ママは女性。男の子は男性。当たり前ですが、性別が違います。
この性別の違いにより、男の子の子育て中には何度か「もう、男ってほんとに分からない!」とパニックになりそうな時があります。
じっとしてない、散らかす、喧嘩する。泣きたくなるのはママの方。男の子って一体どうやって育てていったらいいの?
17年の子育てを振り返り、今だからお伝えしたい事をお話しします。
目次
男の子は小さい頃は病気にかかりやすい
生物学的にも男の子は免疫が弱い
赤ちゃんの頃は女の子よりも病気をしがちです。これは、生物学的に男性の方が免疫が弱く出来ているので仕方のない事です。
お母さんの免疫が切れる生後半年位から小学校入学前まで、およそ100種類あると言われる風邪のウイルスを始め、手足口病、風疹、水疱瘡など様々な病原体にさらされます。
ずっと何かしらの病気をしていると言っても過言ではありません。
男の子を育てる上では病気を気にしない!
風邪が治ったと思ったらまた次の風邪を引くので、「うちの子は身体が弱いのかしら?」とお母さんは心配になってしまいますが、100種類あるウイルスの免疫を獲得するまでは仕方がないと諦めましょう。
かえって病気にならないようにと家に閉じ込めたり、過保護にするのは逆効果ですね。
「少し位、鼻水を垂らしていても気にしない!」くらいの気持ちで丁度良いと思います。
幼児期の男の子はとにかく家に入らない
男の子は女の子よりも発達が遅かったりしますが、動き出したら最後。
今度は、1日中エネルギーを発散している様になります。
起きるなり「お外に行く!」と言いだすのは当たり前。
お母さんは朝から家事が何もできず、夕方やっと家に入る事に成功するなんて事も多々。
とにかく、男の子はその有り余るエネルギーを発散させるのが大変です。
男の子の子育てでは時間を決めよう!
外遊びをエンドレスにしたがる頃は、「終わりの時間を決める」のが我が家では効果がありました。
午前中に遊ぶ場合は「お昼になったら家に帰る」。
午後遊ぶ場合は「夕方5時になったらお家に帰る」。
この約束を繰り返し教える事で、時間になったらお友達との遊びを切り上げ、ちゃんと家に帰る様になりました。
子育てにはけじめも大事
子供も「時間になったら仕方がない」と納得するようになります。この約束は例外を作らないという事が大切です。
ついズルズルと子供の言いなりになって、とっぷり暗くなる迄遊んでいると、子供は「何をしても許されるんだ」と勘違いしてしまいます。
幼児期からの基本的な躾は大切です。家庭での約束事はしっかりと守るといった習慣を付けましょう。
服が破けるのが男の子
男の子は女の子に比べ、行動が激しく、ズボンの膝やお尻はしょっちゅう破れます。
コンクリートの坂滑りなどが本当に大好きです。衣服が破れたり汚れても、元気な証拠と気にしない様にしましょう。
因みに、中学生になってもジャージの膝は破れています。
男の子は泥んこが大好き
男の子の3種の神器は穴、水、棒です。
雨が降ったら水溜まりにびちゃびちゃと入り、棒を見つけては振り回し、穴を一生懸命掘ります。
泥だらけになりますが、小さいうちにとことんやらせてあげましょう。
そのうち、年頃になると「汚れるのは嫌だ」なんて言い出しますよ。
男の子はなわばり意識が強い
幼児期の男の子の子育てで困ったことはお友達とのケンカ
スーパーの幼児広場など、何処へ行っても、知らないお友達と仲良く遊べるという事は皆無。
おもちゃの取り合いから滑り台の割り込みまで。
とにかく他の子と張り合い、自分の半径1m圏内に他の子が入ろうものなら、テリトリーから押し出します。
うちの息子は身体が大きかったので、いつも他のお子さんを倒してしまう方。
常に冷や冷やして、中腰で追いかけ回し、気が休まりませんでした。
折角遊ばせに来たのに、我が子を叱りながら、落ち込んだ気持ちで家に帰る事もしばしば。
子供は発散不十分で泣き叫び、悪循環です。子育てに疲れてしまう瞬間ですね。
ただ、これは小さな子供には当たり前の事なのです。
テリトリーに敵が入ってきたら押し出すのは生物として当たり前の事。オスは戦う性なので、仕方がない事です。
子供同士のケンカで簡単には怪我をしない
下が堅い床の時など、怪我の恐れがある時は十分に注意しなければいけませんが、柔らかいマットの時などは、離れて冷静に見ていましょう。
小学生が幼児を押すなど、年齢差がある場合は叱らなければいけませんが、幼児同士でしたら大して力の差はありません。倒れたとしても、早々怪我にはならない筈です。
男の子の子育ては大きく構えることも大事
相手の子はびっくりして泣くでしょうが、そんな時は「ごめんなさい」とその子と親御さんに謝りましょう。
そして自分の子には冷静に「押したら危ないよ」と諭しましょう。
「危ないでしょう!」とヒステリックになり、お子さんを叱責する必要は全くありません。かえってお子さんは困惑します。
みんな、そうやって大きくなっていくのです。「うちの子は強いなぁ」位のゆったりとした気持ちで見守りましょう。
男の子がお友達と仲良く遊べる様になるには?
