「子どもが片付けを全然しない」そう悩んでいる、もしくはお子さんに「片付けなさい」と言っている親御さんはとても多いのではないでしょうか?
でも、もし子どもが自発的に片付けをしてくれたなら、散らかった部屋をみて怒る必要はなくなりますよね。
どうしたら子どもに部屋を片付けさせる事ができるのか?子どもに片付けをさせる上でしてはいけない事と合わせてご紹介します。
目次
子どもに片付けをさせる方法
1.片付けをゲーム化する
子どもに部屋を片付けさせるには、ゲーム化して一緒に片付けることです。
まずは親から片付けを始めます。
子どもがそれに乗ってきたらOK、乗ってこなかった場合は一度自分が完全に片付けたものをまた元の状態に戻して今度は子どもにやらせてみましょう。
そうやって子どもに「元の場所に戻すこと」を覚えさせていきます。
するといつしか、出したものは元の場所に戻すということを身体で覚えていくようになっていきます。
片付けるという行為を強制的にやらせるものでなく、ゲームのように進んで行う行為に変換させてみましょう。
2.片付けに時間制限を設ける
片付けに時間制限を設けてみてください。
例えば「10分間」という短い時間制限を設けてみるのです。
大切なことはこの時間制限をプレッシャーとせず、遊び時間の一部とすることです。時間制限があるとゲームのような感覚で取り組むことができます。
そして時間内に終わったら思い切り褒めてあげましょう。
もし出来なくても、片付けをした行為は褒めてあげ、「次は時間内に頑張ろうね」と言ってあげると効果的です。
3.子ども用の片付け箱を作る
子ども専用の片付け箱を作りましょう。おもちゃもそうですが、本人が使用するクレヨンでも落書き帳でも、とにかく、「子供のもの入れ」を作ります。
そしてこの箱はものをしまう場所と教えましょう。
物を買うにしてもこの箱に入るものだけを与えるようにします。
箱からあふれかえるようであればそれは与えすぎ、という目安でもあります。
すぐにパンパンになりますが、その時は整理どきというサインです。
一緒に「要るもの要らないもの」を選別しましょう。
これを小さい時から続けて行けば、片付けを習慣化でき、高学年には自然と自分で行うようになりますよ。
箱に入らない大型のおもちゃは、収納場所を決めておき、そこへ一緒に片付けます。
4.片付ける場所を決める
片付ける場所やおいておく場所を決めましょう。子どもと一緒にどこに何を置くかを話し合えばより効果的です。
モノの位置が決まらなければ片付けることも出来ませんよね。
特に小学生になれば学校でも自分のモノの管理をしなくてはなりません。
学校での生活が困らないためにも、引き出しの中がぐちゃぐちゃにならないためにも、家庭の中で普段から出したら戻すことを経験しておくといいですね。
5.ものを増やさない
子どもに片付けをしてもらうためには、根本的におもちゃやものを増やさないというのも対策の1つです。
散らかすものが減れば片付けも短時間で終わりますね。
子ども用の片付け箱を作るでも触れていますが、ものがありすぎると片付ける場所さえない場合もあります。
出しっ放しが当たり前になってしまうと片付けるという意識がなくなってしまいますので親御さんも含め、整理整頓は重要ですよ。
6.片付けを競わせる
子どもは競争が大好きです。有名なヨコミネ式ではそれを保育に取り入れていますね。
もし兄弟がいるなら、片付けを競争させると一番早いです。
子どもは競争が好きなので一気に片付きます。
兄弟がいなければ、お母さんと競争でもよいですし、砂時計と競争とかでもよいと思います。
何かと競うことで片付けを促すのです。
7.どうしても片付けない子にはルールを作る
どうしても子供が片付けをしない、そのような子が自ら片付けるように仕向けるには、「片付けなければ次にいけない」というルールを決めることです。
これを徹底して行いましょう。片付けが終わらないことにはテレビは見れないし、ごはんは出てこないし、というようなことです。
集団性格の中では守らなければならないルールがあります。片付けを通してそれを子供に教えることもできます。
子どもに片付けさせるためにしてはいけない6の行動
1.「片付けなさい!」と怒らない
誰しもよくやってしまうと思うのですが、「早く片付けなさい!」と怒ってしまうことはやめておきましょう。
「これですんなり片付けをはじめた」という経験がある親御さんはいますか?
子どもは反抗するでしょうし、いやいややってもスピードも遅く、余計に腹が立ってきます。
北風と太陽ではありませんが怒ってもあまり効果はありません。
2.強制的にやらせない
部屋の片付けをさせるために怒って強制的にやらせることはやめましょう。
片付けを強制的にやらせれば子どもは片付けをイヤなものとして覚えてします。
そもそも出しっ放しではなく、「出したものはしまう」ということをやらせるので学ばせないといけません。
3.時間ギリギリで「片付けなさい」と言わない
「片付けなさい」という言葉は次の予定があるから発するかと思いますが、ぎりぎりに言うのではなく、かなりの時間的余裕を持って言うべきです。
子どもはすぐに動いてはくれません。親も心余裕も持てるように時間ギリギリでいうのは止めましょう。
4.「まだ片付けてないの?」は言わない
「まだ片付けてないの?」は、今やろうとしていたときに言われると、やる気が全く起きなくなってしまうという恐ろしいセリフでもあります。
誰にでも経験がある言葉ですよね。普段から口にする言葉も一つ一つ考えて使いましょう。
5.細かくカテゴリー化しない
きれいにカテゴリー分けしてかごなどに写真を貼って仕分ける収納法を見ますが、子どもにはそれはハードルが高いです。
おもちゃだったらとにかく大きめの箱を3つくらいにしてボンボン入れられるようにします。紙やペン類だったらそれもざっくりひとまとめ。
子どもにとって細かいカテゴリー分けは面倒で続きません。片付けを難しいものにしてはいけません。
6.親が代わりに片付けない
親が片付けることはやめましょう。
「散らかしたおもちゃはママ(パパ)が片付けてくれる」子どもはそう認識してしまいます。
出したものは片付ける、子どもに片付けの習慣をつけたいなら、親が代わりに片付けてはいけません。
親が片付けを続ける限り、子どもは片付けをしないでしょう。
片付けは習慣化させることが大事
片付けさせる方法としてはいけない行動をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
大人だって面倒くさい片付け、それは子どもの同じです。
でもだからこそ、やらされてするのではなく、自分からできるように習慣にすることが大切ですね。