共働き家庭の子育て!手を抜くことと大切にしてほしい3つの場面

家で宿題をする小学生

共働きの世帯にとって、仕事が終わってから寝るまでのスケジュールは分刻み。

たった数時間しかない帰宅後の時間で何をするのか、何ができるのかは、子どもの年齢や家庭の状況によっても違うかと思います。

今回は筆者自身が共働きをしていて大切にしていることや、教諭経験から共働きのご家庭で大切にして欲しい「子どもの宿題」、「食事」、「掃除・洗濯」の3つの場面に分けてお伝えしていきます。

「子どもの宿題」で大切にしてほしいことと、手を抜くところ

お子さんの学年が小さいほど、親が一緒に宿題をやらないといけないことも多いですよね。

特に低学年に出やすい音読の宿題などはそもそも何かをしながら聴くわけにもいかず、間違いがないか、などしっかり向き合ってあげるべき宿題ではないでしょうか。

また、えんぴつの持ち方や書き順なども癖になる前に整えてあげるためには、やはりしっかり見てあげる必要があります。

また学年が上がったからといって、1人で宿題ができるかというと、適当にやってしまっている場合もあるので油断はできません。

宿題に取り掛かるタイミングは子供のスイッチが入りやすい時に!

そんな宿題でまず大切にすべきなのは、毎日同じタイミングで宿題をさせるということです。

宿題をやるタイミングは、「帰宅後すぐ」、「夕飯前」、「お風呂の前」、「お風呂の後」、「寝る前」、そして「朝起きてから」などたくさんのタイミングがありますが、子どもの宿題をするスイッチが入りやすい時を見極めてあげることが大切になってきます

例えば、我が家の場合、子どもが小学校に入ったばかりの頃は帰宅後すぐに宿題をしていました。

しかし子どもも学校生活、そして学童とかなり疲れて帰ってきており、なかなか宿題がはかどらない日が増え、時間だけがかかり、親のイライラも増え、怒ってしまうことも多々ありました。

ある日子どもが「少し休憩してからがいい」と自分から言ったので、30分程休憩してから宿題をすることに。

するとその30分の間に親も夕飯やお風呂の準備もできるし、お互いにメリットがあることがわかりました。

それからは、お互いが少し落ち着いた「帰宅後30分後から夕飯前の時間」が我が家の宿題タイムとなりました。

また、夜は子どもが疲れて眠くなってしまい、宿題が進まないので、朝に宿題をやるというご家庭もあります。

このように家庭の状況や子どもの様子を見ながら、いつなら一緒に宿題ができるのか、宿題を見守ってあげられるのか検討してみてはいかがでしょうか。

ですが教諭経験から言えば、宿題は何も完璧である必要はないと思っています。

完璧であれば確かに素晴らしいことですが、宿題が完璧でないならば、なぜできなかったか、先生自身も考えるきっかけになるからです。

宿題がおろそかになっているのが続いたら「どうしたのかな?」と話すきっかけにもなります。

あまり「完璧な宿題」に囚われず、親御さんもある程度やり直しを最小限にしてあげるなど「妥協」してしまってもいいかもしれません。

「食事」で大切にすること、手を抜くところ

食事は体を作るものだから、と食事に気を付けている親御さんも多くいらっしゃいます。

もちろんその通りで、何をどのくらい食べたかによって体は作られていきます。

しかし、そのことばかりに集中が行き過ぎてしまうと、親御さんの体が壊れてしまうかもしれないので注意が必要です。

一から食事を準備し、一汁三菜の食事を用意することは、確かに栄養バランスなどからみても素晴らしいことではあります。

しかし、忙しい平日に、毎日用意することは大変なことです。

料理をするためには、献立を考え、食材を準備し、調理をするため、思ったよりも多くの時間を費やします。

最近ではレトルトや冷凍食品、惣菜でも食事や栄養バランスに気を付けているもの、おいしいものがたくさんあります。

疲れている時は、無理せずそういったものに頼ることも必要です。

一緒に食事をとりながら「会話をすること」を大切にしましょう

食事で大切なことは「手作りであること」だけでなく「一緒に食事をすること」もまた大切です。

家族がそろって食卓を囲み、1日の出来事や最近の関心ごと、料理の感想など「会話をすること」で子どもの成長や変化に気づくきっかけを持つことも大切にすべきことではないでしょうか。

イライラしながら食事を作り、忙しない食事にならないよう、上手く肩の力を抜きましょう。

一人でご飯を食べる子供

「掃除・洗濯」で大切にすること、手を抜くところ

「掃除しなくても、洋服はたたまなくてもいいよ」など、「掃除や洗濯は最低限やっていればいいよ」と、忙しい日々を送る人々に向けられた気遣いの言葉があります。

その言葉通り、掃除や洗濯を1日サボったからと言って、すぐに生死にかかわるものでありませんし、家族以外に迷惑をかけるわけでもないので、1番手を抜きやすいところかもしれません。

また、最近では掃除や洗濯を時短してくれるような家電もそろっているので、意外とこの「掃除・洗濯の時間」は短縮されているのかもしれません。

もし、そうであるのなら、逆に「掃除」や「洗濯」を少しでも子どもと一緒にやる時間を取ってもいいのかもしれません。

片付けやゴミの分別は自立につながる!家庭で出来る大切な教育です

「ごみの分別」や「片付け」について教えたり、「洗濯機の回し方」や「タオルのたたみ方」を教えたり、これらのことは便利な家電を使っても、必ず必要な行動であり、生活的自立につながるからです。

これらのことは学校でも教えますが、毎日繰り返すことで覚えていく、家庭での大切な教育の1つかと思います。

教えることは学校でもできますが、ぜひご家庭でも1つひとつ丁寧に教えてあげることで、子どもたちが大きくなってからも役立つ「生活力」に結びついていきます。

手伝をする子供

帰宅後の過ごし方は「どこを大切にし」、「どこで手を抜くか」を家族で話し合ってみましょう

ここまで、大切なことや、手を抜くにはこんな意見もあるよね、と参考程度にしていただき、自分なら「どこを大切にし」、「どこの手を抜くか」を考えてみるのもおすすめです。

筆者自身は「食事の手を抜くこと」はできますが、実は「部屋が散らかっている」状況になることはストレスになってしまい、それだけでイライラしてしまいます。

そのため、寝る前に家族全員で「片づけタイム」を設けています。

1人でやってもいいのですが、みんなでやることで「ママは散らかっていることが嫌」ということを分かってもらうためと、「散らかしたものは自分で片付ける」という教育のために行っています。

帰宅後の数時間、大切な家族と気持ちよく生活しつつ、子どもの子育てに少しでもプラスになることは何か、もし今上手く生活が回っていないならば、まずは家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。