保育園の先生から「○○くん、最近少し様子が…」と言われてしまったり、家庭でも子どもがすぐ癇癪を起したり手を出してしまう等、「もしかしてうちの子、問題児!?」と悩んでしまうシーンがあるかもしれません。
そんな際、ママはどうすれば良いのでしょうか。
日頃からの心がけとしても、ぜひ参考にしてみてください。
目次
親子の対話を大切にする
保育園での生活は、親にとっては見えない部分です。
子どもにしてみれば、親と離れて寂しく感じている部分もありますし、親がいない場だからこそ自由と感じられる面もあるのです。
状況もメンバーも違う保育園での我が子は、家庭での我が子とまた違っている顔を持っていると思っておきましょう。
そこで、親ができることのまず一つ目は、「子どもとの対話を大切にし、保育園での話をよく聞くこと」です。
まずは子どもの素直な気持ちを聞いてみて
先生に指摘されたエピソードにこだわるだけではなく、
- どんな遊びをした?
- 楽しいことはあった?
- 嫌だったことは?
等、まずは子どもの口から聞いてあげてください。
3歳頃には質問に対して短く答えることができ、4・5歳にもなると自分からいろいろなエピソードを話してくれる場合が多いでしょう。
子どもの気持ちを受け止める
そこで、「○○をしたくなかった」「○○ちゃんはイヤだ」といったネガティブなエピソードが出てきても、「そんなこと言わないの!」と切り捨てず、気持ちを受け止めて理由を聞いてあげるようにしましょう。
先生との報連相を大切にする
可愛い我が子、家では目立って気になる行動をしない我が子が、保育園ではよく注意を受けたり先生から困りごとの報告がある…。
このような事態に対して、親は「うちの子がまさか」と感じてしまうのは当然のことでしょう。
しかし、保育園の先生は、お子さんが「園に迷惑をかけていて困りますよ」と言いたいわけではありません。
園側も子どもの様子を知りたい
子どもの健やかな成長を願っているのは、親も先生も同じです。
「イライラしているようだけれど何かありましたか?」「家庭ではどうですか?」先生側も、園での様子を伝えつつ子供についてもっとよく知りたい。
そんな思いをもっているのです。
問題行動を指摘されてばかりだと、つい反発したくなったりモヤモヤ落ち込んでしまいそうですが、ここは先生(園)と二人三脚で、子どもにとって良い方法を考えていくのがベストです。
親ができることは具体的には以下のようなことです。
- 家庭での様子や子どもと話したこと等、何気ないことから連絡帳等でやりとりをする習慣をつける
- 先生に指摘されたことについて、詳細を聞く。子どもが迷惑をかけているようであればきちんと謝罪をしておく
- 園で子どもが困っていそうなこと、気が荒くなる場面等について聞いておく
- 大きなトラブルがあったり、問題が続くようであれば、一度面談をお願いしたり、状況によっては必要機関を紹介してもらう
先生と協力することで解決策が見える
同じようにトラブルが多く起こる子どもでも、親がそれに向き合っていこうとする姿勢があるかや、先生とのコミュニケーションを大切にしているかどうかによって、園側もどうサポートをしていけば良いのかという方向性が変わる場合もあります。
「我が子が問題を起こしているかも?」と気づいたときこそ、親も一人で悩んだりむやみにお子さんを叱りつけるのではなく、先生とのコミュニケーションを大切にしながらお子さんへの関わり方を一緒に考えていきましょう!
子どもと一番密に関わり良く知っている親と、子どもと関わるプロである先生。両者が協力してこそ、解決策が見えてきます。
家庭での子どもとのやりとり、子どもの様子、親が悩んでいること等、保育園は何でも相談出来る子育て機関です。
困った時こそ親が率先して頼っていくべきなのです!
問題行動は毅然と注意する
先述のように、子どもの思いを否定せずに聞くことは大切ですし、園でしてしまったことすべてに家でも注意をする必要はないかもしれません。
園で先生に注意され子どもが反省している場合もあるためです。
しかし、「嫌な気持ちも受け入れる」ということと「なんでも許す」ということは別です。
ダメなことは絶対にダメと伝える
「問題行動」と言われる代表格である、暴言や暴力が目立つ場合には、その言動については親も先生も周りの大人が毅然とした態度で「ダメ」ということを伝えていかなければなりません。
小さな子には相手の気持ちを考えることは難しいでしょう。
「○○ちゃん(我が子)はママにたたかれたらどう思う?」と問いかけてみたり、家庭で汚い言葉が出た際には「ママ、今うるせぇって言われてすごく悲しかった…」と親自身の気持ちを表して伝えてみる等、方法はさまざまですが、「“子どもと一緒に考えること”を繰り返すこと」がとても大切になってきます。
子どもを叱る際に注意してほしいこと
お子さんを叱る際に注意をしたいことは、子ども自体を絶対に否定しないことです!
「お友だちをたたいた○○は悪い子」ではなく、「お友だちを叩くのはいけないこと」と、言動に対しての注意を繰り返していきましょう。
子どもには難しい言い回しは理解できません。
前者の場合、子どもに伝わるのは「ママにとって僕(私)は悪い子なんだ…」という悲しい気もちだけです。
これによって子どもは自信を無くし、余計にモヤモヤして意地悪やはみ出した言動を繰り返してしまう場合もあります。
子どもに伝わるまで何度でも伝えて!
一・二度注意をして改善されることばかりではありません。
しかし、間違ったことをしてしまったら、何度でも理解できる工夫をしながら周囲の大人が一貫して繰り返し注意をしていくことで、お子さんが自分の問題行動に気づける場合もあります。
現在、問題児と言われている・いない、に関わらず、これから子どもがあらゆる社会で生きていく上で「人のイヤなことをしない、迷惑をかけない」ということの基礎を教えていくことはとても大切なことですね。
子どもと向き合うことで問題行動は解決する
すべてではありませんが、子どもは何でも受け止めてくれる相手、絶対的に自分を受け入れてくれる存在がいると確信することで、落ち着きを取り戻せる場合も多いです。
問題行動が続いていると指摘された時、つい家でも問いただしたりきつい口調が大半になってしまっていませんか?
親や先生が自分の気持ちを聞いてくれて、自分のために注意をしてくれていることがわかってくると、園生活で気に食わないことが起こった際にも、すぐに問題行動を起こさずに子ども自身が一呼吸置けるようになることもあります。
なかなか低年齢では難しく、親にとっては頭の痛い問題かもしれません。
しかし、一人で悩まず先生や周囲の方と、そして子ども自身との会話を繰り返しながら、悪いところを叱った何倍も良いところを褒めて我が子を認めてあげてくださいね!
ママが日々笑顔で、でも必要なシーンでは厳しく、向き合っていくことで、子どもに安心感が芽生えたり思いが伝わり、少しずつ園での問題行動も減ってくるはずですよ。