子どもの上手な叱り方!あなたは上手にお子さんを叱れていますか?

子供の叱り方あなたは上手にお子さんを叱れていますか?と聞かれた時、胸を張って「ハイ」と答えられるママやパパはどれくらいいるのでしょうか。

もしかしたらほとんどいないのかもしれません。一日の終わり、子供の寝顔を見て、

「今日は叱りすぎてしまったな。なんであんなに叱ってしまったのだろう」

と心の中で反省をしてしまう。そんな経験があるはずです。

しかし、ママやパパも初めて親になったのですから、上手に叱れなくて当然なのです。ただ、お子さんを叱るなら上手に叱りたいものです。

今回は子どもの叱り方について考えてみたいと思います。

上手に叱ることを覚えると、もしかしたら子育てにゆとりが生まれるかもしれません。

子どもを「叱る」のはなぜ?

「早くしなさい」「静かにしなさい」「お返事は?」など、一日のいろいろな場面でお子さんを叱ってしまい、ついため息が出てしまう。

でも、もしもその叱るという行為を辞めてしまったらお子さんはどうなるでしょう?

例えお子さんに命に関わるような危険があっても、お友達の物やお店の物をなんでも持ってきてしまうようなことをしても、順番を守らなくても、嘘をついても、すべて「いいのよ~」で済ませてしまったら…。

将来お子さんが社会に出た時に大変な思いをするのは目に見えています。

親はいつまでも子供とは一緒にはいられません。そのために一生懸命お子さんを叱るのです。

上手な叱り方とは

叱られている子供社会のルールやマナー、そしてこれは危険だということなどをお子さんに教える過程で、とても重要な役割がある「叱る」ということ。親として、上手に叱りたいものですよね。

では、上手に叱るっていったいどうしたらいいのでしょう。

1.メリハリがなく叱らない

お子さんは叱るということに慣れてしまいます。

親として、これは譲れない。叱るべきところだという場面で叱ることが上手な叱り方です。

2.叱るたびに叩かない

叩いて叱るという行為は、子どもには恐怖を植え付けるだけです。

お子さんに何も教えたことにはなっていません。

叩くという行為は、叱る中で何回も登場していけない、最後の禁じ手のようなものです。

また、お子さんの体に痣や怪我ができる叩き方は叱るではなく、虐待です。

3.言葉の暴力や怒鳴る叱り方はしない

「こんな悪い子うちの子じゃありません。どっかいきなさい。」親としては何気なく言った言葉。そして怒鳴りつけてわからせる叱り方。

お子さんにとっては、叱られたことよりも、むしろその言葉の怖さが心に残ってしまい、本来の叱るという本質からずれてしまいます。

4.子どもの目を見ないで叱らない

パパやママが何かをしながら叱る叱り方。スマホ片手に…なんてことは絶対に駄目です。

お子さんの心になにも響きません。

今やっていることを中断し、お子さんの目を見て叱ることが大切です。

5.理由もなく叱らない

叱る上で絶対に忘れてはいけないのが、なぜパパやママは叱ったのか?お子さんに理由を教えてあげること。

理由もなく叱られることは子供にとっては意味がわからないですし、また同じことを繰り返してしまうこともあります。

これら五つのポイントを抑えた叱り方は上手な叱り方へつながります。もちろんまだまだたくさんの上手な叱り方はあります。

子育てを通し、お子さんの成長と共にパパやママ達も叱り上手になっていくのです。

オリジナル上手な叱り方をみつけることも楽しいかもしれません。

下手な叱り方は親のストレスを発散すること

上手に叱っているつもりが、だんだん冷静さがなくなり、お子さんを怒鳴りつけたり、叩いたり、エスカレートしてしまう。

これは一番やってはいけない駄目なパターン、下手な叱り方です。

お子さんに何度言っても守ってくれなかったりすると「どうして守れないの?これで何回目?いい加減にしなさい」と叱りつけ、イライラし、怒りがでてきてしまう。

最終的に叱る側のパパやママ自身もなぜ叱っているのかわからなくなってしまう。これはもう「叱る」ではありません。

もちろん、パパもママも人間ですから、叱る際に感情が出てきてしまうこともあるでしょう。

その際は、一度目をつぶり、深呼吸をして、叱ることで感情的にワーっと叱ることを回避しましょう。

また、日頃の仕事や子育てのストレスを、お子さんを叱った際に吐きだすはけ口にしては絶対にいけません。

これは感情的に叱ることへ繋がってしまいます。

パパやママ自身が気持ちに余裕を持ち叱れるように、日頃からストレス発散できる方法をみつけておくことも必要です。

叱り方も成長とともに変化を

長い子育て期間。

子供達は体も成長しますが、心も成長していきます。そのため、その時々に合わせて叱り方も変化していく必要があります。

特に幼児期の頃は、お子さんは叱られても、パパやママが一番大好きな時であり、社会のルールやマナーなどを教えるにはとてもいい年代です。

幼くて、できなくて当たり前の時期ですが、少しずつ教え、叱ることで、小学生になった頃、叱ることが減っていくことに気づくことでしょう。

思春期を迎える中学生頃になると親と話さない子も出てきます。その時に叱るというのはなかなか大変です。

小さい頃からの積み重ねが大切なのですし、親子の絆をきちんとつくっておくことも大切です。

社会のルールやマナーを子供に教えるのは親の仕事

以前に比べ、パパの育児・子育て参加は増えてきたようですが、日本ではまだまだママがメインという状況です。

そのため、子どもに対して叱る割合もママの方が多くなってしまいます。

女性は家事、仕事、介護、子育てと日々忙しくさまざまなことを抱えています。

また生理前になると月経前症候群(PMS)を発症してしまったりする方もいて、上手に叱るどころか、感情的に怒ってしまうこともありがちです。

そういう時こそ、パパの支え、周囲の支えが必要です。

叱り方を失敗したから駄目な親ではなく、気持ちを切り替えて次に繋げることができたら十分です。

子どもはいつか巣立っていきます。

それまでにしっかりと社会のルールやマナー、そしてこれは危険だということを教えることは親として当然のこと。

自信をもって叱ってください。