暗記を得意にする5つのコツ!暗記が得意な子が実践していることとは!?

暗記を得意にするコツ

勉強に暗記はつきもので、とにかく暗記を得意にしたいと考えるお子さん・ご家庭も多いでしょう。

暗記のコツには、五感を使って覚える、時間をこまめに区切るといった方法があります。

また、暗記が得意な子どもでも一度に全て覚えることはできず、繰り返し勉強を積み重ねること、良いタイミングで復習を行うことなど、いろいろな工夫が必要になります。

この記事では、暗記を得意にするコツや、暗記が得意な子どもが実践していることなど、それぞれ重要なポイントをご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

暗記は勉強習慣の積み重ねから!習慣づけることの重要性

暗記というと、やり方やコツなどに意識が向きがちですが、大前提となるのはやはり勉強の習慣です。

まずは勉強習慣の重要性について、暗記の話も含めて整理していきます。

勉強は繰り返すことが大前提

どの科目でも、多くの知識を一度に全て覚えられる子どもはいません。

仮にその場で覚えたとしても、勉強を繰り返さない限り覚えた知識は忘れてしまいます。

暗記のコツなどを知るのも大切ですが、その暗記も含め、勉強としてしっかり習慣化し、それを繰り返す必要があるのです。

ちょっとしたコツだけで暗記が得意になるわけではないので、まずはこの点をしっかりおさえておいてください。

暗記そのものを習慣化する

特に子どもの頃は、暗記そのものが嫌いという場合もあるでしょう。

勉強が嫌いな子ども、勉強に苦手意識がある子どもは、覚えること自体に抵抗を感じるケースも少なくありません。

それなら尚更、まずは暗記自体に慣れを作り、徐々に習慣化していくしかないのです。

もちろん、無理に勉強や暗記をさせるのは好ましくなく、子どもの勉強嫌いを加速させるおそれがあります。

そのため、最初は短時間でもいいので、無理のない範囲で勉強時間を作り、そこで「暗記する」「覚える」という動作に慣れさせることが大事です。

例えば10分程度で時間を区切り、そこで漢字の読み書きや九九を覚えさせるなど、無理のないやり方でスタートする必要があります。

こうした習慣を積み重ね、徐々に勉強時間を増やし、何かを暗記する・覚えるという動作に慣れを作っていきましょう。

「暗記している」という実感をもたせよう

勉強習慣を作り上げるには、まず「自分が勉強をしている」という意識を持たせる必要があります。

ただやみくもにペンを動かしたり、ただテキストを見れば良いというものではありません。

また、ただ長時間机に向かっていれば良いわけでもありません。

流れ作業になることなく、「今自分は勉強をしているんだ」という実感を持たせることが大切です。

暗記も同じで、「今自分は何かを覚えているんだ」という実感を持たせなくてはなりません。

そのためにも、いきなり長時間の勉強から始めるのではなく、短時間で漢字の読み書きや九九などを勉強し、「暗記している」という状態に慣れさせることが大切です。

こうしたメリハリを持たせると、集中力も徐々に身につきます。

暗記を得意にする5つのコツ

次に、ここまでの話を大前提として、暗記を得意にするコツについてお話ししていきます。

1.五感を使って暗記する

暗記事項をただ見ただけで覚えるのは難しいです。

そのため、書いて覚える、声に出して覚えるなど、五感を使って暗記する必要があります。

例えば漢字や算数の公式などは、書きながら一つ一つ覚えていくしかありません。

