金沢大学付属中学校は、どういった学校なのでしょうか?錦が丘中学との違いは?
その違いは国立大学付属中学校なのか、それとも私立付属なのかということです。
今回はその違いをまとめてみました。
目次
金大付属中が求める生徒とは?
金沢大学付属中学校は、数少ない国公立大学付属中学校です。
国公立付属中学校というのがあまり知られていない学校のため、少し理解を深めていきましょう。
国公立大学付属中学校の目的
国公立大学付属中学校とは、一般の公立や私立の中学校とは、目的が異なります。
国立が付属中学を解説する目的は、教育研究のためです。
今から行おうとしている教育が正しいかどうかを、まず国公立付属中学校で実践します。
そうして、結果が出た教育プログラムだった場合、公立でも実施されるのです。
つまり、国公立付属中学校の授業は、良い授業と悪い授業の当たり外れがあるわけです。
そのような事態に対処できるような生徒が多いほうが、研究成果も良いものになる可能性が高くなります。
そのような理由から、テストでは学力優先ということが求められます。
次に、体育などの実技テストを実施することで、受験してくる子どもたちの性格や人間性を見ます。
体育の成績というよりも、物事に真剣に取り組む姿勢などが求められているのです。
金大付属中の受験情報
試験日
2023年12月2日(土)
募集人数
160名(金沢大学附属小学校からの進学者を含みます)
試験教科
試験教科は、算数、国語、総合(社会・理科の総合問題)体育実技、そして面接になります。
全体を通して、難易度は少し難しいですが、教科書がすみずみまで解けるようになれば、教育学習でも良いということが出来るでしょう。
算数
算数は、簡単な計算問題ももちろん出ます。これは教科書でも簡単なレベルの問題なので、絶対にとけるようにしておきましょう。
少し難しい問題としては、項の多い計算問題や単位の異なる文章問題、平面図形、空間図形などが良く出題されます。
難しいと言っても、どの問題も基本問題の組み合わせ問題なので、基本をマスターしてから、すこしずつ発展問題を解いていくと慣れていきます。
まずは基本の徹底を図りましょう。
国語
国語は説明文と小説が必須になります。説明文は、筆者の主張をつかむことです。説明文の出典は、本からが多いです。
本を書くということは必ず筆者の言いたいことがあると言えます。それを理解できるように練習しておきましょう。
小説は、登場人物の心情をチェックしていきましょう。
心情を聞く問題は、毎年出題されています。
ここで、いかに間違わずに正答率を上げていくかどうかもポイントになってきます。体育実技は前述したので、ここでは省略します。
面接は直接的に合否に関わる可能性は低いですが、答えられないと減点になります。
そうならないために、学校の先生や塾の先生に面接の練習をしてもらうと良いでしょう。
ゆっくりと考えれば、答えられない問題はありません。
焦らずにゆっくりと答える練習もしておきましょう。
金大付属中の学費
国公立大学の付属中学校なので、学費は私立中学に比べるととても安いです。
国立付属中学校は、国立大学が教育学を研究するための機関です。
それゆえに、公開の研究授業が多く、授業の質も高くなります。
そのような理由から、国公立大学附属中は、授業料も無料なところが多いですが、施設費や研究費などを納める形になります。
高校・大学への進学率
一般的に私立校では、「エスカレーター方式」を採用しているところが多いです。
エスカレーター方式とは、その学校の中で成績が普通以上ならば、そのまま高校、大学などに進学できるといったものです。
高校入試に比べ、大学入試はとても難しいです。倍率も約3倍〜10倍と跳ね上がる上に、問題のレベルも天と地ほど差があります。
この理由から、私立ならばそのまま進学できるために、私立に通わせる親御さんも多いと言います。
しかし、金沢大学付属中学校は、違います。
その内部進学率は、約4割ほどとかなり厳しい数字になっています。
進学できる生徒たちは、定期テストで高得点を取っていることが、必須になります。
まとめ
金沢大学付属中学校は、国立大学付属中学校であり、また教育研究のための機関になります。
もちろん、その中で上位の成績を取れば、学力の面で大いに成長し、偏差値の高い大学に合格する可能性は高くなります。
しかし、一般的な私立高校とは似て非なるものです。
どちらにも一長一短あるため、子どもにはどちらがあっているかよく考えてみると良いかもしれません。