「ちょうちょ結び=リボン結び」を自分でやると斜めになったり、左右が対称にならなかったり。
お子さんはちょうちょ結びができますか?
ちょうちょ結びができるなら、お子さんは自分で靴のひもを結ぶことができていますか?
早い子供は、幼稚園ぐらいには自分で靴ひもを結ぶことが出来るようになります。
「うちの子は不器用だから」と出来ないことをあきらめているママはいませんか?
実はこの「ちょうちょ結び」が出来ないと将来大変なことになるのです!
目次
「ちょうちょ結び」が出来ないからって困ることはない?
靴ひものちょうちょ結びについてですが、ある小学校では運動中にひもがほどけると転倒するなどの事故が起こる可能性があると、靴ひものある体育館履きを禁止しているそうです。
子供がケガをしては大変です。
もっともな考え方のようですが、あなたはどう思いますか?
靴ひもをちゃんと結べない子供だから靴ひもを排除することがよいのか?
ほどけないようにちゃんと結べるように訓練することがよいのか?どちらが正しいのでしょうか?
ぞうきんを絞れない新社会人
少し話がそれますが、学校にはぞうきんを持っていきお掃除をしているはずの子供たちですが、大きくなって社会人になった新入社員の中にはぞうきんが絞れない子がいます。
しかもぞうきんを絞ったあと干すということがわからないようでした。
なぜそのようなことが起こるのか?
最近では、お掃除の道具も便利なものがありますよね。
汚れたら捨てられるような道具を使っているご家庭も多いのでぞうきんは必要ないのかもしれません。
また、食事の際にお箸の持ち方が面白いというか、正しいお箸の持ち方をしていない大人が多くいらっしゃいます。
一見「使いにくくないのかな?」と思ってしまいますが、本人にとっては幼いころから慣れている持ち方なので、今さら変えることが出来ないのです。
出来ないことはやってもらえる子供
小学校へ入学してきたばかりの新一年生にとって、試練のひとつは給食です。
給食ではミカンなどのかんきつ類は半分ずつなどになって出されます。
自分で皮を剥かなくてはならないのですが、それがなかなか出来ないのです。
新一年生の先生は皮を剥けない子供の手伝いで時間を費やし、「指が黄色くなっちゃった」なんて笑い話を聞いたことがあります。
家ではミカンも剥いてから子供にあげている場合が多いのかもしれません。
牛乳にストローをさすことも家ではやってもらっているのでしょう。
はじめは苦戦する子供も多いようです。
子供が上手く出来ないのは当たりまえ、でも出来ないままでいいの?
大人とは違い、子供には上手く出来ないことがあって当たり前ですよね。
ちょうちょ結びは難しいですから、親がやってあげても当然です。
でも、ずっと靴ひもを結んであげることはできませんよね?
ずっとマジックテープの靴を履くわけはありませんし、靴ひものために大きくなった子供について回ることもできません。
将来はネクタイだって自分で出来るようになってもらわないと困りますよね?
出来ないのは学習の機会がなかったから
ぞうきんの絞り方、干し方、またはお箸の持ち方などは正しく教えてもらわなかったことで、子供自身が学習できなかったと思われます。
確かに、正しくできなくてもなんとかなります。そんなに困ることはないかもしれません。
でもそうやって、出来ないことはやらなくてもよい、できなくても困らない方法をとる、誰かにやってもらうことで大きくなってもいいのでしょうか?
できなくても「やらせてみる」が大事
靴ひもを結ぶ練習をする、またはボタンかけの練習をするなど、ひとりでできるようになるまで子供に付き合うことは、時には辛抱が必要なことだと思います。
親がやった方が断然早いですし、時間があるときばかりではありませんものね。
でも、練習してできた時の子供の「できた!」という喜びは大切にしてあげたいものです。
そういう積み重ねが他のことにもよい影響をしていくと思うのです。
例えば、学習面においても、「問題が解けた時の喜び」そして、何よりもできたことを褒めてもらえた喜びが「勉強好き」になるための近道なのですから。
教え方のコツ
ところで、靴ひものちょうちょ結びを教えるときに対面で教えてはいませんか?
対面で教えると子供にとっては反対の向きになるので手の動きがわかりにくくなります。
子供の背中を覆うようにしてうしろに回り、子供と同じ目線で結び方を教えると案外うまくいきますよ。
洋服のボタン掛けも同じくうしろから教えます。そうすることで、ママの手の動きを子供でも真似ることができやすくなります。
こうして親はちょっと手を貸してあげるだけにして、「自分で出来た!」という子供の達成感を大切にしてあげましょう。
まとめ
今回はちょうちょ結びをメインにお話ししましたが、何事も全部やってあげることは将来子供が大きくなったときのためにも良いことだとは思えません。
子供の「自分でやる気」を大切にしてあげることが、あらゆる面で成長する糧になると思います。
ちょっと根気は必要ですが、子供の「自分でやる気」に付き合ってみませんか?