「周りの子と比べてうちの子は上手くおしゃべりができない、なかなか言葉が出ない」など、言葉の発達でお悩みの方も多いのではないでしょうか?
個人差がある言葉の発達ですが、同じ年齢の子が上手にお話しする姿を見ると、ついつい比べてしまい、焦ったり、心配になったりしますよね。
今回は、幼児期の言葉の発達について、子どもが話し出す時期や小さい頃からおしゃべりをする子としない子の違いについてお話します。
言葉の発達を促すおすすめの子育て法についても合わせて紹介しますので言葉が遅くてお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
目次
子どもが話し出すのはいつ頃から?
子どもの言葉の発達には個人差がありますが、1歳を過ぎた頃から「ママ」「ワンワン」「バイバイ」など、意味のある言葉を話します。
始めは一語文からスタートし、早い子は1歳半~2歳ころに「ママ だっこ」など、知っている単語を繋げて自分の欲求などを家族や周りに伝えられるようになります。
2歳を過ぎた頃には、2~3語を繋げて自分の思いや発見したことなどを上手に表現でき、語彙数が急激に伸びる子もいれば、徐々に単語を覚えて少しずつ言葉が出るようになる子もいて1~2歳は言葉の発達において個人差が大きい時期です。
言葉の発達におおよその目安はありますが、正解はありません!
まずは焦らずゆっくりと子どもの発達・気持ちに寄り添うことが大切です。
幼稚園に入園する頃(3歳)には、文章にして言葉が話せるようになり、まだ上手く伝えられないことも多いですが、友だちや家族とのやりとりやコミュニケーションもスムーズになります。
「どうして?」「これは何?」など、様々なものに興味を持ち、大人に聞いて知ろうとする姿も見られ、言葉をどんどん吸収していきます。
幼稚園入園時は、おしゃべりが上手な子もいれば、まだ上手く自分の気持ちを表現できずにすぐ泣いてしまう子、会話によるコミュニケーションが上手く取れない子などさまざまで発達には大きな差があります。
新しい環境に入ったことで、言葉が急激に伸びる子もいて、環境の変化を受けやすい時期です。
小さい頃からおしゃべりする子としない子の違いは?
言葉の発達が早く、小さい頃からおしゃべりする子としない子にはどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの特徴についてお話します。
おしゃべりが上手な子は好奇心旺盛でさまざまなことに興味をもつ傾向があります。
「○○が気になる」「これってなんだろう」その好奇心から、日常生活の中で多くのことを吸収し、理解して、自分の言葉として表現するようになります。
また、兄弟がいたり、保育園に通っていたり、日常的に人に囲まれてたくさんの刺激があり、言葉を耳にする機会が多い場合も、言葉が早く出やすい傾向にあります。
反対に言葉が遅い子の特徴としては、控えめで新しいことに対して慎重に取り組む性格の子が多く、言葉や指示は理解しているものの、じっくり周りの様子を見てからおしゃべりを始める子もいます。
言葉が遅いと、環境や子育ての方法に問題があるのでは、と悩む方も多いですが言葉の発達には個人差があり、環境だけでなく性格も関係している場合があります。
無理に言葉を引き出そうとして、子どもが負担やストレスに感じてしまわないように気をつけましょう。
乳児期から取り組める!言葉の発達を促すおすすめの子育て法
子どもの言葉の遅れが気になるときや、乳児期から取り組める言葉の発達を促すおすすめの子育て法を3つ紹介します。
日常生活の中で無理なく取り組めるものや声掛けのポイントまで、幅広くご紹介しますので、ぜひ子育てのヒントにしてくださいね。
1.0歳の頃から絵本に親しむ
絵本はいつから読めばいいのか分からない、まだ反応が無いから読んでいないという方もいますが絵本に親しむことは、多くの言葉に触れ合い興味を持つきっかけとなるため、0歳から読みきかせをおすすめします。
0歳の頃から自然と絵本に親しむ生活をしていると1~2歳になってからも絵本に興味を持ち、様々な世界を知るきっかけになり、興味関心を広げることができます。
また、絵本を読む時間は親子の大切なコミュニケーションになり、ただ絵本を読むだけでなく「○○ってきれいだね」「おいしそうだね」「楽しそうだね、今度ママと一緒にやってみよう」と話す中で子どもの情緒も言葉の発達も促されます。
話を読むだけでなく、絵を見て感じたこと、思ったことを共感しながら一緒に楽しむ、自然と言葉に触れ合う経験を幼い頃から、積み重ねましょう。
2.同年齢・異年齢で遊ぶ時間を作る
兄弟がいる場合や保育園に通っている場合は、日常的に同年齢や異年齢の子どもと話したり、触れ合ったりする機会もありますが、日常で家族以外に子ども同士で触れ合う機会がないという方も多いでしょう。
親子の関わりやコミュニケーションはもちろん大切なことですが、子供にとって刺激を受けることや環境が変わること、同年齢の子どもと関わることは言葉の発達を促し、子どもが新しいことを学び、身につけるきっかけになります。
近所の公園に出掛けたり、子育て支援の施設に行ってみたり、幼稚園の園庭開放など、子ども同士が関われる場に行くだけでも、子どもが新しい言葉を覚え、コミュニケーション能力アップにも繫がります。
今まで親子の関わり以外はほとんどなかったという方は、毎日のように刺激のある場所に連れて行く必要はありませんが、まずは週に1回でも、自宅以外の場所で子ども同士が関われる所に行ってみるといいですね。
3.散歩や買い物、日常生活の中で言葉を意識する
0~2歳の子どもに対しては、まだ会話が上手く成り立たないため、声をかけても一方的になってしまうことから、どうしても声掛けが少なくなりがちです。
しかし、子どもは会話ができなくても言葉が出なくても、日常生活の中で多くのことを見て聞いて学び、吸収しています。
散歩や買い物は、一緒に見て感じて共感したり、声をかける良い機会です。
「花がきれいだね」「今日は暑いね」「このりんご、真っ赤でおいしそうだよ」など、目にしたもの感じたことはしっかり言葉に出して伝えていくことで、その積み重ねが子どもの言葉の習得に繫がります。
言葉の発達のために、専用の教材を買って親子で取り組むのも一つの方法ですが、まずは日常の中でいつもよりも会話や声掛けを意識するだけでも効果が期待できるため、ぜひ試してみてください。
自然と言葉に触れ合う機会を増やしていこう!
今回は子どもの言葉の発達について、言葉が早い子の特徴や発達を促す子育て方法のポイントをご紹介しました。
「うちの子は言葉が遅いのでは」と不安に思っている方も多くいらっしゃいますが、言葉の発達には大きな個人差があり、環境だけでなく子どもの性格も影響します。
プレッシャーや不安を与えてしまわないよう、焦らず丁寧に見守ることも大切ですが、まずはできることから始めて子どもが自然と言葉に触れ合う、楽しむ機会を増やしていきましょう。