我が子が思うようにならない、こちらの理想通りに育っていないと感じることはありませんか?
勉強やスポーツなどで「このくらいできてもいいだろう」と思ってもこちらの期待通りに結果を出すなんてことはまず難しいです。
勉強やスポーツの結果についてならまだ「自分の子どもだからしょうがないか」などとあきらめようもあるのですが、毎日の生活習慣、学校で出される課題への取り組み、勉強に対する姿勢、友達との付き合いなど、心配をしだしたらきりがないほどに子どもは親の想定外の動きをします。
子どもは常に思うようにならないもので、どうしてこんなことをするのかしらと理解の範囲を超えてしまうこともしばしばありますよね。
そう思いながらも小さいうちは正しいこと、あるべき姿やしなければいけないことを言い続けることになります。
それがしつけというものではないでしょうか?
反抗期の嵐を迎えて
思春期に入り反抗期を迎えると、ああしなさい、こうしなさいという親や先生の指示をとても嫌がるようになります。
うるさい、うざい、と始まるわけです。こうなるともう「今まで一生懸命やってきたのは何だったのか?」とがっかりしてしまいます。
あるいはお母さんによっては反抗期に入ればいうことを聞かないのはわかっているから、小言やしつけは小学校まで、と決めておられる方もおられます。
いずれにせよ反抗期に入ればあきらめるか、対峙するか…そういうときがやってきます。
反抗もさまざまで、徹底的に「やらない」子、こちらに「立ち向かってくる」子、「外で発散する」子などいろんなタイプがあります。
こういう時に今までの親とのかかわりが出てくるのだと思います。我が家では壁に穴が開きました。
息子に1度だけ暴力を振るわれたこともありました。
そのときはさすがに今までの子育てに「失敗したな」と思いました。
子育てに失敗はない
色々考えて後で冷静に話し合ったときに、お母さんも小さい時にはいろいろ言い過ぎたね、とかきつく言いすぎてごめんね、などと謝ったことがありました。
そのときに言われたことは「自分が失敗作のように感じるから、あやまるのはやめてほしい」という言葉でした。
このとき私は気づかされたことがありました。子育てには失敗などはないのです。これは子ども自身の成長に他ならないということ。
子どもの成長をどう支えるかということなのです。
今までのかかわり方を見直し、今どうやって子どもに向き合うか、自分はどういう姿で子どもに接してきたか、まさに子どもに突き付けられ反省したり振り返ったりすることは重要ですが、子どもに謝る必要はないし、失敗などはないのです。
その時その時一生懸命やってきたのだから、それでいいのだと思うのです。
大切なことは今までの関係から新しい関係を築くこと
子育てに失敗したのではなく、今までの関係から新しい関係を築くことなのです。
子どもと新しい気持ちで向き合っていくために変わり続けていくことができればそれが正解なのだと思います。
私を一度だけ突き飛ばした(!)この息子は数々の困難を超え、高校生になりました。
今では息子とはとても良い関係ができています。
将来のことを話し合い、家族の問題を共に考えていく対等な関係になれました。嵐の反抗期は必ず過ぎていきます。
そのとき逃げずに子どもをしっかり見つめていれば反抗期もきっと乗り越えられるはずです。