「我が子は何で、こんなにワガママなんだろう?」とイライラしたりしていませんか?
思い通りにならなければ、駄々をこねたり、床に寝転んで泣きわめいたり….。
実は、これには、日頃の『接し方』や『叱り方』が関係していることを知っていましたか?
今回は接し方や叱り方についてみていきましょう。
目次
わがままにしないためには正当な理由をつけて叱る
子どもを叱る時に「ダメ!」では、通用しません。
というより、これだけでは、何が「ダメ!」なのか、子どもは理解していません。
一瞬、ビクッとして、言動をやめるかも知れませんが、それは単にビックリして言動が止まっただけで、何も理解していません。
なぜ叱っているかをしっかりと伝える
何がいけなかったのか、何がダメなのか、それによってどういう大変な事が起こるのかを詳しく教える必要があります。
理解出来るか分からない年齢でも、根気よく言い聞かせていきましょう。
「あの人に怒られるよ!」なんて叱り方もあまりよくありません。
バレなければ良いという事になってしまいます。
無知な子どもに1から教える感じで叱りましょう。
泣いてもわがままは通らないことを教える
今まで、泣けば自分の欲求が通っていたので、子どもは「泣けば何とかなる」と思っている傾向があります。
それによって、欲求が通らない時は、泣き叫ぶのですが、ここで欲求を通してしまってはいけません。
公共の場などでは人目もあるので、欲求を通してしまいがちですが、子どもはそれをきちんと見ています。
「人前で泣けば通用する」と学びます。ですから、次からも、人の多いところで欲求を満たそうとしてきます。
子どもに見抜かれてしまうのです。
ダメなものはダメとけじめをつける
そこで、泣こうが、わめこうが、暴れようが、「泣いても、ダメなものはダメよ」と教えてあげましょう。
「今度ね」と言う事に対しても、必ず「嫌だ!」と言ってくるでしょう。
そんな時は、「今度が嫌なら今度も無し。今、諦めて今度で良いのか、今度も無しか、そのどちらかしかありません!」と二択をあたえましょう。
答えるまで根気よくです。
二択しか与えない事によって、考えやすくなります。大体、「今度でいい」という結論を選択します。
オモチャなど、高価なものは、特別な日のプレゼント!という風な選択肢を与えましょう。
わがままな子供とはこんなやりとりを
例えば「誕生日に買ってあげるね」と言っても子どもが「嫌だ!」と言えば、
「じゃぁ~、誕生日プレゼントは今年は無しね!了解♪」と言えばやはり、「嫌だ!」となります。
「じゃぁ~どうするの?誕生日プレゼントまで我慢するか、誕生日プレゼントは無しにするか。そのどちらかしかないです!」と言いきりましょう。
大体、誕生日プレゼントまで我慢することを選びますよ。
わがままな子どもにこそ生活習慣を身につけさせよう
小さいうちから、生活習慣をきちんとつけさせることによって、そこにルールが生まれます。
寝る時間や食事の前の手洗い、おやつの時間、食後の歯磨きなどの習慣をつけましょう!
そのルールを単なるわがままで、行わなかった場合、許してしまってはいけません。
きちんと行うまで、根気よく付き添って下さい。
根気よく続けることでわがままが通用しないことを子供は理解する
とても根気がいることで、つい、折れてしまいそうになりますが、そのうちに、わがままが通用しない事をだんだん理解していきます。
その生活習慣を守らないと、どういう事があるのかなどを教えるのも良いと思います。
歯磨きをしないと、虫歯になって歯医者に行かないといけなくなる事や、寝る時間を守らないと、次の日に思い切り楽しめなくなる事など教えてあげると分かりやすいと思います。
わがままを我慢できたら褒める
タイムリミット決めて実行させる
片付けなどをしなかった場合や、なかなか遊びをやめない場合は、子ども自身に、タイムリミットを決めさせましょう。
「あと何分やるの?」とか、「時計の針がどこにきたらやめるの?」など、具体的な時間を子ども自身に決めさせましょう。
終了までに、時間がかかりすぎる場合は、こちらの希望希望時間を子どもに告げて交渉しても良いです。
要は、子どもが納得した時間まで!というリミットを決めるのです。
その時間になれば、子どもは自分で納得して決めた時間ですから、きちっと守ります。
滑り台などの遊具であれば「あと何回滑ったら終わるの?」など、回数で決めても良いです。
そしてカウントしながら、決まった回数に達したらおしまい!という風にしましょう。
わがままを我慢して約束を守れたら褒める
そして、我慢して約束をきちんと守れたら、「よく我慢出来たね」とか「お母さんとの約束を守ってくれてありがとう」など、褒めながら、毎回繰り返し行う事で、少しづつ我慢することを学んでいきます。
子どもは何より、褒められると「次も同じようにしよう」と思います。
しかし、また忘れるので、毎回、思い出してもらう為に、毎回根気よく同じ事を繰り返していきましょう。
我が子を兄弟・他人と比べない!
