勉強を頑張れる子に共通する以外な特徴とは?

勉強を頑張る子ども

勉強を頑張れる子どもたちには共通する特徴がいくつかあります。

  • 努力することが出来る
  • 真面目である
  • コツコツ取り組むことが出来る
  • 負けず嫌い

などが挙げられるでしょう。もちろん、これは素晴らしいことですし、否定されるべきものではありません。このような特徴を持っている子は必ず勉強を頑張れるでしょう。

しかし、こういったある種、誰が見ても「この子は勉強を頑張れる子だ」と判断できる特徴ではなく、長年の家庭教師や塾講師を経験して見えた以外な特徴として一番に挙げたいのが、「器用であること」です。

器用なお子さんは、基本的に勉強を頑張ることができます。

では、なぜ器用な子どもは勉強を頑張れるのでしょうか?

その理由をここではご紹介していきます。

器用な子はなぜ勉強を頑張れるのか?

「器用さ」とは

ここで言う「器用さ」とは、何も勉強に関連した器用さというものに限定されません。

例えば上手にできるというような手先の器用さも含まれますし、サッカーが上手で足先の器用さを持ち合わせている場合もここに含まれます。

あるいは、単純に上手にノートを整理して作ることができるのもまた「器用さ」という観点で評価することができるでしょう。

また、自分の話を上手に構成することができるお子さんについても、口先が器用であるという意味での器用さを持ち合わせていると言えるでしょう。

器用な子は最終的に勉強を頑張るようになる

ここからが面白いのですが、これらのお子さんについては、もちろん現状において勉強を一生懸命取り組んでいる場合もあるでしょうが、現在勉強にあまり熱心ではない場合であったとしても、最終的には一生懸命勉強を行うようになる生徒が多いということです。

器用な子は勉強を頑張るようになるのです。

塗り絵をする子供

「器用であること」とは自信をもっていること

自信を持っている子

何か一つでも器用に物事をこなす力を持ち合わせているお子さんは、要はその物事を完全にクリアしているわけです。

大人子どもに関係なく、何かをクリアする力を持っているということは素晴らしいことですし、何かをクリアする経験を蓄えているということは自分の自信にも繋がります。

つまり、器用な子どもたちは自信を持っています。

一つの分野、一つの事象に関して器用にこなす力を備えているのであれば、それを別の方向、つまり勉強にも上手に促してやれば良いだけのことです。

器用にこなす力を持っている子は必ず勉強を頑張る素養を持っている

そもそも、「勉強」というものは世の中にあふれるたくさんの物事の中の一つでしかありませんし、その数多溢れる物事の中でもそこまで難易度が高いものでもありません。

全ての人が強制されますし、勉強がどれくらいできるかという物差しが世の中に蔓延ってしまっている所為で「勉強=大変」というイメージがついてしまっていて、結果として、「取り組むのが難しいもの」というステレオタイプ的考えが根付いてしまっているのです。

リフティングを上手にこなすことができる子は、勉強を頑張ることができます。

けん玉が上手な子は、勉強を頑張ることができます。

上手にお話をすることができる子は、勉強を頑張ることができます。

リフティングもけん玉もお話も、勉強よりも余程難しいことです。それらを上手に器用にこなす力を持っているお子さんは、必ず勉強を頑張る素養を持ち合わせています。

水泳を頑張っていたある子どもの話

水泳を頑張る子

ここで1つ事例を紹介します。

ある小学五年生の男の子の家庭教師をすることになりました。その頃の彼は水泳に打ち込んでいて、その方面において比較的良いところまで進んでいました。

一週間のうちの大半が水泳教室での練習です。勉強はさっぱりで、「しないできない」の状態。

さすがにまずいということで家庭教師として関わりを持つことになったのですが、このご家庭を通じて私は多くのことを学ばせてい頂きました。

その一つが、お子さんが器用に、上手に水泳をこなすことを尊重しているという点でした。

どのご家庭でもついおっしゃってしまうことなのですが、何かお子さんが頑張っていることがあったとしても、それに比較して勉強をしていないと、どうしてもそちらを指摘してしまいがちなのです。

頑張っていることに自信を付ける

「水泳は頑張っているのに…」というようなニュアンスの言葉に心当たりはありませんか?

これを言ってしまうと、勉強はもちろん、頑張っている水泳に対してでさえ、ネガティブな印象をもつようになってしまう可能性があります。

このご家庭では、とにかく水泳を上手にこなすことを褒めることに徹していました。

もちろん、結果として勉強がおろそかにされてしまい、その意味ではあまり良い結果をもたらしていたと言うことはできないのですが、他方において、水泳に対して自信がなくなるということもありませんでした。

水泳をしっかりとクリアしているという自負もあったでしょうし、水泳をやり切る力、それは確実に彼の中で一つの自信となってしました。

家庭教師として私が唯一するべきことは、その自信を裏付けていた彼自信の器用さを、ほんの少し勉強に向けてやるだけのことでした。

自信を勉強に向ければ、勉強を頑張れる子になる!

「短期間で〇〇点アップ!」という極めて怪しい宣伝文句を見かけた親御さんは多くいらっしゃるでしょう。

「もともと頭の良い子だったたけ」「そもそも宣伝文句がウソ」というように思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

実際にそのような実績を出すことはそう難しいことではありませんし、お子さんに何かしらの器用さ・自信が備わっている場合には、特にその結果を導くことは容易なことなのです。

勉強に直接的には関係なさそうなことであったとしても、

  1. お子さんがこなすことができるものを見つけてやること、
  2. お子さんにとっての器用さでクリアできるものを見つけてやること、
  3. それを通じて自信をつけてやること

このように子どもに自信をつけ、その自信を勉強に向けてあげることができれば、その子は一生懸命勉強を頑張れるようになるのです。