社会や理科に登場する用語なども、なるべく書いて覚えると良いでしょう。

特に社会の人名・出来事名は漢字で覚えるべきものも多いので、書きながら正確におさえる必要があります。

こうした暗記事項は、実際に自分で手を動かし、しっかり記憶に残るように覚えていくことが重要です。

また、歴史の年号などを語呂合わせで覚える場合、声に出して音読で覚えると良いでしょう。

また、九九なども音読で覚えるとより記憶に残りやすいです。

2. 時間をこまめに区切って集中して覚える

暗記は、とにかく時間と集中力が重要なポイントとなります。

効率良く暗記するには、なるべく短時間で集中し、スパッと覚えることが好ましいです。

いきなり長時間の勉強を始めても、集中力はまず続きません。

それよりも時間をこまめに区切り、メリハリを持たせた方が集中力の質は上がります。

集中していないと暗記は進まないので、まずは集中力を高める環境を整えなくてはなりません。

そのためにも、時間を区切ってメリハリを作り、なるべく短期集中で覚えるようにしましょう。

例えばスキマ時間を活用するなどして、限られた時間の中で集中する習慣をつけることが大切です。

3. 図やイラストから視覚的に覚える

特に社会や理科は、資料集にあるイラストや図などを積極的に活用し、視覚的に覚えることが大切です。

例えば地理であれば、実際に地図を見て地理感覚を養い、地名などを覚えていくと良いでしょう。

また、公民の三権分立などは、教科書の説明だけではイメージしづらい分野です。

そのため、資料集で三権分立の図やイラストを見て、イメージを膨らませながら各用語を覚えていくと、より記憶に残ります。

これは理科も同様で、生物の特徴、地層、天体など、あらゆる分野で図・イラストをしっかり見て、視覚的に覚える必要があります。

このように、言葉の説明でイメージしにくいものは、視覚に訴えて覚えるようにしましょう。

4. 背景・流れ、関連事項や仕組みをしっかり整理しておく

暗記は、ただ言葉や式を覚えれば良いというものではありません。

その背景や流れ、関連事項も含め、丁寧に覚える必要があります。

例えば歴史の年号であれば、数字だけ覚えてもあまり意味はありません。

その年号に何が起こったか、その出来事と関連する人物は誰か、他の出来事とどう関係するのかなど、しっかりおさえる必要があります。

このような背景・関連事項の理解がないと、数字を覚えてもすぐに忘れます。

より記憶に残すには、関連する内容を整理し、総合的に理解しなければならないのです。

同じく歴史の人名や出来事名も、他の出来事などと関連づけて覚えるとより記憶に残ります。

また、算数の九九であれば、掛け算の仕組みや理屈を含めて整理すると理解が深まります。

公式も、「なぜそうなるのか?」という背景をおさえておくと、式を忘れにくくなります。

こうした背景・流れ、関連事項や仕組みなど、しっかり整理しながら暗記を進めましょう。

5. 暗記カードなども活用する

暗記カードは、九九、公式、漢字、用語、年号など、様々な暗記事項を覚えるのに便利なツールです。

いつでもどこでもチェックできることが暗記カードの大きなメリットで、わずかなスキマ時間でも手軽に勉強ができます。

先ほども述べたように、暗記は短時間で集中して行うと効果がありますが、手軽にチェックできる暗記カードはまさに短期集中に向いています。

ちょっとした時間に暗記カードを見る習慣をつけ、より記憶に残るようにしましょう。

暗記が得意な子どもが実践しているのはこれ!

