東海大学付属高輪台高等学校・中等部は、東京都港区にある私立の中高一貫校です。
この記事では、東海大学付属高輪台高等学校・中等部の受験予定者なら知っておきたい、学校の特色や受験情報、入試問題の傾向・対策などをご紹介していきます。
目次
東海大学付属高輪台高等学校・中等部の特色
東海大学の「調和のとれた文明社会を建設する」という理想のもと、中等部・高校・大学の10年間の一貫教育が行われています。
自分の生き方を考える「現代文明論」「道徳」を中心とする授業などを通じ、10年間の中で心身を鍛えていく教育体制が整っています。
卒業生の約80%〜90%は東海大学へ進学しており、芸術から医学まで幅広い学部・学科への進学状況が見られます。
学校の沿革
東海大学付属高輪台高等学校は、1944年の開校から長い歴史を誇ります。
2007年には東海大学付属高輪台高等学校・中等部が開校され、中高一貫校として現在に至っています。
施設
主な施設としては、図書館、実験室、アリーナ、武道場、トレーニングルーム、放送スタジオ、茶室、カフェテリア、総合グラウンドなどがあり、多方面で充実した施設環境が整っています。
学校周辺の環境・交通アクセス
電車でのアクセス
- 東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」1番出口から徒歩6分
- 都営浅草線「泉岳寺駅」A3出口から徒歩7分
- JR山手線・京浜東北線「高輪ゲートウェイ駅」から徒歩12分
バスでのアクセス
- JR山手線「目黒駅」から都営バス大井競馬場行「高輪警察署前」より徒歩5分
- JR山手線「品川駅」から都営バス目黒駅行「高輪警察署前」より徒歩5分
- JR山手線「品川駅」・都営浅草線「三田駅」からみなとコミュニティバス『ちぃばす』「高輪二丁目」より徒歩30秒
東京メトロや都営地下鉄、JR線、さらにはバスも含め、多方面からスムーズなアクセスが可能です。
東海大学付属高輪台高等学校・中等部の受験情報
試験日程
第1回:2024年2月1日(木)
第2回:2024年2月3日(土)
第3回:2024年2月5日(月)
募集人員
第1回:45名(男女)
第2回:25名(男女)
第3回:10名(男女)
試験科目と試験時間・配点
科目 | 試験時間 | 配点 |
国語 | 50分 | 100点 |
算数 | 50分 | 100点 |
理科 | 30分 | 50点 |
社会 | 30分 | 50点 |
(いずれも記述式)
東海大学付属高輪台高等学校・中等部の偏差値と倍率
偏差値
東海大学付属高輪台高等学校中等部の偏差値(80偏差値)は次のようになります。
男子 | 女子 | |
第1回 | 40 | 41 |
第2回 | 40 | 41 |
第3回 | 40 | 41 |
倍率
2023年度の入試結果を見ると、倍率は以下のようになっています。
第1回 | 2.30倍 |
第2回 | 5.26倍 |
第3回 | 7.00倍 |
第2回と第3回の倍率は特に高く、第3回は7倍となりました。
東海大学付属高輪台高等学校・中等部の学費
入学金や学費は以下のようになります。
手続時納入金
入学金 | 280,000円 |
施設費 | 100,000円 |
合計 | 380,000円 |
入学後納入金(年額)
授業料 | 384,000円 |
教育運営費 | 114.000円 |
建設協力費 | 60,000円 |
後援会入会金 | 10,000円 |
後援会費 | 24,000円 |
部活動後援会入会金 | 10,000円 |
部活動後援会費 | 24,000円 |
生徒会入会金 | 5,500円 |
生徒会費 | 4,600円 |
行事等積立金 | 81,000円 |
登録手数料 | 660円 |
振替手数料 | 495円 |
合計 | 718,255円 |
東海大学付属高輪台高等学校・中等部の入試問題と対策
算数
試験時間は50分、配点は100点満点となります。大問は4問程度で、計算問題、小問集合、大型問題数問が出題されます。
全体として基本レベルの問題が多いですが、一部で思考力が必要な設問など、手間のかかる問題もあります。
