(画像:ウィキペディアより引用)
佼成学園中学校は東京都杉並区にある私立の男子中高一貫校です。
この記事では、佼成学園中学校の受験予定者なら知っておきたい学校の特色、受験情報や入試傾向などをご紹介していきます。
目次
佼成学園中学校の特色
佼成学園中学校・高等学校では、
「自らの価値を知ること」「周囲の人々に感謝すること」「思いやりの心を表すことの大切さ」
を建学の精神の基盤とし、体験と学問の両立に励むという意味で「行学二道」を校訓に掲げています。
学力だけに偏らず、豊かな心や幅広い視野を重視し、勉強も部活動も集中できる指導環境が特徴的です。
また、大学進学に向けたサポート体制はもちろん、「1人1台iPad」をはじめとする先進的なICT教育、体験活動などを通じた「探究的な学び」の推進など、単なる教科学習にとどまらない多様な教育体制にも特徴があります。
学校の沿革
1954年に高等学校設置認可、1955年に中学校設置認可が行われ、1956年に中学校・高等学校が開設、1991年には中学・高等学校一貫教育が開始され、現在に至ります。
進学先・合格実績
2023年度の主な合格実績を見ると、国公立57名、早慶上理68名、GMARCHが156名など、幅広い合格実績が見られます。
施設
主な施設には、中学棟、高校棟、体育館、グラウンド、 LL教室、コンピュータ教室、音楽室、地学教室、自習室、進路指導部室、図書室、生徒相談室などがあり、多方面で充実した施設環境が整っています。
学校周辺の環境・交通アクセス
電車のアクセス
- 東京メトロ丸ノ内線「方南町駅」出口1から徒歩1分
バスのアクセス
- 中野駅から京王バス「永福町行」で13分(「佼成会聖堂前」下車)
- 笹塚駅から京王バス「阿佐ヶ谷駅行」で12分(「和田堀橋」下車)
- 新宿駅西口から京王バス「佼成会聖堂前行」または「佼成病院行」で19分(「佼成会聖堂前」下車)
- 新宿駅西口から都営バス「新代田駅行」で21分 (「和田堀橋」下車)
- 永福町駅から京王バス「中野駅行」または「佼成会聖堂前行」で17分(「佼成会聖堂前」下車)
- 阿佐ヶ谷駅から京王バス「渋谷駅行」で13分(「和田堀橋」下車)
- 新代田駅から都営バス「新宿駅西口行」で16分 (「和田堀橋」下車)
方南町駅から徒歩で通学可能なほか、中野駅や阿佐ヶ谷駅、新宿駅、さらには永福町駅、新代田駅、笹塚駅からもバスでアクセスできます。
電車とバスを含め、多方面からスムーズなアクセスに優れています。
佼成学園中学校の受験情報
試験日程
- 第1回一般・グローバル/特別奨学生:2024年2月1日(木)
- 第2回一般/グローバル特別奨学生:2024年2月2日(金)
- 第3回一般:2024年2月3日(土)
- 第2回特別奨学生:2024年2月5日(月)
- 適性検査型特別奨学生:2024年2月1日(木)
- Super English(SE)入試:2024年2月3日(土)
募集定員
- 第1回一般・グローバル:一般40名、グローバル10名
- 第1回特別奨学生:10名
- 第2回一般:30名
- グローバル特別奨学生:グローバル15名
- 第3回一般:15名
- 第2回特別奨学生:10名
- 適性検査型特別奨学生:10名
- Super English(SE)入試:グローバル10名
試験科目
第1回一般・グローバル入試、第2回一般入試、第3回一般入試
- 4科(国語・算数・社会・理科)
- 2科(国語・算数)
第1回特別奨学生入試、グローバル特別奨学生入試、第2回特別奨学生入試
- 2科(国語・算数)
適性検査型特別奨学生
- 適性検査Ⅰ・Ⅱ
- 適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
Super English(SE)入試
- 面接(英語・日本語)
- 書類審査
佼成学園中学校の偏差値
偏差値
佼成学園中学校の偏差値(80偏差値)は次のようになります。
- 2月1日:41
- 2月1日(特奨):51
- 2月2日:41
- 2月3日:41
- 2月5日(2回特奨):48
- 2月2日(グローバル特奨):51
佼成学園中学校の入学金・学費
入学金や入学後の納入金(令和6年度予定)は次のようになります。
入学手続納入金
入学金 | 255,000円 |
