日本大学中学校を受験するなら知っておきたい!入試問題対策と合格のために必要なこと

日本大学中学校の校舎日本大学中学校は、神奈川県横浜市にある私立の中高一貫校です。

中学校のほか、高校からの募集も行われています。

ここでは、日本大学中学校の受験情報や入試問題対策など合格に必要なことをご紹介していきます。

日本大学中学校の特色

日本大学高等学校・中学校は、「自主創造」という日本大学の教育理念のもと、「情熱と真心」を校訓として掲げ、「自覚と責任」を教育目標とした中高一貫教育を実施しています。

日本大学の付属校として中高大の連携教育が行われているほか、他大学への進学実績も豊富です。

また、自らの能力を伸ばし、大学進学目標に向けて『自ら道をひらく』人材を育成する「アカデミックフロンティア(AF)コース」、AFコースの内容に加えて英語教育を重視する「グローバルリーダーズ(GL)コース」の2つのコースがあることも特徴的です。

学校の沿革

1930年に開校され、1948年には新制の日本大学高等学校が発足、そして新制の日本大学中学校が併置されました。

1999年に中学校が、2002年に高等学校が男女共学となり、現在に至ります。

施設

主な施設としては、各教室・各実験室などをはじめ、図書室、コンピュータ・ガーデン、食堂、温水プール、アリーナ、柔道場、剣道場、テニスコート、グラウンドなどがあり、充実した環境が整っています。

進学先

日本大学の様々な学科・学部への進路実績を誇りますが、他大学への豊富な進路実績にも特徴があります。

2023年3月卒業生の合格実績を見ると、東京工業大学1名、横浜市立大学7名などの国公立大学の合格実績のほか、早稲田大学12名、慶應義塾大学8名、上智大学10名、東京理科大学24名など、私立大学の合格実績も多く見られます。

学校周辺の環境

日本大学高等学校・中学校は、東急東横線・目黒線と横浜市営地下鉄グリーンラインの日吉駅から徒歩約12分で通学できます。

特に東急東横線・目黒線は東京都内からのアクセスにも優れ、これらの路線を活用して多方面から通学することが可能です。

また、日吉駅から東急バス91~95系統で約4分でアクセス可能のほか、通学時にはスクールバスの運行も行われています。

日本大学中学校の受験情報

試験日

A-1日程:2月1日(木)午前

適性検査型:2月1日(木)午前

A-2日程:2月1日(木)午後

B日程:2月2日(金)午後

C日程:2月5日(月)午前

帰国生入試:2023年12月9日(日)午前

募集人員

A-1日程、適性検査型:合計90名

A-2日程:50名

B日程:40名

C日程:20名

帰国生入試:若干名

試験科目と配点

A-1日程国語(50分・100点満点)、算数(50分・100点満点)、社会・理科(2科目合わせて60分・各50点満点)の4科目
適性検査型適性検査Ⅰ(50分・100点満点)、適性検査Ⅱ(50分・200点満点)の2科目
A-2日程国語または英語(50分・100点満点)、算数(50分・100点満点)の2科目
B日程国語(50分・100点満点)、算数(50分・100点満点)の2科目
C日程国語(50分・100点満点)、算数(50分・100点満点)、社会・理科(2科目合わせて60分・各50点満点)の4科目
帰国生入試国語または英語(50分・100点満点)、算数(50分・100点満点)の2科目

日本大学中学校の偏差値と倍率

偏差値

日本大学中学校の偏差値を80偏差値で見ると次の通りです。

 男子女子
A-1日程4748
A-2日程5153
B日程4950
C日程5152

A-2日程の偏差値が最も高いほか、各日程とも女子の偏差値が若干高くなります。

倍率

 受験者数合格者数倍率
帰国生入試(国)AF:2024年度6名3名2倍
帰国生入試(国)GL:2024年度14名10名1.4倍
帰国生入試(英)AF:2024年度3名2名1.5倍
帰国生入試(英)GL:2024年度35名20名1.75倍
A-1日程(AF)152名49名3.1倍
A-1日程(GL)44名17名2.6倍
A-2日程・2科目(国・算)AF296名132名2.2倍
A-2日程・2科目(国・算)GL91名41名2.2倍
A-2日程・2科目(英・算)AF7名2名3.5倍
A-2日程・2科目(英・算)GL15名5名3.0倍
適性検査型入試AF138名69名2.0倍
適性検査型入試GL60名31名1.9倍
B日程・2科目(AF)239名44名5.4倍
B日程・2科目(GL)51名13名3.9倍
C日程・4科目(AF)180名31名5.8倍
C日程・4科目(GL)45名13名3.5倍