「あの子は出来たのに何であなたは出来ないの?」とか、兄弟でも「弟が出来たのに、何であなたは出来ないの?」などの叱り方は絶対にしてはいけません。
その子はその子であって、他の子と比較すること自体間違っています。
「〇〇ちゃんとどっちが早く終わるかな~?」などの競争はゲーム感覚で良いですが、比べてはいけません。
劣等感を持たせると余計わがままに
ますます反発してきますし、何より劣等感を持った子どもになってしまいます。
劣等感を感じでいると、「どうせ、僕は出来ないし」とか「お母さんは、僕より他の子が良いんだ」などと思ってしまいます。
それに伴って、もっとお母さんを困らせてやろうという思いで出てくる事も少なくありません。
「どうせ、僕は出来ないと思っているんだから」と思って、ますます言う事を聞かなくなります。
そういう考えを子どもがもつ事も悲しいですし、わがままを助長させるだけなので、絶対にやめましょう。
そして、お友達の前で叱られることは、子どもにとっても、自尊心というものがありますので、必ず、お友達の前ではなく、1人にして叱って下さい。
わがままな子には叱られている理由を理解させる
これは、少し大きくなってからですが、子どもに「なぜ叱られてるか分かってる?」など質問してみましょう。
そして、自分で、子どもに、なぜ叱られたのかを説明させます。
そうする事で、本当に理解しているのか、きちんと、子どもの中で消化されているのかを知ることが出来ます。
子どもの回答が間違っていた場合は、もう一度きちんと説明しましょう。
きちんと理解出来るまで、繰り返し何度でも、教えることが重要です。
わがままなのは成長による戸惑いもある
乳児期~幼児期初期までは、泣けば何かと親が面倒をみてくれていました。
それがだんだん、ご飯も自分で食べ、オムツもはずれ、親が自分の欲求を「自分でやりなさい」という風に変わっていきます。
その変化が子どもにとって、戸惑いを起こしている為、不安定になって、駄々をこね出す傾向にあります。
ですから、そんな時は、ギュッと抱きしめて、安心感を与えてあげることが一番の解決策になるのです。
それだけで、満たされて冷静になり、話をすれば聞いてくれる様になります。
子どもをわがままにしないために
いかがでしたでしょうか?叱り方や接し方などで、わがままを助長させるような事をしていませんでしたか?
子どもをわがままにさせないためには、とにかく根気と強い意思が必要になってきます。
正直、根負けする親も少なくありません。
しかも、根気を持って接するのですから、親も大変な事です。
しかし、それでは、成長していく中で、子ども社会の中で、受け入れられません。
子どもが悲しい思いをする事もあるのです。
何でもかんでもダメというのは、逆効果も生み出しますので、本当に必要な事を叱る様にしましょう。
ただガミガミ叱ると子どもも「またお母さん怒ってる」と慣れてきて、あまり真剣に聞かなくなりますので、穏やかに諭していく方が効果があります。
愛情を持って叱っている・接しているということが、子どもに伝わる様にしてあげて下さい。
そうすることによって、「お母さんが言ってる事は大事なことなんだ」と成長していくにつれて、理解していきます。
そして、信頼関係も産まれることでしょう。
いつ、何時も、子どもにはたくさんの愛情をもって接してあげて下さい。