最近はマイペースで競争をしない子どもが増えてきているように感じることはありませんか。
学校や幼稚園でも取り立てて競争する事が少なくなってきているのではないでしょうか。
育児をしているとマイペースな子どもにこうした「競争意識」や「負けず嫌い」などを求める親も多く、どうしたら負けず嫌いになるのか悩んでいるケースも少なくありません。
スポーツや学業でも、成功者にはこうした「負けず嫌い」の性格の人が多く、多くの結果を残しているように見受けられます。
マイペースな我が子に「負けて悔しい」という気持ちを育てる5つのことをご紹介していきます。
目次
1.年上の子どもとも遊んでみませんか?
お子さんは同い年の子ども同士だけで遊んでいませんか?
負けず嫌いの子どもにさせる一番の近道は年上の子どもと遊んだり、スポーツをしたりすることです。
年上の子どもと遊ぶとたくさんのメリットがあります。
年上の子どもからルールを教えてもらったり、年下の子どものお世話をする姿を学んだり、時には失敗をしたり困っていることがあればかばってくれることもあるでしょう。
負けてばかりの環境が悔しいという気持ちを奮い立たせる
行動や活動の範囲が広く、もちろん年上だからこそ運動神経や知恵も発達しているため、年下の子どもたちは年上の子どもをモデルとしながら、同じように振舞おうとします。
負けてばかりの環境を作りだすことで、「次は勝ちたい」という意識が芽生えるようになるので、自然に負けず嫌いになっていきます。
特に年齢の近い同性の兄弟姉妹がいると、下の子どもは負けず嫌いの性格である傾向が強いでしょう。
2.カードゲームで勝負をする
家の中で出来る、「負けず嫌いな子」に育てる方法は、家族や兄弟で簡単なカードゲームやトランプ、ボードゲームなどをすることをお勧めします。
ゲームを通して勝負することへの意識が高まります。
勝つことだけにこだわるのではなく、時にはルールを変更し、「負けた人が勝ち」「〇〇のカードを持っている人が勝ち」など、負けても良いという環境を作るようにもしてみましょう。
低年齢の頃は負けても良いルール作りをしておこう
年齢の低いうちは勝ち負けに執着することもあるため、毎回勝てないとストレスが溜まって、ゲームをやらない、やりたくないという場合もあるため、こうした変則的なルールも作るようにします。
こうしたゲームで大切なのは、できるだけ大勢の人数ですること。
少なくとも2人以上でゲームをするようにしましょう。
一人でゲームをしても競う相手がいないと、意味がありません。
対人でのゲームが競争意識を高めます。
3.勝ち負けを体験させる
外で子どもと一緒に遊んだり、スポーツを親子で楽しんむことで、勝つことが楽しい、出来るようになって嬉しいと勝敗を気にするようになり、勝つことへのこだわりが出てきます。
勝つためにはどのように戦略を練ればいいのか、身近な遊びの中で体験したり経験を重ねたりすることが大切です。
負けた時は次に勝つための作戦会議をしよう
負けた時にはどうして負けたのか、どうやったら勝てるか、と帰りの道中などで一緒に振り返ってみてください。
課題を克服するためにはどうするかを考えることが負けず嫌いの性格を育てる大きな一歩となることでしょう。
4.努力の過程を認める
マイペースな子どもの中には、あきらめが早く、努力をしようとしない子どもも少なくありません。
こうした子どもには、勝敗の大切さを伝える以前に努力することを伝えていく必要があります。
結果重視ではなく、努力した過程を親が認め、子どもと共感したり、褒めたりしていくことで努力することの大切さを学び、努力することで得られるメリットを体感していきます。
努力をすることで自分に負けることを悔しがるようになる
努力をする経験を積むと、他人に負けることよりも自分の努力が足りなかったことなども経験することになり、あきらめることや自分に負けることを悔しがるようになっていき、負けず嫌いの性格が形成されていくようになるのです。
他人に負けたことよりも、自分自身に負けたことが悔しいという子どもに育ってくれると自然と周りも応援したくなりますね。
5.負けず嫌いの気持ちが強くなったときの対処法
小さな子どもの中には、列に並ぶときに必ず1番にこだわる子もいます。
また、簡単なルールがあるゲームをしている中で、自分より小さな子を意図的に選び、勝負に勝とうとする子どももいます。
こうした子どもの勝ち方は順番を飛ばしたり、ずるをしたりしてでも、相手に勝とうとする気持ちが見え隠れしています。
こうした場合には、その子どもの勝ちたい気持ちを尊重しながらも、マナーやルールをしっかりと伝え、相手の気持ちを大人が代弁したりしながら、気持ちの軌道修正をしていく必要があります。
子どもは親の姿を見ているということを忘れずに
親の中にも他人と比較して、勝ち負けを決めてしまう人がいますが、こうした姿を子どもはよく見ています。
親子での会話の中で、他人と比較しすぎないことも注意をする必要があるでしょう。
フェアプレー精神を伝えるのも大人の役目ではないでしょうか。
負けん気は社会に出てから必要になる力
受験や社会に出ると、成果を出すためには競争に勝ち続ける必要があります。
こうした負けず嫌いの人たちは、競争に打ち勝つための方法を自分で考え出し、コツコツと努力する人が多いと言われています。
小さな頃から、努力して勝つことや、勝ち方を研究するような経験をすることが、大人になってもどんなシーンにおいても「勝つこと」にこだわり、自ら成功を導きだそうとする布石となるのではないでしょうか。