「全然本に興味を持たない」「外遊びもいいけど、たまには本を読んで欲しい」「本を読みだしても、すぐに飽きてやめてしまう」など、子どもに読書習慣が身に付かずにお悩みではありませんか?
読書をあまりしない子は、「本が嫌い」「文字を読むのが苦手」「外遊びや他の遊びの方が楽しい」という子がほとんどです。
それに加えて、「自信がない」という子も多くいます。
自信がないという子は、文字や文章をスムーズに、うまく読めた経験が無い、または少ないのです。
では、そのような子たちには、どのようにして読書習慣を身につけさせれば良いのでしょうか。
いくつかの方法をご紹介していきます。
目次
まずは本に興味を持たせよう!
聞かせるテクニックを使って読み聞かせをしてあげよう
本を子どもが自分から読まないのなら、読み聞かせをしてあげましょう。
読み聞かせが嫌いな子どもは、そうそういません。寝る前や休日など、時間があるときにしてあげると良いでしょう。
読み聞かせをするときには、まず本選びが重要になります。
なぞなぞの本や図鑑などは、他の本よりも比較的自分で読むことができるため、そのような本は避け、できるだけ物語を選んだ方が良いでしょう。
中には、参加型の本など、子どもが物語に参加して聞くという本もあります。
また、読み聞かせをするときには、聞かせるためのテクニックが必要です。
テクニックと言っても、プロフェッショナルなテクニックではなく、誰にでも出来るものです。
登場人物の台詞に気持ちを込めて読んだり、場面によって声色を変えて読んだりすると、子どもはより一層本の世界に吸い込まれていきます。
色んな本を読んであげていく中で、子どもがどんな本に一番興味を持つのかを見極めていきましょう。
何度読んでも大丈夫!同じ本を読ませた方がいい理由
「これは前に一度読んだから、違う本を」と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし、子どもに本を読ませるときは、同じ本を何度読ませてもいいのです。
大人もそうですが、好きな本を何度も読んでいると、その物語に対する理解をより深めたり、色んな方向から物事を考えられるようになったりするのです。
子どもが「また読みたい!」と言ったときは、拒むことなく好きなだけその本を読ませてあげましょう。
もしそこで「違う本を読みなさい」と言ってしまうと、「同じ本が読めないならつまらない」と思って読書をやめてしまう子も出てきてしまいます。
文字をしっかり読ませれば絵本や図鑑を選んでもOK!
文章を読むのが苦手な子や、絵や図鑑などの写真に興味を持って、その本を読もうとしている子には、絵本や図鑑も読ませましょう。
あれはだめ、これはだめと言っていると、子どもは本から遠ざかっていく一方です。
これからの読書に結び付くよう、興味のあるものから読書の世界へ入らせていきましょう。
ただ、絵本や図鑑を読ませるときには、そこに書いている文字もしっかり読ませるようにしてください。
絵や写真だけをただ見るだけであれば、それは読書ではありません。
絵と写真とともに、文字にも触れさせるようにしましょう。
新しいジャンルの本を読ませたい時にはルールを取り入れよう
また、「長い間絵本や図鑑から抜け出せずに、物語などの本をなかなか選ばない」とお悩みの方は、読書のルーティーンを子どもと一緒に決めて実行すると良いでしょう。
例えば、絵本→図鑑→物語→絵本→図鑑→物語…というように、好きな本の間に新しいジャンルの本を入れ込むと、子どものやる気にもつながり、無理なく読書の習慣を身につけさせることができます。
子どもの読める!という気持ちが出てから徐々にレベルを上げていく
本をあまり読まない子に、いきなり長い物語や小説を読めと言っても無理ですし、本を読もうという気持ちもなくなってしまいます。
まずは短いお話や、簡単な絵本を読ませてみましょう。
「簡単すぎるかな?」と思う本でOKです。
当然子どもは「こんなの簡単!」と言ってスラスラ読み出します。次は、少しだけレベルを上げてみましょう。まだ子どもは「簡単!」と言って読んでいくでしょう。
このようにして徐々にレベルを上げていき、難しい本になったとき、意地を張って「これも読めるもん!」と言い出す子どもは少なくありません。
この子どもの意地っぱりな特性を生かして、自分で読ませることに挑戦させてあげましょう。
ここで挫けて読めない子もいますが、そのときは一緒に読んであげて「ここ自分で読めたね!」など部分的に褒めてあげると効果的です。
どんな本でも、読めたときはすかさず褒めてあげましょう。
「読めた」「楽しい」という気持ちが「次の本に挑戦したい」とういう意欲につながります。
本のレベルを上げるときには、一日でどんどんレベルを上げるのではなく、一週間かけてレベルを上げていく方法が合う子、一気にやるのが合う子など、子ども一人ひとりによって合う方法が違うため、そこは保護者の方の見極めが必要になります。
子どもの寝室に本棚を置く
親御さんの子供時代、寝る前や、休日の朝など、時間を持て余しているとき、布団から出たくないときは何かしら近くにあるものを手に取った経験があると思います。
教諭をしていた経験から、小学校の子どもたちの中にも、寝室に本棚があるという子はたくさんいました。
実際に私も子どもの頃は、土曜日、日曜日の朝はいつも枕元にある本棚に手をのばし、図鑑や絵本を何時間も読んでいました。
できれば色んな種類の本があった方が望ましいのでしょうが、同じ本でも充分です。
まとめ
まずは子どもの好きな本を見極め、やる気を出させ、そこから読める本のジャンルを広げていくと、どんな本でも自分で読めるようになっていきます。
読書が元々好きな子でない限り、子どもが自分一人で読書習慣を身に付けることは、とても難しいことです。
少しずつでいいですので、読書習慣が身に付くよう、大人がしっかりとサポートしていってあげましょう。