「学校の勉強の他にも、家でも何か勉強をしてほしい」そう思った時に、教材の候補の一つとして挙げられるのが、通信教材です。
進研ゼミやZ会、ドラゼミ…など、小さい頃、親御さんも慣れ親しんだ教材もあるのではないでしょうか?
塾のように決まった時間に通塾する必要がなく、それでいて塾より安価で家計にも優しい、お子さんにとっても親御さんにとっても少ない負担で始めることができます。
市販の問題集よりも、子どもの興味関心を引くような仕掛けがたくさん施されているところも、大きなメリットですよね。
ここでは、通信教育費を無駄にせず、教材を有効活用する方法についてみていきましょう。
目次
扱いが難しい通信教材
しかし、この通信教材、扱いが少々難しくはないでしょうか?
楽しい教材だから、子ども自ら率先して取り組むようになるのかと思いきや…
はじめは物珍しさにあれこれ取り組んでみるものの、気づくと手をつけていない教材の封筒がたまってしまう…。
きっと、親御さんの子ども時代を含めて、一度は経験があるのではないでしょうか?
まず、知っておいてほしいのは、いくら工夫された教材といえども、与えっぱなしで自主的にやるようになるなんてほぼない!ということです。
資料請求した中の読み物に、よく「習い事と勉強を両立して絶好調!」だとか、「1日少しずつの勉強で部活も勉強もできてモテモテ!」なんていう謳い文句がありますが、みんながあんな風にできたら、誰も困りません!
やっぱり成功の鍵は「親の介入」にあります。
通信教育を無駄にしないためには子どものタイプを知る
お子さんは、自分で地道に勉強に取り組むタイプですか?
ズバリ、通信教材に適したお子さんのタイプは次のような子でしょう。
通信教育に適した子ども
- 地道にコツコツと努力するのが得意
- 学校での勉強を簡単に感じている
- のんびり屋さん
このような子たちは、さほど親が介入せずとも自分で取り組む力を持っています。でもそんな子ばかりではないはず。
そんな場合は、親と併走型で通信教材に取り組んでいきましょう。
邪道と思わず、通信教育にデジタル教材も活用する
昨今、教育の世界にもICT化が進み、デジタル教材もたくさん出てきました。
タブレットで気軽にゲーム感覚で取り組めるとあって、なかなか人気があります。
親世代の私たちには、どうしてもまだ、デジタル=ゲームみたいで邪道では?という感覚が残っているように思います。
勉強をタブレットやスマホでするなんて…と、無意識にでも避けてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに、勉強といえば、私たちは机に向かってカリカリと真面目にやってきましたよね。
デジタル教材が勉強に欠かせなくなる!
これからの時代、プログラミングの学習が学校の授業として入ってくるように、どんどん学習の中にデジタルのものが溢れてくるようになります。
連絡手段が家庭への電話から携帯電話やメールを経てLINEに変わっていったように、勉強の方法も、多様に、そして徐々に変化をしていくものなのです。
もし、ゲームのようだと思っても、それに勉強効果があるのなら、大した問題ではないのではないでしょうか?
デジタル教材のメリット
デジタル教材には別の大きな狙いがあります。
それは、これまで机に向かう勉強方法では落ちこぼれていた子たちが、みんなと同じ土俵に上がれるようにという狙いです。
勉強ができない、わからない子の中には、そもそも従来の勉強方法には適していなかったという子がいます。
個人個人に合う勉強法がある
最近の研究でもわかってきているように、人には認識の個性というものがあり、その人によって得意な勉強方法が違うらしいのです。
つまり、これまで勉強が不出来だと思われていた子は、実は勉強方法が合わなかっただけかもしれないのです。
デジタル教材は、このように、いろいろな可能性を秘めているのです。
もし、お子さんがデジタル教材に興味を示し、取り組みやすさを感じるのなら、迷わず選択しても構わないでしょう。
通信教育には合う・合わないが必ずある!
通信教材にもその形態やレベルなどは、多種多様です。
- 紙かデジタルか:紙媒体、デジタルのみ、紙とデジタルのハイブリッド式に分けられる
- 教材のレベル:やってみて、簡単すぎるようならレベルアップが必要
- 時間のかかる郵送添削かFAXや自動添削などスピーディに返ってくる添削か
- 教材の雰囲気:挿絵やまとめが多いor簡潔で問題が多い
- 体験教材を重要視するかどうか:問題集をおろそかにする可能性が…!
通信教材を上手に使うには、その子に適した教材を親が見定めてあげることが大切です。
体験教材だけに惹かれず、座学教材も上手に使って欲しいですよね。
ぴったり合う通信教材を見つけるまでが大切
実際にやってみなければわからないところはありますが、お試し教材などで、レベルや教材の雰囲気などを何社か比較してみると良いと思います。
実際にはじめて見ると、どうもうちの子に合っていないと感じるところも出てくるでしょう。
通信教材にこだわるなら、半年くらいのスパンで何社か別の教材に乗り換えてみるのも一つの方法です。
継続する力という観点からすると、よくないことかもしれませんが、もし他にお子さんとの相性が良い教材があれば、乗り換えるべきでしょう。
いくつか経験していくと、お子さんが取り組みやすい教材の特徴がはっきりとしてきます。
通信教育は学習計画が一番大切!
塾などと違い、自分で全てを管理しなければならないのが通信教育です。
計画を立て、教材をいかに有効にこなすかにかかっています。
計画と聞けば、全体量を日数で割って、1日ごとの割り振りをするように思うかもしれませんが、それだけが方法ではありません。
特に小学生くらいのお子さんは、まだまだモチベーションにもムラがあるものです。
子どもに最適なやり方を見つける
毎日少しずつでも取り組む方が負担のない子もいますし、反対に1回の学習に一気に進めてしまう方が楽しい子もいます。
どちらがやりやすいのか、最初のうちは様子見でいろいろ試してみましょう。習い事などとの兼ね合いもありますしね。
一気にやるタイプの子は、例えば週に2回と決めれば、決めた回数以上に少なくなることは避けましょう。
要は、気が向いた時にやるのではなく、あくまで計画的に進めているという実感が必要です。
通信教材の勉強は親の介入は不可欠です!
通信教材が軌道に乗るまでは、親の介入が不可欠といえるでしょう。
上手に取り組むことができれば、塾よりも手軽で、経済的な通信教育。
それほどハードルは高くありませんので、まだまだ遊びたい盛りの小学生にもぴったりです。