どうしたら子供のケアレスミスは防げる?勉強の時に意識させたい3つのこと

ケアレスミスを防ぐために

お子さんのテストが返ってきたら、点数だけに気を取られていませんか。

点数が悪いと「勉強したの?」と怒ってしまい、点数が良ければ「がんばったね。」と褒める。しかし、そのテストの中身をしっかり見てみると、点数が良くても悪くても意外とケアレスミスがあるものです。

ケアレスミスは受験などの際にはその1点が合否に関係してきます。

今回は教諭経験から勉強でのケアレスミスの原因を考え、ケアレスミスを減らすためにはどのようにしたらよいのかをご紹介していきます。

うっかり?なぜ勉強でケアレスミスしてしまうのか

子どもに「なんでこの問題間違ってしまったの?」と聞いてみると、どんな答えが返ってくるでしょうか。

「なんか、計算ミスしちゃった。」「よく読んでなかった。」など、ケアレスミスを思わせるような答えに「次は気を付けなさい。」と言ってしまいそうですが、お子さんの年齢によってはその答えが正しいかどうかは怪しいものです。

実は「うっかり」ではなく、しっかりと学習が身に付いていない、理解できていないのかもしれません。

ケアレスミスの原因を親子で探してみよう

学習の定着ができていない、曖昧なままにしてしまうと、その後のテストだけでなく別の学習にも影響してしまうこともあります。

ただのケアレスミスと放置するのではなく、本当の原因を探るためにももう一度親子で問題を解く時間を設けられるとよいでしょう。

他にも、普段から飽きっぽかったり、集中力がなかったりする子の場合は、勉強面でもその性格が出てしまうことがあります。

勉強中に何となくで学習してしまい、理解・定着ができていなかったり、テストで問題を何となく読んでしまっている可能性があります。

特に年齢が低ければ集中できる時間は限られてしまいます。

勉強時間を決めて学習に取り組ませたり、目標を設定したりしながら、少しずつ集中できる時間を伸ばしていきます。成長と共に集中できる時間は伸びていきます。

また、あまりに集中力や落ち着きがなく、ケアレスミスが多いなどの症状が見られる場合には、発達障害の1つである「注意欠陥多動症(ADHD)」の可能性があります。

しっかりとその子の特徴を見極め、ケア・サポートすることで症状をコントロールすることもできますし、成長と共に症状は目立たなくなっていきます。

あまりにケアレスミスが多く、気になるような場合には、学校の先生や自治体の発達相談窓口、医療機関などに相談してみてもよいかと思います。

勉強でケアレスミスをしないために!子供に意識させておきたい3つのこと

1.問題文にしっかり書き込みをする

問題文を読んで理解しているつもりでも、答えを考えているうちに細かなところの指示を忘れてしまっていることがあります。

例えば、「漢数字で答えなさい」「小数点第2位まで答えなさい」など、答えの書き方の指示を守らず、バツがついてしまった経験は、少なからず誰にでもある経験ではないでしょうか。

そういったケアレスミスが多い場合には、問題文を読んだ際に大切な部分に○や線をつける習慣をつけるとよいでしょう。

マークを付けることで印象に残りやすくなり、後で見返した際にも確認しやすくなります。

2.必ず見直しをする

テストでも普段の学習でも、答えを書いたら必ず見直しをさせる習慣を身に付けさせましょう。

例えばテストなどの時間は、一概には言えませんがその時間で十分に問題が解けるだけでなく、見直しをする時間を見込んでいます。

早く終わったからといってそこで終わりにしてしまうのは、実はもったいないことです。

見直してみると、最初に問題を解いた時は気づかなかったことに気づくこともあります。もう1度最初から問題を解くぐらいの気持ちでいるとよいかとおもいます。

しかし、テストの時だけ見直しをしようとおもっても、テストに慣れていない低年齢の時は見直しをするかもしれませんが、年齢が上がるにつれ、テストに慣れ、緊張感が薄れていくことで見直しが面倒になってしまったりします。

このように面倒に思ってしまうのは、「見直すこと」が習慣化されていないからです。

「見直すこと」を習慣化させるためには、普段問題を解く時から「見直し」をさせることが大切です。

また、普段の生活でも「見直すこと」を習慣化させることもできます。

例えば、明日の学校の用意をしたら、もう1度見直しさせるなど、なんでも2回やることを日頃から意識させてやらせるのもよいでしょう。

誰が見ても分かる丁寧な字で大きく書く

人によっては、字や数字の書き方に特徴があるかと思います。

しかし、誰かに解答を見てもらうテストなどでは、いつも以上に丁寧に字を書くことが必要です。

解答者が正しい答えを書いていたとしても、正誤判定をする先生などが読めなければバツになってしまいます。

筆者自身、採点をしていてもよくあります。また、字が小さくてマルかバツか悩むことも少なくありません。

字が小さいと正誤判定に不利なだけでなく、自信がなさそうに見えてしまい、印象もあまりよくないです。

テストの時だけ急に大きな字を書くことはまずありませんので、字の大きさも普段から意識しておきましょう。

「正しく、丁寧に、大きく」書くことは字を書く時の基本ですので、子どもには普段の学習から声掛けして、意識して書かせてみましょう。

テストを受ける小学生

工夫次第でミスは減らせる!子供のうちから習慣づけましょう

テストでのケアレスミスは自分だけの問題ですが、大人になり仕事でケアレスミスがあれば、周りの人に迷惑をかける可能性が大いにあります。

大人になれば「たかがケアレスミス」では済まなくなってしまうのです。

ただ、残念ながらケアレスミスは0にすることはできません。しかし、工夫次第でケアレスミスは減らすことができますので、大人になって仕事で信用を失わないためにもケアレスミスを減らす習慣を子どもの時から身に付けさせていきましょう。