ママと赤ちゃんのスキンシップとして知られるベビーマッサージ。
ベビーマッサージに期待出来ること、マッサージをする際に気をつけるべきことをベビーマッサージ講師経験よりご紹介していきます。
これからベビーマッサージを試してみようかなと考えている親御さん、参考にしてみてください。
目次
ベビーマッサージに期待して良いこと
免疫力が高まりカラダが強くなる
“ベビーマッサージ”と聞くと、風邪をひかないとかカラダが強くなるといった、昔でいう寒風摩擦のような効果を思い浮かべるママが少なくありません。
寒風摩擦は寒さに打ち勝つイメージですが、ベビーマッサージはママとのスキンシップで免疫力が高くなっていく効果があります。
例えば、ベビーマッサージの手技の一つに“胸のマッサージ”というものがあります。
胸のマッサージは、赤ちゃんの頃にしかない胸腺という場所をマッサージしていくものです。この胸腺は首のすぐ下にあります。
そこをママの手でゆっくり温めることで免疫効果が高まります。
それにより、風邪を引きにくくなったりカラダが強くなることが実証されています。
首を冷やしてはいけない!は、こういうところから来ているのかもしれませんね。
赤ちゃんがホッと安心できる
赤ちゃんはまだ言葉で意思表示はできないかもしれません。しかし、ベビーマッサージを通して声をあげて笑ったり、ニコッと笑顔を見せてくれるようになります。
それは、ママの手で触れられることで、とっても安心した気持ちになれるから。
大人でも不安な時に手をつなぐと落ち着くことってありませんか?
握手したり、手を握ってもらったり。
手のひらに触れるというのは安心感を与えることができるのです。
赤ちゃんが笑う、それだけで可愛さが倍増!ママも赤ちゃんの笑顔に癒されますね。育児がどんどん楽しいものに変化しますよ。
赤ちゃんの便秘が解消
ベビーマッサージには種類がたくさんありますが、その中でベビーマッサージ効果が目に見えてわかるものが“お腹のマッサージ”です。
便秘解消に抜群の効果を発揮します。
赤ちゃんの便秘を心配しているママはとっても多いです。特に生後数か月は便秘がちな赤ちゃんが多いもの。
心配になって、病院に行って綿棒浣腸を教えてもらったけどうまくできない、よくわからなかったというママの声を多く聞きました。
そんな時に、是非試して欲しいのがお腹のマッサージ!ママの暖かい手のひらを使ってゆっくりゆっくり円を描くマッサージ。
とっても簡単ですが効果抜群で、すぐにお腹がグルグル鳴る子も多いですし、便秘が解消してご機嫌になる赤ちゃんをたくさん見て来ました。
便秘に限らず、赤ちゃんの体調面で悩んでいるなら、是非マッサージをしてみてほしいです。
親子で笑顔になれること間違いなしです!
ぐっすりと眠れるようになる
赤ちゃんとの生活は、とっても大変です。
特に最近はパパ不在のワンオペ育児のママが多く、おじいちゃんおばあちゃんの協力はあっても夜は赤ちゃんと二人というママも増えています。
その生活で一番つらいのは睡眠のリズムが整わないことですよね。
私の場合ですが、我が子は全く眠ってくれない子だったので、本当に毎日クタクタでした。
いわゆる“背中スイッチ”。
抱っこして寝かしつけて、眠ったなぁとお布団に降ろすと「ウワーン」と泣き始めるんです。
とにかくしっかりたくさん寝てほしい!それが唯一の希望でした。
ベビーマッサージは赤ちゃんにとっては運動をしているようなものなので、マッサージをした日はたくさん眠ってくれるようになったのを覚えています。
疲れさせるという意味では、公園に行ったり色んなものを見せてみたり、刺激を与えてあげることも大切ですが、ベビーマッサージは天気に関係なくおうちでできるのも魅力。
赤ちゃんが眠ったら、ママもゆっくり眠って下さいね。
ママのストレスが減る効果もあり!
モチモチ、スベスベでやわらかい赤ちゃんの肌に触れるのは、ママにとっても癒しのひと時になることでしょう。
フワフワした柔らかいものに触れると落ち着く感覚ってあると思うのですが、まさにそれと同じ効果がベビーマッサージでは現れます。
ママのストレス解消はきちんと証明されているんですよ。
ベビーマッサージは2ヶ月頃からスタートできるので、まだ意思表示が難しい赤ちゃんとの最高のスキンシップになります。
ママのあたたかい手でゆっくりゆっくりマッサージされることは赤ちゃんにとって至福の時間!
親子でニコニコになれ、『親子の絆』が深まります。
ベビーマッサージで期待してはダメなことや注意点
ここまで良いことについて書いてきましたが、ベビーマッサージをする上で気をつけて欲しいこともあります。
赤ちゃんにも意志がある!無理強いは禁物
まだ話せないとはいえ赤ちゃんだって人間です。
しっかり意志があります。
『眠いよ』『お腹空いたよ』『何だかしんどいよ』そんなご機嫌の悪い時は、普段大好きなマッサージでも次回に延期しましょう。
真面目なママだと食後何時間とかお昼の何時にマッサージタイムと決める方がいますが、マッサージはリラックスタイムです。
しなくちゃ!!という考えは疲れるだけです。
楽しくリラックスできる時間がベビーマッサージの魅力。赤ちゃんもママもご機嫌な時に楽しくが基本です。
それから、はだかんぼうになるので寒い部屋や隙間風にも気を付けてあげて下さいね。
風邪をひかせてしまっては逆効果。
暖かいお部屋で温かいママの手、そんな時間を赤ちゃんにプレゼントしてあげましょうね。
ベビーマッサージは医療行為ではありません
アトピーが治る、アレルギー体質が改善するといった期待をして、ベビーマッサージを始めるママも少数ですがいらっしゃいます。
ベビーマッサージは医療行為ではないので、そのような効果は期待できません。
免疫力が高くなってカラダが強くなったことで、アレルギーやアトピーが改善するように思っても、それはベビーマッサージの効果ではありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ベビーマッサージは赤ちゃんへの良い効果もたくさんありますが、マッサージをする際には気をつけておくべきこともあります。
赤ちゃんの様子を見ながら赤ちゃんとママとの大切なスキンシップの時間を楽しんでくださいね。