゆったりとした気持ちで子育てをすることができます。
そして、子どもからの発見を親も一緒に楽しむことができるのです。
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