インターナショナルスクールで行われる全世界基準テストについて

インターナショナルスクールのテスト

最先端の英語教育を行う学校は、インターナショナルスクールです。

しかしインターナショナルスクールは最先端の英語教育を提供していますが、一条校(※)ではないため、日本の公立、私立学校が行っている全国模試などは行わられません。
※学校教育法の第1条に掲げられている教育施設の種類およびその教育施設の通称

そうなると、インターナショナルスクールに通っている生徒は、スクール内での自分の成績しか知ることしかできません。

そういったことを防ぐためにほとんどのインターナショナルスクールでは、「全世界基準テスト」と言われるテストを受けています。

全世界基準テストってどんなテスト?

学校によって、受けるものは変わってきますが、代表的な大きなテストは、いくつかあり、アメリカが主催、オーストラリアが主催など、主催国が違います。代表的なテストは以下です。

1.Wrap TEST

Wrap TESTとは「Writing Assessment Program」。ライティング用(書き)テストです。

文章力を試すテストになります。常日頃、どれぐらいの文章を書き、また単語を使い、文章を書く力が付いているかをテストされます。

2.MAP TEST「Measures pf Academic Progress」

インターナショナルスクールの中では、多くの学校の生徒たちが受けているMAP TESTです。

知名度が高いテストなので、インターナショナルスクール間で転校する時には、願書と成績表と一緒に提出を求められることが多いテストです。

テストの目的は、通常年2回始業後すぐの秋、一年を終える前の春に受け、担任教師、学校側の参考データーとしてとっても大事なテストです。

年に二回受けることで、各生徒の一年間の成長度が分かる、とっても重要なテストです。

数日間に分けて受けるテスト内容は、Math, Reading, Language Usageの3つになります。

3.ISA TEST

オーストラリアが主催している、全世界のインターナショナルスクール用のテストです。

2015年には全世界355校76000万人以上が、約80カ国から受けています。

インターナショナルスクール生徒用で小学校3年生から高校1年生までが受けることができます。

一年に3回開催しているため、各学校がどの時期に申し込みをしているかによって、受ける時期が変わってきます。

近年では3年生から10年生は、全員ペーパーテストで受けることは勿論、7年生(中学2年相当)から10年せい(高校1年相当)までは、オンラインにて受けることも可能になっています。

4.英検

英検は、日本独特のテストになります。近年では、私立国際バカロレア(IB)認定校では英検2級相当の英語力が求められると言われています。

小学生はもとより、幼稚園生も受けに行く英検です。

日本独自なので、世界中ではありません。インターナショナルスクール生徒(日本人)も近年では受けに行く子が多いようですが、英語の意味はわかっても、日本語での説明文が難しいと聞きます。

インターナショナルスクール間での転校には特に必要性は低いテストですが、日本の大学へ進むことがあるならば、受けておいた方が良いです。

全世界基準テストの受け方

インターナショナルスクールの全世界基準テスト

これらテストは学校が独自に選んで受けさせています。

老舗の名門インターナショナルスクールでは、これらのテストが毎年必ず行われるため、学校内の年間カレンダーに最初から組み込まれています。

これらのテストがあるときは、このテストのために特別に何か勉強をすることがないため、宿題として、早寝を推奨している学校が多いです。よく寝て、早く起きて、テストに備えるという意味で、当日の宿題を出さない学校もあります。

テストは、学校内で行われ、授業時間中にカウンセラーの先生、担任の先生など担当の先生から渡されます。

テスト終了後にはクラスで回収され、まとめて、主催国へ送られ、数ヶ月後にテスト結果が送られてくるのを待ちます。

インターナショナルスクールにおいて全世界基準テストは非常に重要性

インターナショナルスクールには、老舗の名門スクールから新設の学校まであります。中には残念ながらとてもいい加減なところもあります。

こういったテストの有無も学校選びにはとっても大事になります。

これは、実体験談をいろいろな人から聞いた話になりますが、学校を転校する時には、老舗インターナショナルスクールは、必ず、これらの全部、またはどれかのテスト結果を成績表と願書と一緒に提出を求めてきます。

残念ながら、一部の学校では、このようなテストが行われていないため、転校する時に成績表と願書のみで受験をしなくてはいけなくなる可能性があります。

中には、全学年にテストを受けさせず、偶数年のみ、または高学年のみなど、学校によって差があります。通常は、全校生徒、対象になる生徒全員に受けさせています。

全世界基準テストは費用が高い

インターナショナルスクール用「全世界基準テスト」は、代金がかかります。

また、テストにより主催国が違いますが、どれも海外から問題が送られ、回答を送付し、また結果を送ってもらうという手間がとってもかかり、代金も国際料金になるため、このように受ける年齢を限定している学校などもあります。

もちろん、今ではオンラインでできるものも出てきていますが、いずれにしても代金がかかります。

名門インターナショナルスクールが、新設インターナショナルスクールより学費が高い理由は、このようなものも入っているからと言われています。

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