「スマホ育児」と聞くとどのようなイメージが沸くでしょうか?
子どもの教育上あまりよくないもの…といったネガティブなイメージを持った人が多いかと思います。
便利なツールであり、今や生活の一部となり、多くの人が利用しているスマホ。
ここでは、スマホ育児の影響や実態、メリット、デメリットまでさまざまな視点から「スマホ育児」についてお伝えしていきたいと思います。
スマホ育児でお悩みの方や、今後スマホを子育てに有効に使いたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
スマホ育児が子どもに与える影響とは?
視力低下の影響
小さい子どもがスマホを使うことで多くの人が心配するのが視力低下など目に与える影響です。
スマホの画面は小さく、見るときに画面との距離も近いため、目への影響が心配になる人も多いようです。
スマホを長時間ずっと眺めていると大人でも目が疲れたと感じることがありますよね。
同じ画面を集中してずっと見続けることは目に負担となりますが、長時間の使用を避け、短時間(1回15分)の使用であれば大きな影響はないという専門家の意見がほとんど。
連日の長時間使用といった状況でなければ、心配しすぎる必要はないようです。
運動不足やコミュニケーション不足
スマホ育児をしていると、運動不足、コミュニケーション不足といった影響も不安視されていますが実際はどのような影響があるのでしょうか?
スマホをずっと見ていると、子どもは集中し、会話をしないで夢中になることがあります。
そのような状態が長く続くと、外で体を動かして遊ぶ機会が減り、親子の会話も少なくなり、コミュニケーションが不足する可能性があります。
親子で顔を合わせて相手の表情を見ながらやりとりをすることは、子どもの情緒を育み、コミュニケーション能力を高めるために大切な時間です。
スマホに依存し、長時間見続けた場合にこのコミュニケーションの時間が削られてしまいます。
しかし、この問題に関しても、長時間の使用でなければ大きな影響はないと、多くの専門家が意見を述べています。
視力低下の問題も、運動不足やコミュニケーション不足に関する問題も、スマホを使用するかどうかではなく、使用方法がポイントだということが分かるかと思います。
スマホを上手に活用!スマホ育児の3つのポイント
1.時間を決めてみせる
これは、スマホ育児を行う上で一番大切なことです。
心身の健康を保つため、短時間(15分くらい)のスマホタイムを、タイミングを決めて取り入れることでスマホ依存、長時間の視聴を防ぐことができます。
寝る前は目が冴えてしまって寝つきが悪くなるため、就寝前1時間は見ないなど、夜のスマホ育児には特に注意が必要です。
2.子どもだけで操作や管理はしない!目的を決めて親子で一緒に楽しもう
これもスマホ育児上ではとても大切なことです。
Youtubeは豊富なチャンネルで勉強になることも多いため有効的に活用したいのですが、中には悪質なものや不適切な表現が混ざったものがあります。
キッズ向けのフィルターをかけたり、あらかじめ見るチャンネルを決めたり、だらだらと見ることがないように気をつけましょう。
学習としてアプリを楽しむ、知らないこと興味があることの検索をする、歌やダンスに親しむなど、利用する前の目的も考えておくと長時間使用やスマホ依存を防ぐことができます。
また、歌や踊りのコンテンツは一緒に楽しむなど、コミュニケ-ションを楽しむツールとして取り入れるのもいいですね!
3.大人の使い方も見直しましょう
子どもにルールを決めて、大人はずっとスマホを眺めている…といった状況にならないように気をつけましょう。
親も一緒にスマホの使い方を見直し、スマホとの付き合い方のお手本が示せるようにしましょう!
今一度考えておきたいスマホ育児のメリットとデメリット!
では、スマホ育児のメリットやデメリットは何でしょうか?
デメリットや影響ばかりがクローズアップされやすいスマホ育児ですが、メリットもあります。
メリット
スマホ育児のメリットは大きく分けて3つあります。
1つ目は、知育に役立つこと、2つ目は豊富な情報源となること、そして3つ目が、一時的な子育てのお助けツールとして利用できることです。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
スマホを使って子どもの知育に役立てる
子どもたちに人気があるYoutubeですが、中には生活習慣の習得をサポートする良質なチャンネルもたくさんあり、動画で見たり楽しんだりすることで、生活習慣がスムーズに身につくことがあります。
また、学習アプリを利用して、数や平仮名など、学習をゲーム感覚で行うことができることも魅力のひとつです。
そして、大人も分からないことをスマホで検索することがあるかと思いますが、子どもにとってもその利用方法は知識を増やし、深めるために大切なことです。
辞書や図鑑のような感覚でスマホから詳しい情報を収集できる
外遊びに出掛けた時、子どもに植物や生き物の名前を聞かれても分からなかったという経験はありませんか?
そんな時もスマホを使ってさっと調べると、名前だけでなく、特徴を一緒に知ることもでき、子どもの興味関心が更に深まることがあります。
携帯用の辞書や図鑑のような感覚で、スマホをいつでもどこでも情報を得るツールとして利用することもできます。
外出時のお助けアイテムとして活用できる
子どもがバスや電車の移動中、病院の待ち時間など急に大泣きをした時のお助けツールとして利用できるメリットもあります。
周りに迷惑をかけてしまう状況は肩身が狭く、一刻も早く子どもに落ち着いてもらいたいですよね。
そんな時にさっと取り出して、子どもの気持ちを落ち着かせることができるスマホは緊急時の救世主です。
デメリット
では、反対にどのようなデメリットがあるのか、ご紹介していきます。
デメリットは大きく分けて3つ。
- 視力低下や睡眠を妨げるといった体への影響
- コミュニケーション不足
- 教育上悪影響を及ぼす危険性
まずは視力低下、睡眠を妨げるといった健康上の問題です。
視力低下は長時間使用した場合に視力が低下させる、ドライアイなどの影響があります。
睡眠への影響については、寝る前にスマホの明かりを見続けることで目が冴えてなかなか眠れなくなってしまうこともあります。
また、スマホを長時間一人で使用した場合に親子の触れ合う時間が減り、コミュニケーションの時間が少なくなる危険性や、動画を見て汚い言葉遣いを覚えてしまうこと、暴力的なシーンを見てしまう可能性もあります。
何を見せるのかに関してはきちんと管理する必要があります。
まとめ
スマホ育児について、さまざまな角度からお伝えしました。
スマホ育児はそのデメリットが注目されがちですが決して悪いことばかりではありません。
小学校でもタブレットを使った授業が導入されているように、徐々にIT化が進む中で、使用方法を守ってスマホを有効的に使うことは将来的に考えても役に立つ可能性があると思います。
今までスマホ育児に後ろめたさを感じながら使っていた方も、今までの使用方法に問題がなかったかを見直し、よい付き合い方が出来る様にように心がけていきましょう。