夏休みの自由研究は順調に進んでいますか?
「気が付けばあと残り数日」になって、慌てて図書館や資料集めをしなくても、日常の生活の中で取り組める題材があります。
それが「食」です。
栄養バランスのよい食事って何だろう?旬の野菜をおいしく食べる方法は?スポーツするために必要な食材は何だろう?
それらを子どもに学ばせることが「食育」です。
「食育」とは、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できる人間を育てること
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9F%E8%82%B2(ウィキペディア)
必ず毎日摂る「食」を利用して、「食育」について研究してみませんか?
親も意外と知らないことがあって、親子ともに勉強になることがたくさんあります!
食材がどのように育てられたのかを考える
学校給食では、給食を通して「食」に関する教育が行われています。
様々な食材をバランスよく食べること、地元の食材を知り食べること、食材を育てた人に感謝し食材に対しても感謝して食べることなどを学んでいます。
せっかく学校で「食」について学んでいるのですから、家庭で追及してみてはどうでしょう?
特に地元の食材について学ぶことは、社会科の学習にもなります。
可能であれば、農家に見学に行くなど実際に目で見て、収穫させてもらえるとよいでしょう。
地元の食材、旬の食材を学ぶことによって、好き嫌いをしていた食材に興味が湧くかもしれませんね。
一日の献立を考える
大人の1日の標準摂取カロリーは、1800~2200カロリーと言われています。
その中で食事バランスとしてよいのは以下のようになります。
主食 | ごはん、パン、麺 | 5〜7つ |
副菜 | 野菜、きのこ、いも、海藻 | 5〜6つ |
主催 | 肉、魚、卵、大豆 | 3〜5つ |
牛乳・乳製品 | 2つ | |
果物 | 2つ |
農林水産省「親子で一緒に使おう!食事バランスガイド」より
健康な人であれば、このバランスは必須で、例えば主菜をたくさん食べたので副菜を減らすことには意味がないようです。
これらを頭に入れて、子どもと一緒に一日の献立を考えてみましょう。
献立が決まったら子どもと一緒に買い出しに行く
献立が決まったら、子どもと一緒にスーパーなどへ買い出しに行きましょう。
いくらぐらいの値段なのか?家族分の食事を作るためにはどのくらいの分量が必要なのか?など、日常の食材の買い物でも学習できることはたくさんあります。
スーパーに行ったら、子どもはお菓子コーナーに直行!なんてもったいない。
一緒に食材を選ぶことで、新鮮なものを見分ける目を養うことができることでしょう。
余談ですが、以前勤めていた会社の後輩と食事に行っていた時のことです。
彼女は、お刺身の盛り合わせとして出された魚の切り身を見ても、どの魚なのか名前がわからないと言っていました。
なんと「刺身」という料理だと思っていたそうなのです。
魚の切り身でしたら、皮や身の色から大体の予想がつくと思うのですが、全くわからないそうで。
スーパーで売られている魚は、一匹まるごとのもの、短冊になっているもの、刺身としてすぐに食べられるように切り分けられているものがあります。
きっと彼女はお母さんとスーパーへ買い物に行くことがなかったのかな?もしかしたら、一緒にお料理することもあまりなかったのかも?と思います。
なんだかもったいない気がしませんか?
女の子でも男の子でも、生きていくためには「食」を学ぶことはとても重要なことだと思うのです。
なんでもやらせてみることが大事
いざ調理をすると、包丁を使ったり、火を使ったりと小学生には危なっかしいこともあると思います。
だからといって、野菜の皮を剥いてあげたり、炒めてあげたりするとせっかくの経験ができなくなってしまいます。
自分で選んできた食材をどうやって調理するのか、どうするとおいしく食べられるのかは実際に自分で調理してみることで学ぶことができます。
本当に危ないと思う工程は手伝ってあげて、なるべく子どもが「自分で作った!」と思えるようにしてあげましょう。
最後に盛り付けをして完了です。どのように盛り付けをしたらおいしそうに見えるのかにもこだわって、完成した献立を写真に収めます。
もちろん調理の工程も写真に撮っておきましょう。
「お手伝い」の宿題と合わせて一石二鳥!
夏休みの宿題のひとつに必ずあるのが「お手伝い」ですね。
自由研究として「食」を選ぶと、これも食事を作る「お手伝い」にできるので、一石二鳥ですよ!
これなら、夏休みもあと数日となっても大丈夫、「食」はおすすめの自由研究材料です。
最後にお片付けも忘れずにお手伝いさせてくださいね。