お子さんはゲーム機をもっていますか?
DSやWii、PSP、Switchなど。インターネットもできる機器は離れたところで友だちと対戦ができたり、動画を観ることができたりと、ゲームだけにとどまらない、もはやおもちゃの範囲を超えたものになってしまっています。
販売会社も子どもたちが夢中になるようなソフトやサービスを提供するのが、本当にうまいなぁ・・・と、感心してしまいますが、夢中になりすぎるのでは困ることがたくさんありそうです。
今回は、ゲームが子どもに与える影響を一緒に考えてみましょう。
目次
ゲームから学べることがある?
「ゲームは子どもに悪影響である!」という意見が大半だと思うのですが、反対にゲームから学べることがあるという意見もあります。
ゲームから学べること
- 判断力が身に付く
- 記憶力が身に付く
- 裏ワザなどを教えあうなど、ゲームを通じて友だちとのコミュニケーションがとれる
- クリアしたときなど達成感を得られる
これらは、そのゲームソフトの内容にもよる効果だと思うので、一概にゲームから子どもが学べることがあるとは言い切れませんが。
暴力・凶悪な犯罪はゲームのせい?
凶悪な事件が起こると、「凶悪な犯罪を連想させるようなゲームが原因だ」という見解が必ずあがります。
たしかにその可能性も高く、否定はできませんが、法務省が公開している情報では、14歳から19歳までの子どもが殺人事件の加害者となり検挙された比率は、平成23年まで横ばいで増えてはいないことがわかります。
そうはいっても、暴力的で凶悪な犯罪はむしろ低年齢化していっているのではないか思うのは私だけでしょうか?
殺してしまってもまたリセットすれば生き返る、そんなゲーム上のことと現実はちがうということぐらい子どもでもわかっているだろうとは思いますが、少なからずゲーム上のことをやってみたいと思う子どももいるのかもしれません。
ゲームが子どもに与える影響は?
ゲームで遊ぶことによって、楽しいと感じることはよいと思います。
時には気晴らしになることもあるでしょう。
ですが、楽しいからと言ってゲームばかりしているとどんな影響があるのでしょうか?
ゲーム機が子どもに与える影響
- 勉強など他のことをする時間がとられる
- 姿勢が悪くなり、動かない時間が長いので運動不足になる
- 集中すると瞬きが少なくなり目が乾くようになる
- 目が疲れたり視力が悪くなる
- 現実の人とのコミュニケーションをとる時間が少なくなる
などの影響が考えられます。
ゲームへの依存が自己抑制できなくなる原因になる
ソフトにもよりますが、ゲームはかなり依存性が高いと思います。
スマホのゲームに大人が夢中になっている様子や、暇さえあればスマホを見ている様子を見ると、その依存性の影響は子どもにだけではないようです。
ゲームをやりたい気持ちが抑制できず、長時間続けてしまうのは自己抑制が効かない状態になってしまっています。
ゲームのみならず他のことにも抑制が効かなくなってしまうかもしれないと思うと、怖くなります。
成長期の長時間ゲームは肥満体質を作ってしまうことがある
長時間ゲームをしていると、同じ姿勢のまま動かない・・・なんてこともあります。
健康な子どもが運動もせずに室内でゲームばかりしていると、食べたカロリー以上のエネルギーが発散されないために肥満体質になることが予想されます。
また、運動をしていないことで良質な睡眠がとれずに朝すっきり起きられないことも。
成長期には適度な運動が必要なのです。
視力を低下させないためにゲームのやりすぎには気を付ける
ゲームの画面を見続けたからといって視力が落ちるとは言い切れませんが、集中しすぎて画面と適度な距離を保てていないとか、暗くなっても気が付かずゲームをし続けると視力低下のきっかけとなります。
集中してじっと画面を見ているときは瞬きする回数が減るので、目が乾いたり疲れたりします。
ゲームをするときには長時間続けないことや画面と距離を離すことなどを注意しましょう。
ゲームのやり過ぎで人と話すことが苦手になる?
ゲームばかりしている子どもの一番の問題点は、現実の人とのコミュニケーション不足です。
当たり前ですが、ゲームの中の相手は大抵予想できるコミュニケーションしかできません。
ところが現実の世界ではそうはいきませんよね。
友だちが何を考えているのか?怒っているのか?喜んでいるのか?どうしてほしいのか?表情から読み取ったり、友だちの言うことを聞いて判断しないといけないこともあります。
それらは全て経験からしか学ぶことができないのです。
ゲームの中の人からは教えてもらえません。
ゲームをするなら守らないといけないルールを決める
ゲームが全て悪いとは言えません。
ですが、ここまで皆が持っているゲーム機を、子どもから遠ざけ続けることも難しそうです。
ゲームは使い方次第だと思います。
- 時間を決めること
- 画面に目を近づかせ過ぎない
- 話をするときにはゲームをやめる
などのルールを決めましょう。そして、大人もそのルールを守るようにしましょうね。