早稲田大学高等学院中学部の入試傾向と対策!合格のために必要なこと

早稲田大学高等学院中学部の校舎

(画像:ウィキペディアより引用)

早稲田大学高等学院中学部は、東京都練馬区にある私立の男子中高一貫校です。

中学校だけでなく、高校からの募集も行われています。

ここでは、早稲田大学高等学院中学部の学校の特色、入試問題と対策などについてご紹介していきます。

早稲田大学高等学院中学部の特色

早稲田大学高等学院中学部は、早稲田大学の建学の精神のもと、大学の各学部につながる中高一貫の教育に特徴があります。

早稲田大学への進学状況を見ると、政治経済学部や法学部をはじめ、各学部への豊富な進学実績を誇ります。

早稲田大学への進学、そしてその先の進路を見据え、社会に有為な人材となるための教育が行われています。

学校の沿革

1882年に前身となる東京専門学校が創設され、1902年には早稲田大学に改称、1949年に新制早稲田大学が設置され、新制早稲田大学附属早稲田高等学院も開校されています。

1950年には早稲田大学高等学院に改称、2010年に早稲田大学高等学院中学部が開設され、現在に至ります。

施設

主な施設としては、各教室のほか、講堂、グラウンド、体育館、弓道場などがあり、充実した施設が見られます。

進学先

2022年3月卒業生の早稲田大学への進学実績を見ると、政治経済学部110名、法学部76名など、各学部への進学実績が豊富であり、早稲田大学への進学者数は合計で470名となります。

学校周辺の環境

電車でのアクセス

早稲田大学高等学院中学部は、西武新宿線の上石神井駅から徒歩7分でアクセスできます。

バスでのアクセス

また、西武池袋線の大泉学園駅や石神井公園駅、JR中央線の西荻窪駅からバスでアクセスすることも可能です。

  • 大泉学園駅からは「上石神井駅行き」または「西荻窪駅行き」のバスで約20分(早稲田高等学院下車)
  • 石神井公園駅からは「吉祥寺駅行き」のバスで約20分(早稲田高等学院下車)
  • 西荻窪駅からは「大泉学園駅南口行き」で約20分(早稲田高等学院下車)
  • 上石神井駅行きで約15分(終点で下車し、徒歩7分)
  • 吉祥寺駅からは「成増町行き」で約25分(早稲田高等学院下車)

西武新宿線以外にバス経由でのルートも利用でき、都心をはじめ多方面からのアクセスに優れています。

早稲田大学高等学院中学部の受験情報

試験日

2024年2月1日(木)

募集人員

男子120名

試験科目

国語・算数・社会・理科の4科目による筆記試験のほか、面接もあります。

国語・算数は各50分でそれぞれ100点満点、社会・理科は各40分でそれぞれ80点満点となっています。

また、面接は1組15分程度とされています。

早稲田大学高等学院中学部の偏差値と倍率

偏差値

早稲田大学高等学院中学部の偏差値を80偏差値でみると65となっています。

倍率

2023年度の一般入試結果を見ると、実質倍率は3.31倍となります。

早稲田大学高等学院中学部の入学後の学費

1年時に発生する学費などの費用は、入学金26万円、授業料合計85万5000円(入学時と秋学期で各42万7500円)などを含め、合計で入学時84万4500円、秋学期57万7000円となっています。

これらを合わせると、1年時に合計142万1500円となります。

早稲田大学高等学院中学部の入試問題と対策

算数

試験時間は50分、配点は100点満点です。大問は4問出題され、大問1は計算問題など、大問2以降は応用問題という出題傾向が見られます。

大問1からかなり複雑な問題が出題され、大問2以降も難解な問題が続きます。全体の問題数は比較的少ないですが、一問一問に時間がかかるため、決して時間的な余裕があるとは言えません。

時間配分の練習は徹底的に行う必要があります。

また、式や考え方を書かせる問題もあります。式・考え方を採点者にわかりやすく示す練習をしておきましょう。

頻出分野としては、図形や規則性の問題などが挙げられます。

特に図形問題では、平面図形や立体図形をはじめ、図形の移動や速さに関係する問題も見られます。似た傾向の応用問題には数多く触れておき、考え方を養っておきましょう。

国語

算数と同様、試験時間は50分で配点は100点満点となります。

大問は2問で、説明文と小説文が出題されています。また、漢字や知識問題は、読解問題の小問に含まれています。

全体的に文章量が多い傾向があり、文章の難易度も高いです。

過去問をはじめ、似た文章量と難易度の読解問題に多く触れ、速く正確に読む練習をしておきましょう。

長い文章の中で、説明文での論理展開、小説文での心情・場面の変化など、速く正確に追っていく力が必要です。

また、記述問題も出題されています。記述の文字数はそこまで多くありませんが、問われる内容の難易度は高くなっています。

時間配分に注意しながら、記述でまとめる力も養っておきましょう。

社会

試験時間は40分、配点は80点満点となります。大問は5問程度出題され、地理・歴史分野からの出題が多い傾向があります。

一方、公民分野の出題もあるので、地・歴を中心としつつ、公民分野や時事問題にもしっかり対応しなくてはなりません。

また、大問のリード文が比較的長いという特徴があります。こうした出題傾向には特に慣れが必要になるので、日頃からリード文を読んで一つ一つの設問をこなしていく練習をしておきましょう。

設問形式としては、選択肢問題や適語記入問題のほか、記述問題の出題も見られます。

文字数はそこまで多くありませんが、試験時間40分の中で記述も含めて解き進めなくてはなりません。

過去問を中心に、時間配分の感覚もしっかりつかんでおきましょう。

理科

社会と同様、試験時間は40分で配点は80点満点です。

大問は4問で、各分野からまんべんなく出題されています。基本知識レベルの問題が中心ですが、4分野それぞれの基本知識を幅広く知っておく必要があり、知識の正確さが求められます。

問われる知識が基本レベルだとしても、決して油断はできません。

設問は選択肢問題や適語記入問題が中心ですが、計算問題や作図問題、記述問題などの出題も見られます。

選択肢問題と適語記入問題を中心としつつ、ある程度多くの設問形式に慣れておくようにしましょう。

試験時間は40分で算数や国語より少ないので、時間配分にも十分に注意しましょう。

過去問

早稲田大学高等学院中学部合格のために必要なこと

早稲田大学高等学院中学部の試験は、各科目の特徴が比較的はっきりしているので、科目ごとの対策を効率良く進めていく必要があります。

例えば算数であれば、最初から難易度の高い問題が続くケースが多く、一つ一つの問題に時間がかかるため、特に時間配分の感覚を養っておく必要があります。

また、国語は文章量が比較的多く、記述問題の難易度も高いので、時間内に文章の流れを正確におさえたうえで、各設問形式に対応できるようにしなくてはなりません。

社会は長めのリード文にも対応できるようにしておき、記述も含めて時間内に解き終える練習をしておきましょう。

理科はそこまで難易度は高くありませんが、各分野の知識の正確さが勝負になるので、基本知識を中心に幅広い知識を定着させておく必要があります。

このように、各科目の特徴をおさえた対策を日頃から進め、演習を積み重ねておきましょう。