大人の朝活ならぬ、お子さんの「朝勉」習慣はありますか?
夜遅くまで勉強をしていると睡眠時間が気がかりになりますが、朝勉に切り替えると生活リズムが整い、脳も体も健康になります。
登校するまでの時間、5分程度でも「朝勉」の効果は出てきます。
しかし、朝の起床時間を早めて勉強をすることは並大抵なことではないです。
ここでは、どのようにしたら子どもが朝勉を習慣にし、どのような効果が出てくるのか、朝勉効果のあった家庭のコツや方法をご紹介していきます。
目次
朝勉を習慣づけるコツ
子どもの生活リズムを見直す
朝勉を始めるのは、親子共に大変なこともあります。
夜遅くまで受験勉強、塾の宿題などをしている中、朝はギリギリまで寝ている子どもの起床時間を早めるというのは親としても頭を悩ませるところですよね。
その場合、帰宅してからのお子さんの生活を一度見直してみることをおすすめします。
夜にしていた暗記系の科目や計算などを朝にする様にさせるなど、なるべく早めに寝かす方法に代えるとスムーズに起きれるようになり、負担なく朝勉が続けられます。
起床してからのパターンを作る
朝起きてからすぐに勉強に取り掛かるというのは、大人も難しいですよね。
子どもでしたらなおさらでしょう。
朝勉を習慣づけるコツとしてはまず、10分ほどで体があたたまるような朝食を食べさせることをおすすめします。
朝ごはんはなるべく彩りよく、おしゃれに盛り付けるようにすると特に女の子はテンションがあがりますよね。反対に男の子だとガッツリの朝食も喜ぶかも知れません。
そして頭や体が起きたところで問題集に集中させる、というパターンです。
続けることが何より大変ですが、朝ごはんをしっかり食べさせることと、日によって波があっても気にせずに叱らないこと、を親も心がけましょう。
学校へ行く時間は決まっているので、時間に制限がある事は子どもにとってメリハリが出来、朝のパターンを習慣づけるには最適です。
目標を持たせることが大切
いくら、「早起きして勉強しろ」「朝勉強するから早く寝なさい」と言っても、勉強するのは子ども自身なので強制はせず、本人のやる気、意思をまずはみてみましょう。
その中で、朝勉はただ勉強をするためではなく、その先に目標を持たせることが大切です。
最初は問題集で何点以上とる等の簡単な目標で構いません。
続けるうちに誰かに勝ちたい、どこの中学、高校、大学へ行きたいと考えるようになると、次第に自分から率先して朝勉が習慣になります。
朝勉を成功させる方法
朝勉スタート時は取り組む姿勢をほめよう
朝勉を始める時は、親が無理やり起こしてやらせるという方法もありますが、おそらく長続きしないでしょうし、効果も薄いです。
すぐに起きてほしいという気持ちをぐっと抑え、何気なく優しい言葉で早起きを促し、それが実行できた時には、おおいに誉めてあげてください。
朝勉の進み具合や出来栄えは関係なく、ほんのわずかでも取り組んだことに対して賞賛の言葉をかけてあげましょう。
極端ですが、朝勉は出来なかったけど、まずはその時間に起きられたことだけでも誉めてあげるとその言葉で、子どもの気持ちにはやる気が湧いてきます。
最初はここまでしか出来なかったというやり方が、いつしかここまでやろうと自然と時間配分の練習にもつながっていきます。
危機感を持たせ気を引き締めさせる
なかなか朝勉のやる気がおきない、勉強自体も集中してないように感じるといった時はありませんか?