特にB日程とC日程の倍率の高さが特徴的で、B日程は6倍以上、C日程は6倍近くの倍率となり、他日程と大きく差をつけています。

日本大学中学校の入学後の学費

入学金230,000円
授業料 516,000円
実験実習料5,000円
施設設備資金165,000円
図書費2,500円
厚生費15,000円
スクールバス利用料31,000円
生徒会費10,000円
後援会費24,000円
合計998,500円

*2024年募集要項より

日本大学中学校の入試問題と対策

算数

試験時間は50分、配点は100点満点となります。

大問は5問で、大問1が計算問題・小問集合、大問2以降が応用問題という出題傾向になっています。

出分野としては、図形、グラフ、規則性、数の性質、割合などがあり、幅広く出題されています。基本・標準レベルの問題が中心ですが、出題分野が幅広いため、油断はできません。過去問から頻出分野を確認し、優先的に対策を進めつつ、幅広い分野の基礎力も磨いておきましょう。

過去問・問題演習によって各分野の基本を確認し、正確に解きこなす実力をつける必要があります。

国語

算数と同様、試験時間は50分、配点は100点満点です。

大問は4問出題され、説明文、小説文、詩などの読解問題となっています。また、漢字の書き取りなども読解問題に含まれます。

特に詩が1題出題されることに注意しなくてはなりません。詩の問題は慣れが必要になるので、過去問をはじめ、似た傾向の詩の問題を普段からしっかり解いておきましょう。

設問形式は、記号問題、書き抜き問題が中心となります。本文の内容を正確に読み取り、正しい選択肢はどれか、抜き出すべき箇所はどこか、判断力を磨いておくことが大切です。

社会

配点は50点満点、試験時間は理科と合わせて60分となっています。理科とのバランスを踏まえ、時間配分には十分に注意しましょう。

大問は3~5問で、各分野からまんべんなく出題されます。歴史分野が比較的多い傾向もありますが、地理・公民(時事問題含む)分野の対策もしっかり進め、各分野の実力を養っておきましょう。

設問形式は選択肢問題や適語記入問題が多く、問題は基本・標準レベルが中心となっています。一方、時間的な余裕は少なくなるので、過去問・問題演習を重ね、速く正確に解き進める力を鍛えておく必要があります。

理科

こちらも配点は50点満点で、試験時間は社会と合わせて60分となります。

時間的な余裕はやはり少ないので、時間配分には特に注意しなくてはなりません。

大問は4問から成り、各分野からまんべんなく出題されています。基本・標準レベルの問題が中心ですが、実験問題・観察問題の出題も多いので、問題の傾向にきちんと慣れておかなければなりません。

また、設問形式には選択肢問題や適語記入問題のほか、計算問題の出題も見られます。過去問・問題演習を通じ、各設問に対応できる実践力を養っておきましょう。

過去問

日本大学中学校合格のために必要なこと

日本大学中学校の入試問題は、4科目とも基本・標準レベルの問題が中心と言えます。

一方、算数は出題分野が幅広いこと、国語では詩の出題もあること、社会・理科は時間的な余裕が少ないことなど、科目ごとに注意すべき点が多いので、油断はできません。

これらのポイントをおさえ、速く正確に解き進める力が求められます。過去問演習・問題演習を日頃から重ね、出題傾向に沿った実力を鍛えておきましょう。

また、日本大学中学校の入試日程は、4科目入試、2科目入試のほか、適性検査による入試もあります。さらに、「GLコース第1志望・NSコース第2志望」「NSコース志望」の区分から選択するなど、特徴的な内容が多くなっています。

日程ごとの試験科目、出願形式、倍率なども含め、受験日程を十分に検討することが大切です。