家族みんなで笑顔で楽しく食事をすることは成長過程でも大事なことです。
今回は乳児期から思春期の子供の食生活で大切にしていきたいことを食育アドバイザーの筆者とみていきましょう。
目次
現代の食生活で抱える問題点と団欒の必要性
現代では当たり前となった、ファーストフード、ジャンクフード、レトルト食品、外食、冷凍食品・・・豊かな時代の到来を思わせます。
しかしそれが以前では当然のことであった、家族で囲む食卓、一家団らんの時間がなくなってきてしまっているとも感じられます。
子供1人で取る食事が増えるということは、偏食、食事回数の減少、極端な食事制限によるダイエット、バランスの偏った食卓といった多様な食生活の問題点が浮き彫りにされています。
1人で食べて、空腹感は満たせても、精神的満足、健康的な満足は決して満たされることはないです。
そして1人で食べると、早食い、テレビを見ながら、携帯をいじりながら・・・と食に対する興味も薄れてきてしまうことが危惧されます。
乳児期の子どもと食事を通してスキンシップを取ろう
子どもと親を結ぶ絆として、食事を通してのスキンシップを大切にしたい時期です。
消化器が未発達ですので、親は与える食品を選んだり、調理方法を工夫する必要があります。
まだ子どもは小さく、食の大切さを伝えるには言葉ではなく、親が美味しそうに食べている姿を見せたり、家族で楽しい雰囲気で食事を取ることで、食事って楽しいものなのだと感じ取ることができます。
そして情緒面の発達においても、親とのスキンシップがとても大切な時期です。
母乳やミルク、離乳食をあげることでスキンシップを取ることができ、情緒面も安定することができます。
さらに、食習慣の基礎が作られる重要な時期なので、家族と取る食事はとても大切になってきます。
幼児期の子どもは様々な食材を食べさることを大切にしよう
この時期は、食習慣の基礎づくりが大切な時期です。
食生活の基本が組み立てられる時期でもあるので、まずは一家そろって食べる食事の楽しさを知ってもらうことも大切です。
そしてこの時期は1番食欲にムラの出やすい時期でもあり、好き嫌いが出てくる時期です。
こういった時期は家族みんなで規則正しい食事の習慣を身に付け、食べ物の好き嫌いを少しずつ克服させたり、食欲にムラがなくなるような心がけが必要です。
好き嫌いをなくすためには、決まった食べ物だけではなく、多種多様な食べ物を摂取することが大事です。
様々な食材を食べることで色々な味覚や食感を知ることのできるチャンスの時期でもあります。
食べムラをなくすためには、休みの日などは早起きをして、親子で一緒に体を動かすような外遊びをするなどすると、お腹が空き、自然と食欲も湧いてきます。
早起きすることで自然と規則正しい食生活の習慣も身に付くことが出来ます。
学童期の子どもは食事環境を大切にしよう
食習慣の完成期となり、食生活の基礎が確立する時期なのが学童期です。
子ども自身でも健康と食生活の関係を理解できてくる年頃です。
乳児期、幼児期に家族で楽しく食事をして、ある程度の食生活についての基礎を身に付けておけば、この頃には1日3食を規則正しく取り、偏食や食べすぎに気をつけるなどの食についてのある程度の知識と、正しい食習慣が身に付いてきている時期です。
乳児期、幼児期と違い、子どもは習い事や塾に行ったりと、なかなか家族で食事を取るのが難しい時期になってきますが、まだまだ家族で楽しく食事をすることは大切な時期です。
学童期の食事の1つに学校給食があります。
給食では、栄養補給以外にも、食生活面での指導があります。
家庭においても学校においても、誰かと一緒に食べることは楽しいと感じ、食事時間が楽しいものと思えるような環境が大切です。
家族で一緒に食事が取れる時は、食について家族で話す機会を持つことも食育につながるのでオススメです。
思春期は食事の自立時期として変化を大切にしよう
食習慣の自立期の時期です。
家族と一緒に食事を取るよりも、外で友達と一緒に食事を取る機会も多くなってくる時期です。
自分自身の生活のリズムが作られていく時期であり、栄養所要量が最も多い時期なのですが、自我の発達によって、自分の意思で不規則な食生活を選びがちです。
そのため、この時期の子どもには、食事のバランスと偏食、食事時間などの規則性に気を付ける必要があります。
特に、インスタント食品や加工食品については、摂取方法に注意が必要です。
家族で食事を取ることで、食べすぎ、偏食、ダイエットといったことちょっとした変化にも気づけるので、思春期では健康的な食生活をしていくことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
成長に合わせて食生活に少しづつ変化が出来てきますが、家族との食事を大切にして、健康的な体を目指していきましょう。