また、試験時間に余裕があるわけではないので、スピーディーかつ正確に解く力を鍛えなくてはなりません。
高得点勝負になる可能性もあるので、ケアレスミスは必ず避け、基本レベルの問題を素早く正確に解くことを意識してください。普段の問題演習はもちろん、過去問演習も徹底し、トレーニングを重ねましょう。
出題分野は幅広いですが、過去問から近年の頻出分野をチェックし、重点的に対策することが大事です。
また、途中式・考え方を書かせる問題もあるため、日頃から計算式などをまとめる習慣をつけ、記述力も鍛えておきましょう。
国語
算数同様、試験時間は50分、配点は100点満点となっています。大問は3問で、小説文・物語文、説明文・論説文、知識問題などで構成されます。
読解問題の設問は選択肢問題や書き抜き問題が中心となり、基本レベルの問題も多いです。
ただし、時間的な余裕が多いわけではないので、素早く正確に読み取る読解力はもちろん、各形式の設問をテキパキ進める力も鍛えなくてはなりません。
選択肢問題や書き抜き問題は特に対策を行い、トレーニングを重ねておきましょう。過去問演習も繰り返し、時間配分の感覚をしっかり養う必要があります。
また、漢字の読み書きのほか、語句の用法などの知識問題も出題されています。
こちらもしっかり対策し、過去問や問題演習を通じて実力を伸ばしておくことが大事です。
社会
試験時間は30分、配点は50点満点です。大問は3問で、地理・歴史・公民分野(時事問題含む)からまんべんなく出題されています。
設問形式としては選択肢問題が多いですが、一部で適語記入問題もあります。
選択肢問題の対策を中心としつつ、適語記入問題で誤字脱字のないよう、ケアレスミスには十分に注意してください。
また、試験時間も30分で短いので、過去問演習はもちろん、日頃の問題演習でも常に時間を意識し、テキパキ解く習慣をつけましょう。
そのほか、地図やグラフ、図などの資料も多いため、情報処理能力も鍛えなくてはなりません。
問題演習や過去問演習を通じ、素早く情報を把握するトレーニングを重ねましょう。
理科
社会と同じく、試験時間は30分、配点は50点満点となっています。大問は4問で、4分野からバランス良く出題されます。
設問形式は選択肢問題、適語記入問題、計算問題などがあり、基本的な問題が中心となっています。
ただし、その分高得点勝負になる可能性はあるので、ケアレスミスは絶対に避け、とにかく日頃から正確さを意識しましょう。
各分野からまんべんなく出題されるので、基本知識を幅広く正確におさえることがカギです。
また、問題演習や過去問演習も繰り返し、時間配分に注意しながら解く習慣を身につけておきましょう。
平均点・合格最低点
2023年度の入試結果を見ると、平均点・ボーダー点は以下のようになっています。
(いずれも300点満点)
平均点
第1回 | 196.1点 |
第2回 | 176.5点 |
第3回 | 183.8点 |
ボーダー点
第1回 | 204点 |
第2回 | 212点 |
第3回 | 222点 |
第1回のボーダー点は6割強で、平均点よりやや高くなっています。
一方、第2回と第3回のボーダー点は平均点よりかなり高く、いずれも7割以上のボーダーラインとなりました。
東海大学付属高輪台高等学校・中等部合格のために必要なこと
東海大学付属高輪台高等学校・中等部の試験は、いずれの科目も基本的な問題が中心に出題されています。
ただし、その分高得点勝負になる可能性もあり、とにかくケアレスミスは避けなくてはなりません。
わずかなミスが大きな差につながるおそれもあるので、各分野の基本知識を幅広く正確におさえ、本番でしっかり活かせるようにしましょう。
試験時間の余裕も決して多くはないので、スピードも常に意識し、時間配分の感覚をしっかり養う必要があります。
また、算数の思考力が必要な問題や、国語の知識問題など、一部で時間・手間のかかる問題もあるので注意が必要です。
こうした点に注意し、日頃の問題演習や過去問演習では速さと正確さを意識し、トレーニングを重ねていきましょう。