子どもたちにとって、一年で一番長い長期休みがやってきますね。
近年徐々に短くなりつつあるといえども、30〜40日くらいのまとまった期間があります。
さて、この長い夏休み、ボーッと過ごしておくには、あまりにも勿体無い!
学校に縛られない時期だからこそできるようなことや、まとまった時間で腰を据えてできるようなことに挑戦してもらいたいですよね。
と言いつつも、時間に縛られないからこそ、何もできずじまいで終わるのが、今も昔も変わらぬ、夏休みの結果ではないでしょうか?
宿題は早めに終わらせよう!と子どもに言いつつも、自分も小学生時代、最後までドリルを残していたという親御さんはきっと多いはず。
夏休みを制する鍵は、この自由な時間をきちんと管理することと、お子さんのモチベーションを維持することにあります。
それを可能にするのが、あったことを記述する「日記」ではなく、「スケジュール」。
楽しい夏休みを過ごせたかという「結果」よりも、「いかに夏休みをうまく活用したか」という方に、見方をシフトしてみましょう。
目次
まずは夏休みの全体把握と目標作り
夏休みをなんとなく過ごしてしまう大きな原因は、全体像をぼんやりとさせたまま、ただ休みを楽しんでしまうからではないでしょうか。
小学生に、長期間のスケジューリングを自分でしろというのは、無理な話!
ここは親子で取り組みましょうね。
要は、大人の私たちが普段しているようなスケジューリングや時間管理をすれば良いのです。
まずは、なんでも良いので、1冊ノートを用意します。
そこに、7月8月の夏休み期間のカレンダーを貼り付けましょう。
ネットで出力して貼るなり、お子さんに日付を記入してもらうなり、自由に使いましょう。
お子さん自身が、夏休みの全体が把握できるものであればOK。
夏休みにやってみたいこと、挑戦してみたいことを書き出してみよう
そして、この長期の夏休みでやってみたいことを話してみます。
「夏休みを過ごした後に、僕・私はどうなっていたいか」という目線で考えてみましょう。
夏休みという時間は、いつもよりもずっと時間を自由に使えます。
使い方次第で、かなりパワーアップできることをお子さんに伝えて、自分であれこれ考えさせてあげましょう。
やってみたいこと、挑戦してみたいこと、楽しみにしていることなどを、ノートにざっと書き出します。
いくつ書いても構いませんよ。
わくわくするようなことをたくさん書いてみましょう。
ここで、親御さんとあれこれ会話しながら書き出すようにすると、やりたいことが一人歩きして、遊び系のものばかりになるのを防ぐことができます。
いろんな方面に目を向けられるように、自然に導いてあげましょう。
たくさん書き出せた場合は、夏休みの間に実現できそうなもの、特に優先させたいものをピックアップして、最終的な大きな目標を決めます。
次にスケジューリング
目標やしたいことが明確になったら、次はスケジューリングです。
夏休み計画立てには、「宿題など、やらなければならないこと」と「やりたいこと(先ほどの目標の部分)」の2つをうまく組み込まねばなりません。
まず先に、旅行やレジャー、お祭りなどのイベントごとを組み込みます。
そうすると、それらを存分に楽しむために、宿題はどの時点で、どの宿題を、どのくらい済ませておかなければならないのかが見えてきますね。
子どもには、このように、なんでも可視化させてあげるようにすると、すんなり理解することができます。
宿題を全て洗い出して、どこにどの宿題をするのかを記入していきます。
「ドリルを1日ページする」と決めるよりも、到達点が見えているので、子どもにとってもわかりやすい方法です。
ちなみに、この「やらなければいけないこと」に、うまく「お手伝い」も含められるといいですよね。
そして、先ほど挙げた「目標ややりたいこと」に関するスケジューリングをしていきましょう。
スケジュールを記録して夏休みの作文、宿題に応用させよう
ラジオ体操やピアノの練習など、ある程度毎日継続して行うものには、できたよシールを用意してあげるのも楽しみ方の一つです。
水泳の目標など、何かをできるようになりたいという目標の場合には、それらに取り組みたい日を確保しましょう。
それに合わせて、宿題の量を調節してもいいですよ。
何かのチームに所属していて、それに関する目標がある場合には、もちろんそれに関する日はスケジュールをすべて確保して、夏休み中は、到達度や途中経過などをそのノートに日記風に記録しておくと良いでしょう。
あとで夏休みの作文など、他の宿題にも応用することができます。
カツカツではなく、余裕も必ずもたせて
夏休みですから、いつもより遅くまで寝ていることも、遊びすぎることも、もちろんあると思います。
それも、休みの時にしかできないことですよね。
せっかく頑張って立てたスケジューリングが計画倒れに終わらないように、夏休みの時間管理には、必ず多めの余裕をもたせましょう。
夏休みにカツカツはNGです。
最低限スケジュールに書かれているこれだけさえすれば、宿題はきちんと終わるし、夏休みは充実する、というくらいの軽めのメニューにすることが、成功の秘訣です。
予備日も必ず作りましょうね。
たった1冊のノートで、達成感を味わうことのできる有意義な夏休みに変身!
ここまでしっかりとスケジューリングをする目的は、大きく分けて4つあります。
- 夏休み期間の全体像を子ども自身ではっきり確認するため
- ダラダラしがちな夏休みのモチベーションを維持するため
- 宿題が終わらない!を防ぐため
- 目標立てと達成の経験を味わうため
少々時間や労力はかかりますが、たった1冊ノートで夏休みをマネジメントするだけで、とても有意義な40日になるのなら、今年はちょっと気合いを入れてやってみてはいかがでしょうか?
ノートの使い方は自由自在。
工夫次第で、それ自体が素敵な思い出になるかもしれません。