小学生が家庭学習をする時や、中学受験を予定している時、子ども自身が「もっと学びたい」と自発的に思う気持ちが大切です。
けれども、その力を子どもだけで身につけるのは、とても難しいものです。
ここでは、県立中高一貫校に通う我が子の中学受験を経験して、「自発的に勉強をする」という姿勢で気づいたことや反省点などをご紹介していきます。
中学受験をする、しないに関わらず、「子どもがどうやったら自発的に学ぶようになるものかな」と、悩まれている親御さんは参考にしてみてもらえたら幸いです。
目次
まずは親が先に学ぶ姿勢をみせてあげましょう
子どもが成長していくにつれ、「知識を身につけておくべきだった」と、子どもが大きく成長した今になり思うことがあります。
第1子の場合、何をどうしたらいいのか分からないまま、日々子育てに追われていませんか?
筆者は我が子が中学入学後に、通信制の大学に入学し、教育心理学という、子どもの学習意欲がどう育つのか、子どもの健全な発達に大人はどう関わったらいいのかなどを学びました。
子育てをしている中で、子どもにテストの点数がよかったら、ほしいものを買ってあげると約束し、やる気を出そうと試したこともありましたが、これは自発的な学びにはつながらないことが改めて知ることができ、子どもの教育や学習方法に専門家の知識を活かすことで、違う子育てができたかも、と思うこともあります。
初めての子育てで、子どもが勉強嫌いで困っているという方、専門家の知識や知恵はきっと子育てや中学受験にも役立つはずなので、まずは親が率先して子どもの教育について学んでみるのもおすすめです。
勉強方法のやり方をアップデート!
勉強をしていくなかで暗記が必要なことも多く、なかなか覚えられずにやる気をなくすお子さんもいるのではないでしょうか。
親世代の暗記といえばとにかく紙に何度も書いて覚える、でしたが、これがベストな方法だと思い、我が子にも同じことをすすめていました。
しかし今は小学生向けの学習アプリなどさまざまな方法があります。
暗記を助けるアプリ(例えばマナビミライ)では、間違えた問題だけを集中して復習できる機能や回答にかかった秒数を表示してくれる機能など、さまざまな工夫もあります。
親も勉強方法をアップデートして、親子一緒に楽しみながら進めていくと、子どもの学習意欲が高まるように思います。
日常生活からも学ぶ楽しさを経験させてあげよう
義務教育で習得する理科の知識は、人が一生の間に経験するであろうことを学ぶと言われています。
そのため、子どもにとって身近に感じることが多いものです。
教科書で学ぶ内容を親子で実際に経験・観察したり、科学イベントに参加したり、少しの工夫で子どもは学ぶ楽しさを感じるはずです。
親子一緒に学ぶ機会を持つと、きっとお子さんの学習意欲も高まるでしょう。
こんな言葉を言ってませんか?やる気を左右する親からの声かけ
子どもにとって、親からの温かい言葉や励ましは何よりもうれしいものです。
中学受験、高校受験をするご家庭では成績が伸び悩んでしまうことがあります。
我が家も、模試の結果で算数ができたと思えば国語が伸び悩む、その反対もありで安定しないときがありました。
今から振り返って思えば、学びの最中なのでそれは当たり前で、「次、頑張ればいいよ」と励ます声かけできますが、当時は低い点数のほうにばかり目が行きがちで、暗い表情をしてしまったように思います。
受験を控えているご家庭では、子どもが「これからもっと頑張ろう」と思う言葉や自分が失敗したときにかけてほしい言葉などを想像して、お子さんに声をかけてほしいと願います。
特に6年生になり中岳受験が近くなると、親も焦りが出て気持ちに余裕がなくなることもあります。
日頃からかける言葉に気を遣い、受験直前に成績が落ち込むことがあっても、子どもに温かい言葉をかけられるようにしませんか。
頑張りに気づきほめてあげよう
塾の定期テストで名前が公表されている場合、成績優秀者が発表され、常に上位に名前のあるお子さんもいます。
成績表を見ながら「◯◯さんはいつも、すごいよね」とか「◯◯さんはいったい、どんな勉強してるのかな」とお子さんに話しかけていませんか?
筆者自身も無意識につい他の子と比べてしまっていましたが、ふと顔を上げると我が子は悲しげでした。
それからは、頑張りをみるようにし、今は大学受験に向けて勉強をしています。
模試の成績では、偏差値だけをみるのではなく、分からないところをそのままにしていないか、勉強の進み具合などを聞くようにしてあげるのもおすすめです。
頑張りを認めてもらえると誰でもうれしく、お子さんのやる気もさらにアップするでしょう。
自発的に勉強をするようになるには、楽しく学べるきっかけを見つけるお手伝いをしてあげよう!
自発的に勉強しようという姿勢を小学生のうちに身につけておくと、中学以降の勉強もスムーズに進むように思います。
楽しみながら親子一緒に学び合うことで子どもは刺激を受け、もっと学びたいという意欲を持てるようになるのではないでしょうか。
勉強を楽しいと感じるきっかけはお子さんによって違うはずです。
親子一緒にそのきっかけを探してみましょう。
きっかけを上手につかめたら、きっと自発的に学ぶ子どもに成長していくはずです。