そんな時はまず、目指している志望校より、偏差値の高い学校の問題集を解かせ、現在の実力では確実に志望校には届かないという現実を見せるのも手です。
酷なやり方かも知れませんが、本人に現在の状況を明確に自覚させ、危機感を持たせることにより、意欲的に朝勉に励み始めます。
事前に受けた模試の結果が非常に良かったりすると、気が緩んでしまい勉強量が減少してしまうので緊張感を与えることも成功させる一つの方法です。
テストの点数だけではしからない
夜に勉強をする場合、宿題や自分の遅れている勉強等の必ずやっておかなければならない事をやらせましょう。
朝勉では、やっておいた方が良い事をやらせることがいいでしょう。
朝はテキストを見ながら指で机に書くだけでも大丈夫です。
自室ではなくリビングで家族のいる中で朝勉に取り組ませてみてください。
またテストの点で叱るなら、どの部分が間違ったかきちんと問題を見てから叱ってあげましょう。
一概に点数で叱らないようにすることで、子どもの朝勉へのモチベーションを下げないようにすることも朝勉を成功させる秘訣にもなります。
朝勉で得られる6つの効果
1.続けることにより成績が向上する
朝勉に取り組み始めてから、当初は大きな変化はみられませんが、数ヶ月も続けていくうちに、明らかに成績が向上していくのがみられるケースがあります。
特に記憶力が大きく向上し、暗記の類の結果が非常に良くなる傾向があります。
記述式についても、朝勉を行う事で勉強量が増え、数をこなせることが可能になっていきます。
2.朝勉で理解力、集中力が向上する
夜型から朝に勉強をする様になってからぐっと理解力が上がり、今まで出来なかった難問も解ける様に。
集中力も上がり模擬テストの成績が上がり、偏差値も上げることに成功をするという、朝勉に切り替えた効果を実感できる場面が増えてきます。
3.苦手意識が改善される
朝勉の効果をつかむため、問題集の内容はいつも同じテーマにすることをおすすめします。
作文系が苦手な場合、劇的な点数の変化というより、じわりじわりと効果が出てくる可能性が高いです。
朝勉を続けることで子供の苦手意識が改善され、文章を作ることに抵抗がなくなり、点数が取りやすくなります。
4.子ども自身が能率があがると実感できる
夜眠い目を擦りながらダラダラ4〜5時間勉強するよりも、朝起きてスッキリした頭で1〜2時間程度の勉強をした方が能率が良いです。
元々人間は明るくなったら起きて、暗くなったら寝るという生き物です。
最初は朝勉に半信半疑な子ども自身も朝勉に慣れてくると能率が上がったと実感できます。
5.見直しにかける時間が作れるようになる
毎日少しずつ、計算や漢字を練習するだけですらすら解けるようになってくるので、ゆっくり問題を読む時間の余裕ができます。
またテストの際には見直しに時間がかけられるといった効果も出ています。
6.勉強に対して自信がつく
朝勉を始めてから成績が急に上がるといった声は多数出てきます。
そして成績が上がるという効果が目に見えることで勉強に対して自信がついて朝勉が楽しくなってきます。
自分なりのやり方で上手にストレスをためないように勉強が出来るのも大きな効果です。
ママたちが実践していた朝勉
実際に朝勉をしていて、成功を体験出来た!という保護者の方がお子さんに取り組ませていた朝勉の内容をご紹介します。
- 学校から配られたドリルで勉強をしていました。テストも、教科書やドリルから出題されていたので、中学では参考書やドリルを新たに買うことはしませんでした。
- 朝勉で行なっていた科目は算数です。塾からの宿題プリントを解いていました。
- 朝勉では作文系ひとすじでした。達成感を味わうためにもなるべく薄めの問題集を選びました。
- あまり考え込まずに進められる、暗記科目がお勧めです。日本史や世界史、英単語の暗記は効果があります。
- 数学などの理論問題はせず、社会や理科の暗記問題をやっていました。
- 計算が苦手なのでドリル系をコツコツしていました。
- 漢字や計算のドリルを使いました。朝勉の目安として漢字と計算をそれぞれ5問ずつくらいです。
- 教材は九九表、虫食いの四字熟語、点と点を結ぶ問題など3〜5分で終わるような問題が多かったです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
朝勉を取り入れることでグッと志望校に近づき、学校の成績も向上するはずです。
まずは、家族で生活習慣を見直すことから始めましょう。