成績上位者の子どもたちには、いくつもの共通点があります。
親御さんが、その共通点を知ることで、お子さんが勉強で困ったときにサポートすることが出来るかもしれません。
また、テストで点数を取れる子供の勉強法が気になるという人も多いと思いますので、今回は「成績上位者の子どもたちの勉強法」をご紹介いたします。
全体を知ってから細部の勉強をする
テスト勉強の時などに学校の教科書が範囲になりますね。
成績が良い子どもは、やみくもに勉強をするのではなく、まずは「全体を知ってから細分を勉強する」という子が多いです。
どういうことかというと、例えば歴史で、教科書の縄文時代から鎌倉時代までがテスト範囲だとします。
そのテスト範囲をいきなりやみくもに勉強するのではなく、全体をとらえてから勉強するのです。縄文時代は〇〇イメージ、平安は〇〇でといった風に、なんとなくの時代の雰囲気を簡潔にまとめます。
そしてその後に細かい語句を勉強します。全体の流れをつかんでからだと、具体的なイメージがあるために、細かい語句も覚えやすくなるのです。
この勉強方法はいろいろなことに利用できます。
分厚い参考書などを覚えなければいけない時も、まずは目次を見ることで、ぼんやりと全体のイメージをつかみます。
そして、その後に、参考書に入ることでいきなり参考書をやるよりも、全体が見えているために、ペース配分やゴールが見えやすくなるのです。
テストからゴールを逆算して一日の勉強ノルマを決める
人間は、ゴールがわからないとどう進めばよいのかわからなくなり、無駄な時間を過ごしてしまう動物です。
そのために、無駄な勉強時間を使わないように、「逆算」が大切になります。
今の自分はどのぐらいの位置にいるのか理解し、そこからゴールまでがどこまで離れているのか、距離を測ります。
そしてその距離を縮めるためにどのように走ればよいか決めるのです。勉強も同じことです。
学校のテストでは、自分が今どのくらいの順位にいて、目標とする点数や順位を決めます。
その点数や順位に到達するには、どのような勉強をすればよいか決めるのです。
成績上位の子は頭の中でだいたいのこの計算が出来ています。
私の教え子にも、難関中学にあっさりと合格した小学生の女の子がいましたが、この子は塾に来ると、いつもノートにその日の予定を書き込んでいました。
そして授業を受け、自習をして帰るのですが、自習後にはその紙をゴミ箱に捨てていました。
本人にあとから聞いたところ、一日のノルマが終わったら捨てているとのことでした。
小学生ながら、効果的な勉強法をするなと舌を巻く思いでした。
ゴールの逆算が難しいという方は、一日のノルマだけでも設定すると良いかもしれません。
頭の中で考えるよりも、目で見て視覚化するほうが、勉強もスムーズに進みます。
一日に数時間勉強するのではなく、毎日コツコツ勉強する
私の塾では、自習室を開放しているのですが、成績の良い生徒程学校帰りに毎日塾に来て、自習しています。
それもそれほど長い時間ではなく、気が付くといなくなっているような子が多いです。
彼らはみな、一日にみっちり勉強して三日坊主になるよりも、毎日コツコツ勉強したほうが、成績が上がるということを知らず知らずのうちに理解しているのです。
部活などをしていた方は、このことがよくわかると思います。
スポーツも継続が大切で、一日でもさぼってしまうとそのさぼった分を回復するのにとても時間がかかります。
勉強も同じく、「毎日勝つコツ」と昔から言われたものです。
そのように毎日こつこつと繰り返すことで、勉強の習慣も身についていくのです。
音楽を聴いて勉強している
これは全員に当てはまるというわけではありませんが、塾関係者からよく聞く話であり、教え子もそのような生徒が多いです。
「音楽を聴いて勉強する」というのは、あまり良いことではないと思われているようです。
しかし、音楽のジャンルにもよりますが、特にクラシックは集中力を高めてくれると言われています。
とある塾では、クラシック音楽をかけて勉強させるといったところもあるのです。
もちろん、合わない場合はすぐにやめたほうが良いですが、クラシックをかけると普段よりも集中できるという子も多いので、家庭学習に一度試してみると良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は成績上位者の子どもについてまとめてみました。
成績上位者の子どもたち全員がこのような勉強法をしているというわけではありませんが、有効な勉強方法だと思いますので、一度子どもに教えてあげると良いかもしれませんね。