子どもの反抗期がないなんてうらやましい!いい事なのではないかと思う方もいらっしゃると思います。
でも、子どもの反抗期はある年齢までにないと後々大変なことになる場合があるのです!
今回は、子どもの反抗期はなぜ起こるのか?なぜ反抗期がない子どもが増えているのか?を徹底的に検証していきますので、「うちは心配ないわ」と思っている方も、ぜひ読んでみてください。
目次
子どもの反抗期はなぜ起こるのか?
「反抗期」は、親の保護下から離脱して自立するための成長過程としてかかせないものです。
その「反抗」の度合いはざまざまで、あまり気にならない程度から物にあたる過剰なものまであります。
反抗するのは言葉で説明できから
親が「こうした方がよい」と思うことに対し、子ども自身は異なる考えを持ったり、行動に出ることで自己主張をすることになります。
しかし、子ども自身が親を説得するだけの説明ができないことなどから、言葉や態度で反抗してみせるのです。
子どもの反抗期は自我の芽生え
親の「こうした方がよい」とは、自身の経験から子どもに同じ失敗をさせたくないという心配する気持ちから出る言葉なのですが、この時期の子どもにとっては「おしつけ」であると感じるようです。
心配する親にとっっては悲しいことですが、「親とは別個の子ども」の自立の芽生えであると考えられます。
子どもの反抗期はいつ起こるのか?
「反抗期」は2期に渡っていることをご存知でしょうか?
1期目は幼少時の「イヤイヤ」、第2期目がいわゆる思春期に当たると言われています。
思春期と言いましたが、始まる時期は子どもによって異なり、早い子どもでは小学中学年でもはじまりを見せている場合があります。
それから中学生がピークになり、高校生大学生と大人に近づくにつれ減少していくようです。
反抗しなくなった理由を子どもたちに聞くと、「心の成長」がほとんどでしたが、「親が関渉しなくなった」「あきらめた」という意見があるようで、必ずしも解決を見ているものではないことがわかります。
なぜ反抗期がない子がいるのか?
一昔前までは、「反抗期」は早めに来た方がよいと言われていました。
これは、「反抗期」が後にくれば来るほど、子どもの方が親より身体が大きくなり体力の差ができることから、力づくの反抗に対すことができないなどの理由からだと思います。
ただし、早めに「反抗期」が来たからと言って早めに終わるというものでもなく、長期化する子どももいますので、今ではこの説が一般的というわけではないようです。
では、なぜ「反抗期」がない子どもがいるのか?「反抗期」がない子どもには3つのパターンがあります。
1.まだ反抗期が来ていないだけ
思春期までに訪れると思っていた「反抗」が、今だ来ていないだけで大学生や大人になってから現れる場合です。
あまりないパターンかと思いますが、とても素直な子どもであったり、親に依存したまま成長してきたことが考えられます。
2.実は反抗期があったのに気が付かなかった
一番幸せなのはこのパターンですね。本人に聞いてみるとよくわかりますよ。
自分なりには「イライラしていた」「おもしろくなかった」など自覚があるようですから。
3.親に依存している方が楽だから
ある意味1と同じで、親に依存しきっているので一番よくないパターンです。
自分で決めるよりも親に選んでもらった方が間違いないと考えるようで、自立心が上手く育っていないようです。
反抗期がない子は親とも仲良し?自立できているのか心配な子どもたち
一見「親に反抗していない」=「仲良し」のように思われますが、「自我」があまりにない子どもが大人になった時にどうなるのか?とても心配です。
親が決めたことに従うことは、自分では決められないということになり、会社に入ってもどういった仕事ができるのか?会社にはいってもなお親に判断を仰ぐのでしょうか?
おおげさに思われるかもしれませんが、ヘリコプターペアレントと言われるように、実際に親が「会社を休む連絡をする」「仕事内容に対して抗議する」など、よく耳にするようになりました。
これらの原因の一つは、親から自立することができなかったからではないでしょうか。
言うことをよく聞く子どもで「反抗期」がなかったからではなく、「反抗する」チャンスを与えなかったからでもあると思うのです。
「うちは心配ないわ」と思っているあなたも、子どもに聞いてみてください。「反抗したいと思ったことはない?」と。