お子さんを他者に慣れさせる為には、集団に入れるのが一番です。
保育園に預けたり、育児サークルで遊んだりして、他の子との関係に慣れると徐々に譲れるようになってきます。
また絵本やじまじろうのDVDなどで、「順番」や「かして」を学ぶと段々出来るようになります。
繰り返し、根気強く教えましょう。
5歳位から「順番」や「どうぞ(譲る)」ができる様になりますよ。
お母さんのひと工夫で男の子育ては上手くいきます!
おもちゃをお友達に貸せない時は、「交換」が良いですよ。
持っているおもちゃを取り上げるのではなくて、「これと交換ね」と言って、違うおもちゃを持っている手の方に差し出します。
すると子供は新しいおもちゃを持とうと、先に持っていたおもちゃを離します。
我が子は新しいおもちゃを持てて満足、お友達もおもちゃを貸してもらって満足。
お母さんのひと工夫が、笑顔の育児に繋がります。
男の子にはスポーツをさせよう
男の子には是非小さい頃からスポーツをさせましょう。
水泳やサッカーなど、幼少期から取り組め、エネルギーの発散量が多いものがお勧めです。
スポーツを通して礼儀やルールを学ぶ
スポーツを通して、ルールや礼儀を学べます。スポーツをしてこなかった子は、小学校に入ってから気持ちが落ち着かず、イライラし易かったり、問題を起こしてしまう事もあります。
男の世界でもスポーツが出来ない子は甘く見られてしまいます。
運動神経が大して良くなくても、長くやっていればそれなりになりますので、是非小さいうちから何かやらせてあげましょう。
親の言う事は聞かなくても、コーチの言うことは聞きます
親の言う事を聞かない時も、スポーツのコーチから言って貰うと、すんなり聞く場合もあります。
子供を指導してくれる人は多い方が有り難いです。色々な大人に育てて貰える環境にしてあげましょう。
男の子は大人を見ている
男の子はどうしても力が強いです。赤ちゃんの時からそうです。
赤ちゃんでも、頭突きをしてきたり、背中を噛んできたりします。
男の子を育てる母も強くなくては務まりません。最強母さんでいきましょう。
男の子が小学校位になると、「この人は信頼できるかな」「この人はワガママ言っても良さそうだな」「この人は信用できないぞ」等と、大人を観察しだします。
女の子もそうですが、子供がその大人の言う事を聞くかどうかは、大人の人間性に掛かっています。
子供は全部見抜いています。
筋道を通し、自分で自分が恥ずかしくない大人でいる事。子供にしっかりと手本を見せられる大人である事。
子供の姿に自分を映し、常に我が身を振り返って下さい。子育ては自分育てです。
子供の最後の最後の味方は親しかいない
男の子が思春期に入ると、自分を見失ったり、社会の中で居場所を失いかけたり、様々な問題が浮上してきます。
本人に悪気はなくても、課題の不提出が続いたり、思わぬ不要物を学校に持ち込んでしまったり、お友達からあらぬ疑惑を掛けられ先生に言いつけられたりと、色々な事で学校に親が呼び出されます。
どんなに我が子が問題を起こしたとしても、最後の味方は親しかいません。
最後まで子供を信じてあげられるのは親
自分の子供を信じてあげられるのは、親しかいないのです。
例え、先生から怒られたり、お友達から非難されたり、最悪、休学や退学をしてしまったとしても、「うちの子はゆっくり大きくなっているのだな」くらいの気持で見守ってあげましょう。
信じてくれる人がいる、見守ってくれる人がいるという事は子供に必ず伝わっています。
今は回り道をしても、挽回はいつでも必ず出来ます。それが男の子だと思います。
男の子の母である事を誇りに思おう
男の子の子育ては本当に大変ですが、大きくなると母の一番の味方になってくれます。
自分より背の高くなった息子にスーパーの袋を持って貰うのは、男の子の母しか味わえない幸せです。
それに、小さい時の男の子はとびきり可愛いですよね。
そんな男の子を私は育てているのだ、と是非胸を張って下さいね。将来、社会を支える男の子を育てているのです。
明るく元気に肝っ玉で!男の子の育児を楽しみましょうね。
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