
子どもにはのびのびと育って欲しいと思う一方で、放任子育てとの境界線が難しいと感じている親御さんも多いのではないでしょうか?
今回は、似ているようで違うのびのび子育てと放任子育ての違いや子どもの特徴について解説します。
のびのびと子育てするためのポイントについても紹介しますので、子どもをのびのび育てたいけど、どうしたらいいか分からないとお悩みの方もぜひ参考にしてください。
目次
のびのび子育てとは?自主性を育むために必要なこと
子どもを自由にのびのび育てるということは、子どもの意思や興味・関心を尊重することで、好奇心や意欲・自立する心を養う子育てのことです。
子どもの行動に過干渉しないことで、子どもは自分で考え、判断して行動する力を身に付けます。
しかし、何もかも子どもの意思や自由を尊重するわけではありません。
社会のルールを教えることや健康で安全な環境を確保することは必要不可欠です。
社会のルールや健康面・安全面に注意した上で、子どもの自由な意思を尊重する、子どもの自主性を育む子育てがのびのび子育てと言われています。
のびのび子育てで育った子どもの3つの特徴

のびのび子育てすると、どのような子どもに成長するのでしょうか?
のびのび育った子どもによく見られる特徴を3つ紹介します。
- 好奇心旺盛で、さまざまなことに興味・関心が持てる
- 親や先生の指示を受けなくても、自分で考えて行動できる
- 協調性があって友だちと仲良く過ごせる
好奇心旺盛で、さまざまなことに興味・関心が持てる
のびのびと育てられた子どもは、自分の好きなことを好きなだけ集中できる環境が整っていることから、集中力が高く、活動や遊びに意欲的に取り組めます。
また、失敗しても大丈夫という安心感があるので、失敗を恐れず、さまざまなことに関心を持ち、挑戦する傾向にもあるでしょう。
親や先生の指示を受けなくても、自分で考えて行動できる
自由な環境で育ちながらも社会のルールをきちんと身に付けていれば、集団生活にも順応し、指示を待つだけでなく自分で考えて自発的に動ける子どもになります。
協調性があって友だちと仲良く過ごせる
また、のびのび育った子どもは、自分の存在や意思をいつでも受け止めてもらえる安心感があることから、精神的にも安定しています。
友だちの主張を受け止め、想いに寄り添う心も養われ、協調性の高い子どもに育つでしょう。
放任子育てとは?手がつけれない状況になってしまう前に気をつけるべきこと
一方で放任子育てとは、社会のルールを守らない、健康的な生活を送れない状況でも、適切な注意や指導をせず、ほったらかしになっている育児のことです。
のびのび子育てをすること、子どもの意思を尊重することは大切ですが、それは社会のルールを守ることや健康的な生活を送ることを前提としています。
放任育児では、全てが子どもの自由な意思にゆだねられて、正しいことが何か分からずに、子どもの好き勝手な状況になっている、手が付けられない状況になってしまうのが特徴です。
一例として挙げると、子どもが我慢できないからといって、公共の場やショッピングモール、スーパーなど人が多く集まる場所で走り回っていた場合、注意せずに見ているだけでは、放任子育てになります。
なぜなら、社会のルールを守れていない、また本人や周りの人が怪我をする可能性があるからです。
また、子どもの意思を尊重して、好きな食べ物を与え続けていたり、興味があるから、集中しているからといってテレビやゲームなどを長時間続けていたりすることも子どもの不健康に繫がるので注意が必要です。
自由にのびのびと育てることと放任子育ては紙一重ですが、社会のルールに反していないか、不健康な習慣に繋がっていないかをしっかり判断すると良いでしょう。
放任子育てで育った子どもの4つの特徴

放任子育てで育った子どもの特徴を4つ紹介します。
- 順番を守らないなど、集団生活でのルールを守れない
- 自己中心的で思い通りにならないと怒ったり暴れたりする
- 活動に集中できない
- 協調性がなく友だちの輪にうまく入れない
放任子育てで育てられた子どもは、社会のルールを知らないため、順番を守る・借りたものを大切に扱うなど集団生活の決まりが守れません。
また、思い通りにならないと、怒ったり暴れたり癇癪を起こすこともあります。
また、集中力や協調性に欠けるなど、集団生活の中で馴染めない子もいます。
のびのび子育てのコツは?
知らない間に放任子育てになってしまわないよう、のびのび子育てをするためのコツやポイントを紹介します。
また、過干渉育児にならないためのポイントも合わせて紹介するので参考にして下さいね。
社会のルールや危険な行為は、理由まで伝える
まず、意識したいのが最低限の社会のルールや危険なこと、他の人に著しく迷惑をかける行為はしっかり伝えることです。
なぜ、ダメなのかどうして、危ないのか理由もしっかり伝えましょう。
ただ単に注意するだけでなく、伝え方・内容を意識するだけでも、子どもの理解度が大きく変わっていきます。
そして、過干渉育児にならないために、子どもの失敗や迷いに対して過度に口出ししないことも大切です。
子どもが困っていたり、迷っていたりする姿を見るとつい口を出してしまいがちですが、そこをグッと堪えて見守りましょう。
過干渉にならないように、環境や時間管理を工夫する
また、子どもの「自分でやりたい」「もっとやりたい」という気持ちを尊重するために、身支度や遊びの時間を十分に取ることも大切です。
時間に余裕がないと、どうしても手助けしたり、細かく注意したり、遊びを存分に楽しませてあげられなかったりするので、スケジュールを見直し、時間管理にも注意すると良いでしょう。
まとめ
のびのび子育てと放任子育ては似ているようで違う子育て方法です。
のびのび子育てすることは、子どもの自主性を育むために大切なことですが、放任子育てになってしまわないように子育てのポイントを押さえておく必要があります。
子どもには自主性や積極性を身に付けてほしいと思っている方は記事を参考にぜひ、のびのび子育てを始めてみてくださいね。