カリスマ塾講師として知られる小川大輔さんの著書「頭のいい子の家のリビングには「辞書」「地図」「図鑑」が必ずある」でも紹介されているように、多くの教育関係者が、リビングに地図や辞書、図鑑を常備しておくことをすすめています。
何かわからないことがあったときに地図や辞書を開いてみることで、もの調べの習慣が身につく、開いたページの周辺も目に入るので、知的好奇心も刺激される、などの効果が期待できるといわれています。
今回は、子どもたちの好奇心を刺激してくれるだけでなく、お母さんも思わず釘付けになってしまう、そんな家族みんなで楽しめる図鑑をご紹介したいと思います。
世界をぼうけん!地図の絵本
世界を知ろう、地球を知ろう、さあ冒険だ!力強いかけ声に導かれてページをめくっていけば、北極、南極、オセアニアと、魅力的な旅が続きます。
自分が生きている世界はどんな姿をしているのだろう、そんな子どもたちの自然な欲求に、十分応えてくれる地図です。
またアプリ版「World Atlas 世界をぼうけん!地図の絵本」では、画面に現れた地図を地球儀のようにクルクル回したり、鳥の視点で飛び回ったり、現地の最新情報をリアルタイムで調べることもできます。
地球博物学大図鑑
スミソニアン国立自然史博物館開館100周年を記念して出版されました。
鉱物、岩石、化石から微生物、菌類、植物、動物に至る5154種を、6000点を超える写真とイラストで紹介する、まさに「博物学大図鑑」の名にふさわしい、地球上の生命の多様性を実感させてくれる一冊です。
飼育、栽培(新・ポケット版学研の図鑑)
昆虫や動物・植物などの飼育・栽培方法を解説したハンディタイプの図鑑です。
夏休みには、子どもが捕まえた虫を連れて帰ってきて急に生き物を飼うことになる、なんてこともあるかもしれません。
そんな時は慌てずにこの図鑑を開けば、飼育のための知識がわかりやすく解説されています。
ワンポイントアドバイスや観察日記につけ方、飼育のQ&Aなど、はじめての飼育のための説明も豊富です。
冒険図鑑
「冒険」には勇気だけでなくリスクを減らす知識も必要です。
本書は、冒険するために知っておくべきこと、得する知恵をイラスト入りで紹介してくれている、アウトドア全書です。
火を起こす、ハンモックを作る、ナイフの使い方など、男の子の冒険心を刺激するであろう知識が100以上の項目で紹介されています。
算数図鑑
たし算、かけ算、分数から立体図形まで、算数に関する様々なことを体感できる仕掛け図鑑です。
先生の説明を聞いたり、機械的に計算しているだけではわからなかったことも、直感的に理解できるように工夫されています。
楽しみながらの先取り学習にも、ちょっと心配なところの復習にも使えます。
おまけ:げんそ博士の元素周期表(東京エレクトロン)
朝日新聞2015年7月28日朝刊に掲載された、新聞紙1枚分のとっても大きな元素周期表です。
現在も東京エレクトロンのホームページで「げんそ博士の元素周期表プレゼント!」の情報をみることができます。返信用封筒に切手を貼って送付すれば、もれなく入手可能です。
この元素周期表では、それぞれの元素の発見秘話や、身の回りのどんな物にその元素が使われているかが、かわいらしいイラストで紹介されています。
化学トリビアが至る所に散りばめられているので、子どもたちは眺める度に新しい発見を体験することができます。
2016年6月9日に発見が正式に公表された113番・ニホニウムの欄にはどんなことが書かれているのか、お子さんと一緒にチェックしてみてはいかがでしょう。
また、専用のARアプリをスマフォにダウンロードすれば、元素、118種類の個性をアニメーション動画で楽しめます。
まとめ
出版不況のなか、図鑑の販売が好調です。子供向けの新型図鑑ブームをけん引する小学館の「くらべる図鑑」をはじめ、書店にはたくさんの図鑑が並びます。
その中からおもしろそうな図鑑を何冊か選んでしまえば、図鑑はカバーしている領域も広いので「これで安心」と考えがちです。
しかし、興味をもった領域については、図鑑の記述では物足りなくなるものです。
最近よく図鑑をみているな、と思ったら「なにかおもしろいことみつけた?」と声をかけてみましょう。
もし博物学図鑑のクジラのページを熱心にみていたら、週末図書館でクジラについてもう少し詳しく書かれている本を一緒に探してみてもいいかもしれません。
好奇心の赴くままにどんどん知識を深めていく経験をとおして、子どもたちには学ぶ楽しさを存分に味わってほしいなと思います。
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