下の子が産まれ、上の子が可愛いと思えなくなってしまう「上の子可愛くない症候群」。
下の子が産まれるまで可愛いと思っていた我が子をなぜ「可愛くない!」と思ってしまうのでしょう。
目次
「上の子可愛くない症候群」知ってはいたけれど、、、
筆者自身、2歳4か月の年齢が離れた姉妹の母親です。
下の子が産まれる前から「上の子可愛くない症候群」は知っていましたが、まさか自分の子を可愛くないなんて思うはずがない!と思っていました。
しかし、いざ下の子が産まれて一緒に生活してみると長女を「可愛くない」と思ってしまう瞬間が多々でてきてしまったのです。
こんな時に上の子が可愛くない!
下の子を寝かしつけた矢先、大声で遊び下の子をおこす長女にイラッ。
自分の主張が通らずに泣き叫ぶ長女にイラッ。
なかなか寝ない長女にイラッ。
下の子の授乳中に「抱っこ抱っこ」とせがんでくる長女にイラッ。
下の子が産まれるまであまり感情的に怒ることはなかったのですが、気が付くとイライラしながら怒ることが多くなっていました。
上の子可愛くない症候群が原因で感情的になってしまう
長女がいけないことをした時に怒るのはまだいいのですが、特に長女は悪くないのに下の子がいることで怒られる状況はよくないと思い、イライラしそうなときは「怒らない怒らない…」と自分に言い聞かせることにしています。
反対に次女を抱っこしていると可愛くて癒される自分がいます。
夜中に授乳で何度も起こされても、あやしてもなかなか泣き止まなくても、「可愛い」という感情が勝るのです。
下の子を可愛いと思うのは母性
弱い存在を可愛いと思うのは母性の働きによるものです。
赤ちゃんを可愛いと思わなければ、自分の時間を割いて、寝る間も惜しんで赤ちゃんのお世話をしないでしょう。
つまり、赤ちゃんを可愛いと思うのは本能で当たり前のことなのです。
上の子の赤ちゃん返りも上の子可愛くない症候群の要因に
上の子の赤ちゃん返りは本能的に親の注意をひくためにおこる行動だそうです。
子どもは一人では生きていけないことを本能的に理解しています。
つまり、赤ちゃん返りは自分の面倒を見てくれる親の注意をひくための行動であり、決して悪気があってやっているわけではないのです。
しかし、親がその行動にイライラして冷たくあしらったり、怒ったりしていると、子どもは寂しさから親を困らせる行動を繰り返し、負のスパイラルから抜け出せなくなってしまいます。
上の子と下の子の年齢差も可愛くない症候群の要因
上の子が2歳、3歳の場合、魔の2歳児、悪魔の3歳児といわれるほどこの時期は手がかかります。
ただでさえ大変な時期に下の子が産まれ、上の子は赤ちゃん返りも重なり最悪な状態に。
イライラして「可愛くない!」と思ってしまうのも無理のない話なのかもしれません。
「上の子可愛くない症候群」どう対応すればいい?
上の子を可愛くないと思うのは仕方がないとはいえ、いつも怒っていたり、突き放したりするのはよくありません。
のちのちの親子関係にも悪い影響を及ぼしてしまいます。
上の子も下の子が産まれ、大好きなお母さんを独占できなくなった寂しさと戦っています。
お母さんに甘えたいのに甘えられない状況が続くのは可哀想なことです。
「上の子が可愛くない!」でも母親だって心に余裕がないのは当たり前
冷静に振り返ってみると、私の場合は心に余裕がないときにイライラしてしまうことが多いです。
逆に主人がいて大人の手が足りているときは殆どイライラすることはありません。
しかし、いくら心に余裕をもってと言われても、やることが次から次へと出てくる毎日、余裕をもってなんて無理な話ですよね。
「上の子が可愛くない!」そんな時は2人きりの時間を作る
そんな時は上の子と2人きりの時間をつくることをおすすめします。
下の子を気にかけなくていいぶん、上の子に対して余裕をもって接することができます。
上の子も普段がまんしているぶん、お母さんを独占でき、心が満たされることでしょう。
私も、長女への態度を反省し、冷静に接するように心がけ、少しの時間でも2人の時間を大切に過ごすことにしました。
すると、自然と長女の困った行動も落ち着き、泣いてもすぐに気持ちを持ち直せるようになりました。
上の子可愛くない症候群の乗り越え方
いずれ下の子も赤ちゃんから幼児になり、魔の2歳児、悪魔の3歳児といわれる時期がやってきます。
下の子にイライラしたり、怒ったりする日もそう遠くありません。
そう考えると「上の子可愛くない症候群」がずっと続くとは限りません。
下の子が産まれ、その環境に慣れていないのはお母さんも同じです。
そのうち、自分のなかで上の子と下の子への対応のいいバランスを見つけられるようになるでしょう。
きょうだい仲、親子仲を悪化させないためにも、できるだけきょうだい平等に接して育てていきたいですね。