施設設備資金 | 90,000円 |
合計 | 345,000円 |
入学後の納入金
授業料 | 444,000円 |
教育充実費 | 216,000円 |
後援会入会金 | 3,000円 |
後援会費 | 14,400円 |
生徒会費 | 24,000円 |
年間費用 | 701,400円 |
佼成学園中学校の入試問題と対策(2科目・4科目入試)
算数
大問は5問で、計算問題、小問集合、そして大問3以降が大型問題で構成されます。
全体として基本レベルの問題も多いですが、大型問題などで応用的な内容も含まれるので注意が必要です。
まずは最初の計算問題や小問でしっかり得点を確保し、ケアレスミスは絶対に避けなくてはなりません。
高得点勝負になる可能性もあるため、日頃からケアレスミスを減らすことを心がけ、得点できるところは確実に得点するという心構えを持つことが大事です。
また、時間的な余裕が多いわけではないので、スピーディーかつ正確に解き進める力も必要になります。
過去問演習をはじめ、普段の問題演習でも時間をきちんと意識し、素早さと正確さを両立するようにしましょう。
特に応用問題で時間をかけすぎて基本問題を解く時間がなかったなどの事態にならないよう、時間配分には十分注意してください。
複雑な文章題には特に注意し、与えられた情報を素早く読み取る力が大切です。
国語
大問は3~4問で、説明文・論説文や小説文・物語文などの読解問題2題のほか、漢字の読み書きや文法などが出題されています。
設問形式は選択肢問題や書き抜きのほか、記述問題も出題されます。
基本的な問題も多いですが、一部の記述問題などで時間のかかる設問もあるので注意しましょう。
時間配分を常に意識し、素早く正確に解き進める力が必要不可欠です。
過去問演習、問題演習ともに徹底し、読解力を鍛えることはもちろん、各形式の設問をテキパキ解きこなすトレーニングを重ねましょう。
また、漢字の読み書きのほか、文法などの知識問題が出題されることもあるので注意してください。
過去問で知識問題の傾向をよく確認し、特に頻出の単元は徹底して対策する必要があります。
社会
大問は3問で、地理・歴史・公民分野(時事問題含む)からまんべんなく出題されます。
設問形式は選択肢問題、適語記入問題のほか、記述問題の出題も見られます。
基本レベルの問題も多いですが、時間的な余裕が多いわけではなく、とにかくスピーディーかつ正確に解き進めなくてはなりません。
地形図などの資料も多く登場するので、素早く情報を読み取る力が求められます。
また、とにかく誤字脱字などのケアレスミスには十分注意し、用語は漢字を正確に覚えておきましょう。
一問のケアレスミスが大きな差につながることもあるので、知識の精度に加え、注意力も高めておくことが重要です。
理科
大問は5問で、4分野から幅広く出題されます。
設問形式は選択肢問題、適語記入問題、計算問題などがあり、比較的基本レベルの問題も多いですが、こちらも時間配分に十分注意しながら解かなくてはなりません。
特に観察や実験に関する問題は資料や問題の情報量も多く、実験結果や過程など正確に読み取る力が必要です。
各分野の基本を盤石にすることはもちろん、情報処理能力や思考力も鍛え、手間のかかる問題にも対応できるようにしましょう。
また、複数の分野が混ざって出題される総合問題形式も見られるため、各分野の知識が混乱しないよう、頭の中でうまく整理しながら解き進めるトレーニングも大切です。
過去問
佼成学園中学校合格のために必要なこと
佼成学園中学校の入試問題は比較的基本レベルの問題が多く、出題形式もオーソドックスと言えますが、その分高得点勝負になる可能性もあるので注意しましょう。
いずれの科目もとにかくケアレスミスは絶対に避け、スピードと正確さを両立し、得点すべき問題は必ず得点しておく必要があります。
過去問演習を繰り返し、時間配分の感覚をしっかりつかんでおくことはもちろん、普段行う問題演習でも時間を意識して解く習慣をつけておきましょう。
各分野の基本を幅広くおさえることはもちろんですが、素早く正確に解き進めるトレーニングを徹底し、より本番に沿った実力を鍛えておくことが大事です。
基本レベルの問題が中心だからといって甘く見ず、入試当日にしっかり実力を発揮できるよう、日頃から本番を意識した対策を進めましょう。