頭がいい子に育つ子ども部屋とは – 成長と共に考える子ども部屋の必要性

子供部屋お家を新築された時。引っ越しされた時。またはお子さんが小学校入学を迎える時など。

子どもが小さい時にはその必要性をあまり感じない「子ども部屋」ですが、何かをきっかけに「そろそろ作った方がいいかしら?」と考える時が出てくるはずです。

では、子ども部屋って何歳位から必要なのでしょうか?

また頭のいい子に育つ子ども部屋とはどういったお部屋なのかご紹介していきます。

小学生まではリビングが子ども部屋

昔から子育ては「まずは手をかけ、次に目をかけ、最後に心をかけよ」と言いますが、手をかけてあげるべき年齢(小学校6年生位迄)では特に独立した部屋は必要ありません。

この時期に必要なのは子ども部屋ではなく、親子のコミュニケーション

この時期に一番大切なのは親子のコミュニケーションであり、毎日の出来事をこと細かに親子で共有する事が、子どもの健やかな成長には大切です。

どんなに素敵な子ども部屋であっても、壁があり鍵が閉まるドアがあるのでは、お母さんから目の行き届かない場所が出来てしまいます。

幼稚園・保育園の幼少期もそうですが、まだまだ小学生の子は心も身体も発育途上であり、学校やお友達関係の間で揺れ動いています。

子どもの日々の変化を気づくためにも子ども部屋はまだいらない

毎日の子供の変化を観察し、ちょっとでも何か様子がおかしいなと思ったら注意して伺い、親として何かしらのアクションを起こすかどうかを判断しなければなりません。

ですので、この時期の子ども部屋はお茶の間やリビングです。

勉強もここのテーブルでさせましょう。

お母さんが見守り、声をかけながら行って下さい。

子どもは自分の部屋で勉強しない!

学校の宿題も同じです。お母さんが見ている所でやらなくてはいけないとなると、子どもはさぼる事ができません。

宿題忘れも防止できますし、家庭学習も沢山できます。

また分からない所や授業の進行具合をお母さんが把握する事もできます。

教科書を一緒に読んでみて下さいね。

独立した子ども部屋はまだ不要!でも子どもだけのスペースの確保を

独立した部屋は必要ありませんが、その子専用の「コーナー」は是非作ってあげましょう。

専用スペースといった感じですね。小さい頃でしたら、おもちゃ&本コーナー。

小学生になったらランドセルや教科書置き場です。専用の棚があるといいでしょう。

幼稚園や学校で作ってきた作品などを飾り、居心地の良い空間を作ってあげて下さい。

綺麗な布や飛行機の模型、風船などを天井から吊るすと、創造性と知能を伸ばす空間が出来ますよ。

子供部屋を与える事

中学生になると独立した子ども部屋が必要となる

中学生の子供部屋

子どもが中学校に上がり思春期に入ってくると、逆に独立した部屋に必要性を感じ始めます。

この頃になると、今までしてきた様な声かけが急に通用しなくなり、焦る親御さんも少なくなりません。

「○○しなさい」「だから○○って言ったでしょう」など、小学生の時はその言葉で上手くいっていた言葉が、急に子供によって拒否され始めます。

「うるさいなあ」「分かっているよ!」しか返ってこなくなり、子供と心が通じなくなってしまうのです。

この頃は第2次性徴も始まり、環境も小学校から中学校へと劇的に変化します。

お子さんも日々戦っており、頑張っています。

そんな時に、既に分かっている事を親にガミガミ言われたら、それは子どもだって嫌ですよね。

かと言って平気で忘れ物をしたり、部活をさぼってみたり。口は達者だけれども、全く行動が伴わないのがこの時期の特徴。

色々と問題が起きてくる中学校1年生の頃が、男の子も女の子も一番難しい年頃です。

中学生には一人になれる子ども部屋が必要

この時期は是非、お子さんが一人になって落ち着いて考えられる部屋を準備してあげて下さい。自分を見つめ、ゆっくりと周りの事を考えられる環境が必要です。

ただし、鍵は必要ありません。

襖や障子、鍵のない間仕切りで仕切られた部屋がいいでしょう。

プライベートは確保しながら、いつでも気軽に入って行けるような雰囲気にしておきます。

『親として』子ども部屋のチェックも忘れない

たまに子ども部屋を訪れた際には、持ち物に変わった所がないかをチェックしましょう。

携帯を持っている場合は、メールやラインのやりとりも確認しておきます。

あくまでも子どもには絶対内緒でチェックし、お友達関係に異常がないかを把握しておくのです。

但し、知った内容も知らないふりです。

あくまでも、有事の際の情報源とします。

小学生で携帯を持たせている場合も同じです。

勉強はリビング、子ども部屋どちらでも出来るように

勉強はリビング、自分の部屋、その日の気分によって子どもが色々と使い分けるでしょう。

ながら勉強(テレビをみながら、音楽を聞きながらの勉強)だけは注意し、余計な事は言わずただ見守ってあげて下さい。

勉強できる場所は数か所あった方が良いです。

子どもを見守る事の重要性

私が日頃、中学生・高校生を指導していて思うのは、あまりにも親御さんにガミガミ言われて育ってきた子は、残念ながらあまり成績が良くないという事です。

人から言われる事に慣れ過ぎており、言われなければ勉強をやらない、いつも落ち着きがなくうっかりミスを繰り返すといった子が多いです。

お母さんと話すと「うちは厳しいから」と言うのですが、自分の意思がなかったり、委縮してしまっていたりと悪い影響を与えています。

また自らに対する自信がないので「出来る様になる」というポジティブなイメージが描けないのです。

子どもが大きくなったら一歩引いて見守る

ある程度大きくなったら、親は「誘導線」となって一歩引いて見ていましょう。

但し「困った事があったらいつでも力になるよ。絶対的な味方だよ」というメッセージは、子供がいつも肌で感じていられる様、常に発信しておく必要があります。

子ども部屋の家具について

子ども部屋の家具は、最初から大きな物で揃えた方が、経済的負担が少なくて済みます。

勉強机はシンプルで大きめのものがお勧め

勉強机はパソコンでいうならCPUです。

教科書、参考書、辞書、ノートが余裕で広げられるサイズが良いでしょう。

いわゆる「学習机」は本棚が前にあり、高校生位になると窮屈に感じ勉強の効率が悪くなるので、本棚は机とは独立していた方が良いです。

椅子は座り心地が良いものを

そして、椅子は座り心地の良いものにしてあげて下さい。キャスター付きが良いかと思います。

机と本棚(辞書や参考書を収容)を楽に行き来できるので、勉強の効率が良くなります。

机の電気スタンドも明るい大きなものを選びましょう。机周りは広々としていた方が良いです。

散らかっている部屋のほうが頭が良い子が育つ?!

最後にですが、子ども部屋は散らかっていた方が頭の良い子が育つそうです。

あまりにも整然と片付けられている部屋は、脳の刺激が殆どなく、知能を伸ばさないとか。

これは母子にとっては朗報ですね(笑)。

あまり神経質にならず、適度に片づけておけば良いでしょう。

子供部屋を与える事

子ども部屋と親子関係の在り方〜常に目をかけ、心をかけましょう

今回は子ども部屋を通し、学習面だけではなく親子関係についても考えてみました。

長い子育て、山あり谷あり色々あります。昨日まで上手く流れていたのに、今日は問題勃発なんてことは日常茶飯事です。

子育てのトラブルは早めの対処が何より有効です。

その為には常に目をかけ、心をかけること。

お部屋を通し、親子関係を風通しのよいものにしていきましょう。子ども部屋作りの参考にして頂ければ幸いです。