他人の話を聞けない人は大人の中にもたくさんいますが、ここでは話を聞けない「子ども」についてお話ししたいと思います。
残念ながら話を聞けない子どもは増えてきており、学校でも問題視しています。
親や先生の注意事項などを聞かないので、危険な目にあうとか、または他のお友だちの話を聞けないことで仲良くなれない、トラブルを起こすなどが多いようです。
なぜ、話を聞くことができないのか?また、どうしたらきちんと話を聞けるようになるのか?を考えていきましょう。
目次
話を聞くことができない原因は?
話を聞くことができない子どもには2パターンあります。
「話を聞けない」のか「わかっていてわざと聞かない」のかによって原因が異なります。
人の話を聞けない子ども
「人の話を聞けない」子どもは自分のやりたいことや興味がそれ以外にあり、そちらが優先され、言われていることが頭に入ってこないのです。
これは無心にやりたいことの方を選択してしまうので、そのままでは何度注意しても同じことが起こります。
話を聞かない子を感情的に叱ってはいけない
子どもが話を聞かない時にあなたはどうしますか?
何度も注意するうちに「ちゃんとママの話を聞きなさい!」と叱ることがメインとなってしまい、感情的に言ってはいませんか?
そうすると、「話を聞けない」子どもの中には、なんでも聞いている振りをすれば怒られないと学習し、聞いているように見せる子どもが出てきます。
この場合、一見聞いているようでいても説明が終わった後、実際にやらせると「やり方がわからない」などと言います。
「人の話を聞いた振り」は悪循環になる
「さっき言ったこと聞いてなかったの?」とさらに怒られることになり悪循環になります。
「話を聞けない」子どもの原因は、その時の頭の中に親の言うことが入る隙間がないということです。
人の話を聞かない子ども
「わかっているのにわざと聞かない」子どもがそうする原因は単純です。
もっと構ってほしいからです。
親や先生の興味を引きたい、本当はさみしい気持ちの表れであることがあります。
兄弟がいる場合は、自分だけを構ってほしいという気持ちから、わざと手間をかけさせようとします。
人の話を聞かないのはかまって欲しいから
「かまってほしい」という気持ちがわかれば、解決法は簡単です。
かまってあげればよいだけです。
兄弟が複数いる場合に効果的なのは、皆平等に一緒にではなく、たまにはひとり対ひとりの時間を作ることがよいと思います。子どもは誰でも「特別感」がほしいのです。
わざと人の話を聞かない可能性も
こういった子どもは、言うことをよく聞くいい子だと構ってはもらえないと感じてしまっているのかもしれません。
「特別な時間」をつくることでさみしい気持ちが埋まれば、「わざと話を聞かない」ということはしなくなると思います。
人の話を聞ける子どもになってもらうためには?
問題は前者の「話を聞けない」方の子どもです。
頭の中に隙間がないのであればどうしたらよいのでしょうか?この「隙間」ですが、話の仕方によって案外広げることができます。
興味を持たせることが話を聞かせるコツ
人には都合が悪いことを聞き流す習性があります。大人でも言われたら嫌なことは聞きたくないですよね?
子どもも同じで、叱られることが多いとその危険を察知した途端に聞き流す、遮断されてしまうことがあります。
つまり、察知されなければ「隙間」に入ることができそうじゃないですか?これから叱られる!と思わせないような話し方で話してみましょう。
いつもガミガミ言っているようでしたら、静かに説得するように話してみたらどうでしょう?
子どもも「何だろう?」と興味をもち耳を傾けるかもしれません。
人の話を聞けない子には理由をきちんと説明する
もうひとつは、「理由」をきちんと説明することです。
スーパーの店内を「走らないで!」とだけ言うと「なんで走ってはいけないのか?」理解できないこともあります。
「他のお客さんとぶつかったら痛いでしょう?」とか「スーパーはお買い物をするところだから、遊ぶ公園とは違うよね?」とか、走って遊んではいけない「理由」をきちんと説明しましょう。
多少面倒に思われるかもしれませんが、「理由」が理解できないと、その場限りでまた同じことが繰り返されることになります。
子どもに「話を聞かせる」ためには、「話」をきちんとしないといけないのです。
まとめ
お子さんが「人の話を聞けない」と感じている方は、読んでみていかがでしたか?多少参考になりましたでしょうか?
決して「人の話を聞かない」から悪い子ということではないのです。
子どもなりに理由があるので、根気よく「話」をするようにしましょう。