最後に、暗記が得意な子どもの特徴についてもお話ししていきます。

暗記を得意とする子どもは、日々の勉強の中で様々な工夫を実践しています。

一方、暗記が不得意な子どもでも、ポイントをおさえることで暗記の効率を上げることはもちろん可能です。以下のポイントも踏まえ、日頃の勉強にぜひ活かしてみてください。

1. 集中する習慣が身についている

暗記の得意な子どもは、たとえ短時間でも集中する習慣が身についています。

ちょっとした時間に暗記カードを見るなど、無駄なく集中する癖があると、それだけ暗記は進みます。

一方、暗記が不得意な子どもは、やはり短時間で集中するのが苦手なケースが多いです。

ただ、勉強習慣が身につけば集中力もおのずと高まるため、最初は暗記が苦手でも徐々に得意になった、という例はたくさんあります。

まずは短時間でも集中して勉強するよう、メリハリのある勉強習慣を少しずつ作り上げるようにしましょう。

2. 暗記の作業に慣れている

冒頭でもお話ししましたが、暗記そのものが習慣になれば、非常に効率良く勉強が進みます。

暗記が得意な子どもは、書いて覚える、声に出して覚える、視覚的に覚える、といった暗記の作業に抵抗がなく、これを習慣として行っています。

ただ机に向かっているだけでなく、「今自分は何かを覚えているんだ」という実感のもと、高い集中力を発揮しているので、どんどん色々な知識を覚えていきます。

その際、あらかじめ暗記カードを用意したり、資料集を手元に置いたり、関連事項をノートに書き出したり、といった工夫も自然と実践しています。

一方、暗記が苦手な子どもも、勉強習慣を身につけ、集中力が高まっていけば、こうした暗記を習慣化することが可能です。

まずは無理のない範囲で、書いて覚えるなどの暗記方法に慣れていきましょう。

いきなり様々な暗記法を試すのではなく、少しずつ習慣化することがポイントです。

3. 復習のタイミングが良い

繰り返しになりますが、たくさんの知識を一度で全て暗記できる子どもはいません。

勉強を繰り返し、暗記事項を何度も確認するからこそ、知識として身につきます。

覚えたことを定期的に復習することは、勉強において必要不可欠なのです。

もちろん記憶に残りやすい暗記方法はありますが、それでも繰り返し暗記事項を復習し、実力を伸ばしていかなければなりません。

そして暗記が得意な子どもは、この復習のタイミングが非常に良いです。

「そろそろ忘れそうだな」というタイミングで暗記カードなどを確認し、適宜復習するため、知識が盤石なものになりやすいです。

一方、これは感覚的な部分が強く、全ての子どもが真似できるとは限りません。

そのため、あくまで目安ですが、以下に復習のタイミングについて整理しておきます。

これは個人差のある話ですので、お子さんによって変わりますが、目安としてぜひ参考にしてみてください。

まず翌日に確認してみる

暗記した事柄を、まずは翌日に一度確認してみてください。

忘れている事項があれば、その時にしっかりまた覚えましょう。

また、忘れていることがあまりに多い場合、暗記方法を一度見直してみる必要があります。

集中できていたか、時間を区切っていたか、暗記事項が多すぎなかったか、など、それぞれ確認してみてください。

翌日の確認はなるべく習慣化すると良い

覚えたことを翌日に確認する癖をつけると、覚えっぱなしを防ぐことができます。

「一度覚えただけでは足りない、すぐに確認しないと」という点を強く意識でき、復習の習慣化につながりやすいです。

特に暗記が苦手な子どもは、なるべく翌日に一度、暗記事項を再確認する癖をつけましょう。

3~4日後にもう一度確認してみる

時間さえあれば、毎日復習することが好ましいでしょう。

しかし、勉強は新しい知識も覚えなければならず、時間的に難しい場合が多いです。

その際には、覚えた日から3~4日後あたりに、暗記事項を再度確認してみてください。

そこで忘れている事項が増えても焦らず、しっかり復習し、各知識の再確認を進めましょう。

こうした復習のタイミングは、お子さんや各ご家庭によって変わるため、一概には言えませんが、無理のない範囲で復習のタイミングを考慮し、それぞれの状況に合った復習のスケジュールを立ててみてください。

まとめ

今回は、暗記を得意にするコツや、暗記が得意な子どもが実践していることなど、ポイントをご紹介しました。

暗記にはいくつかコツがありますが、一度で全て覚えることはできないので、まずは勉強習慣を身につけ、繰り返し勉強を積み重ねる必要があります。

そのことを大前提として、暗記のコツを挙げると、五感を使って暗記する、時間を区切る、視覚的に覚える、背景・関連事項などもおさえる、暗記カードなども活用する、などがあります。

こうした暗記の作業を習慣化すれば、暗記に対する抵抗も減り、様々な知識を効率的に覚えていけるようになります。

一方、無理に勉強や暗記をさせるのは避けるべきです。

まずは短時間でもいいので、無理のない範囲で勉強習慣を積み重ね、集中力を磨き、暗記の習慣も徐々に作っていきましょう。

また、暗記した事柄は定期的にしっかり復習する必要があります。

まずは翌日に一度確認してみるなど、習慣として復習を行うことが大事です。

暗記の得意・不得意は確かに個人差がありますが、上記のようなポイントを踏まえ、日々の勉強で実践してみてください。