ただ言葉を覚えるだけじゃない!中学受験に必要な語彙力を増やす6つの方法

家で勉強をしている小学生

我が子は「語彙力が足りないのでは?」と国語の成績が上がらない、記述問題で点が取れていない子どもを前に、頭を悩ませている親御さんもいらっしゃるでしょう。

ここでは、家庭で出来る語彙力アップの方法をご紹介していきます。

「ただ言葉を覚えるだけ」ではなく、楽しみながら、親子で中学受験勉強に取り組んでみてください。

国語だけではない!中学受験で語彙力が大切な理由

中学受験では、いろいろな力が求められます。素早い計算力。たくさんのことを暗記する力。そしてどの教科でも求められるのが、読解力。

読解力がないと、正確な答えにたどり着くことはできません。

そして、その読解力を下支えするのが、語彙力なのです。

たくさんの言葉を知っていることで、文章を正確に読み取れる、自分の考えを正確に表現できるようにもなります。

このような理由から、語彙力を増やすことが大切であると考えています。

親御さん自身の語彙力を見直してみませんか?

赤ちゃんや幼児は、大人の言葉を聞いて、語彙を増やしていくと言われています。

大人がたくさん話しかけ、コミュニケーションを取ることで、多くの言葉を聞き、その意味を理解していくそうです。

では、子どもが小学生となった今、親から発せられる言葉は、子どもの語彙力を増やすのに影響がない、と言えるでしょうか。

親が子どもと話しをするとき、「ヤバい」「すごい」という言葉を使っていませんか。

これらは、どういう意味なのかはっきりと分からない言葉です。子どもが親のまねをして、使っていませんか?

また、子どもには「本を読みなさい!」と言いながらも、親自身に読書習慣がない、新聞を読まない、なんてことになっていませんか。

子どもの語彙力アップのために、まず親の語彙力を見直してみましょう。

きっと、子どもにもいい影響があるはずです。

机にむかって勉強をする子供

語彙力を増やす!家庭ですぐに出来る6つの方法

語彙力を増やしたくても、どうしたらいいのか、分からないという方もいらっしゃるでしょう。

ここからは、我が子の中学受験経験をもとに、ぜひオススメしたい方法をご紹介します。

継続は力なり、の方法ですが、いつか努力が実を結ぶ日がきます!

1.まずは子どもの語彙をチェック!

「ヤバい」「すごい」親もつい使ってしまいそうになるこれらの言葉。

親が使っていなくても、学校で覚えてくることもあるはずです。

これらの言葉を耳にしたならば、言い換えて表現してもらいましょう

どんな言葉が自分の「ヤバい」「すごい」気持ちを表わすのにピッタリなのか、考えてもらうのです。

子どもは何気なく使っているかもしれませんが、意味のはっきりしない、あいまいな表現だと、親が気づかせることが大切です。

2.国語のテストを見直してみよう

授業中に実施される小テストなども含め、国語のテストを親御さんも一緒に見直してみましょう。

仕事で忙しくて、そんな時間はないという方もいらっしゃるかもしれませんが、すきま時間を見つけて、目を通してみて下さい。

漢字、ことわざを間違えていたら、後日ちゃんと覚えたかどうか、聞いてみることで、記憶に定着させることもできます。

また記述問題では、どんなところで間違えたかを知ることで、主語、述語の揃った文章を書けているか、問題文の読み違いをしていないかなど、確かめることができます。

また、子どもの国語の点数が伸びていないときは、筆者自身も文章問題を解いて、どこを読み間違えたのかを把握し、子どもと確認しあっていました。

面倒に感じるかもしれませんが、一緒に見直しすることで、文章をしっかり読み取る練習になっていたと感じています。

3.本に触れる機会を増やそう

図書館や本屋に、親子で行く習慣はありますか?

幼児のころから、読み聞かせの会などに参加し、本を読む習慣がついていると語彙力は自然と増えると思いますが、本に触れる習慣がないならば、親子で足を運んでみましょう。

漫画、薄い絵本のような本を持ってくるかもしれません。それでも叱らずに、子どもの読もうという気持ちを大切にしましょう。

また、親が小さいころに読んだ本をすすめるのも、本に関心を持つきっかけになるはずです。一緒に感想を言い合うような機会を持つのもおすすめです。

親子で本に触れる機会を楽しむ。

その楽しさをお子さんが感じたならば、自分から本を読もう、という気持ちになるはずです。

4.クイズ、パズルなどで楽しみながら

楽しみながら語彙を増やしたいならば、クイズやクロスワードパズルがオススメです。

家族で出かけるときの車内、電車内などのすきま時間に、簡単に取り組めるのも魅力です。

たくさんの言葉を楽しみながら、身につけることができます。

そして、せっかく覚えた言葉は是非親御さんが積極的に、日常生活で使ってみてください。

実際の生活で使えるようになると、子どもも語彙力が増えたことが実感でき、うれしくなるはずです。

また、すきま時間を活用して、我が家では塾への送迎車内では論語の読み聞かせCDを流していたことがあります。

ただ、中学生になってから「あのCD、苦手だったな」と口にしていたので、すきま時間といえども受験生にとっては、リラックスしたい時間でもあるはずなので、やり過ぎには注意してください。

5.はがき・手紙を出してみよう

祖父母からお小遣いをもらったり、誕生日のプレゼントなどをもらう機会があるはずです。

そんなとき、その場でお礼を言って終わり、電話でお礼を言って終わり、ではなく、お礼の言葉も書かせるようにしませんか?

最初は、はがき一枚書くのにも「何を書いたらいいの?」と苦労するかもしれません。

慣れてくると、まずお礼の言葉を最初に書いて、それから自分の気持ちや近況なども書けるようになってくるはずです。

手書きの文字でのやりとりは、電子メールとは違う味わいがあります。

ぜひ、お子さんにそんな体験をさせてあげてみませんか?

6.同年代の子どもの文章に触れさせる

新聞には、読者投稿欄があり、小学生の投稿文が載っていることもよくあります。

大人顔負けの立派な文章を目にすることもあります。小学生新聞にも、同年代の子どもが書いた文章がたくさん投稿されています。

同年代の書いた、上手な文章をたくさん読むことは、子どもにとっていい刺激になるものです。

新聞を読むのは面倒だ、と思うお子さんもいるかもしれません。

そんな時は親御さんが気に入った投稿を選んで、一緒に読んでみてはいかがでしょうか。

国語の勉強をする受験生

親子で楽しみながら語彙を増やしていきましょう

気になった語彙力アップの方法はありましたか?

語彙力は、受験のためだけではなく、この先の生活においても必要なものになってきます。

親子で楽しみながら、取り組んでみてください。

受験がおわった後、親子一緒に勉強した日々を懐かしく思うときが必ず来るはずです。