子どもが怒って宿題しないと悩んでいる親御さんへ!子どもが怒らず勉強に取り組めるようになる方法

「いつも宿題をするときに、怒ったり嫌がったりする」「勉強を教えていると、子どもが不機嫌になることがある」そんな体験をしたことはありませんか?

なぜ、勉強をするときに子どもは怒ってしまうのでしょうか?

子どもが勉強をするときに嫌がったり怒ったりするのには、必ず何か理由があります。

今回は、子どもが怒らずに勉強に取り組めるようにするには、どうしたら良いのかをご紹介していきます。

勉強前に怒る、嫌がる理由を推測しておく

冒頭でも触れたように、子どもが怒るのには何か必ず理由があります。

こちらがアクションを起こす前に、まずは子どもがなぜ怒っているのかを見つけ出しましょう。子どもによって、怒る理由は様々です。

例えば、

  • 勉強が嫌い
  • 前に間違えたことのある問題、失敗体験のある学習内容
  • 他にやりたいことがある
  • かまってほしい
  • どうせ自分はできないと思っている

などの理由が考えられます。

また、勉強をやり始めた時、勉強をやっている最中、怒る日と怒らない日があるなど、怒るタイミングも子どもによって違います。

どんなときに子どもが怒るのかをよく観察し、大まかでも良いので理由を推測しておきましょう。

勉強前には気持ちを落ち着かせる

気持ちを落ち着かせる子どもが怒っている理由やタイミングが分かってきたら、お子さんの気持ちを落ち着けてから話しをするようにしましょう。

子どもが怒っているときにそのまま話しをしようとしても、親が言っていることはあまり理解できませんし、理解できていても更に機嫌を損ねてしまうこともあります。

子どもが怒っているときには、勉強を一度中断させたり、飲み物を飲ませたりして落ち着かせましょう。

落ち着いてきたら、以下のような方法でお子さんと話しをして行くことをおすすめします。

1.共感をしてあげる

勉強に取り組むときに怒ってしまう子には、親が共感をしてあげるというのはとても重要なポイントです。

子どもに限らず大人でも、共感してもらえる人がいるということは「気持ちを分かってもらえる人がいる」という安心感やストレス軽減につながります。

子どもが勉強を嫌がっていたら「嫌だよね~」「その気持ち、分かるなあ。お母さんも子どものころ、それやるの嫌だったな~。」など、1回は必ず共感をしてあげましょう。

共感をしてあげた後には「それでもしようとしているところが、すごいね!」「泣きながらでもやっていたなんて、えらいね!」と声かけをしてあげましょう。

これらの声かけだけでも、子どもは救われたように感じます。

共感をしてあげたあとに、なぜ怒っていたのか、何が嫌だったのかなどの理由を子どもに直接きくと、理由が明確になり、これからの対処にも役立てることができます。

2.勉強が終わった後の自分の姿を想像させてみる

怒る理由や勉強が嫌な理由を一通り話し合ったら、次に「この勉強が終わったときの自分の姿」を想像させます。

例えば、

  • とってもスッキリした気持ちになっている
  • 勉強が終わって思い切り外遊びをしている
  • かけ算がスラスラ言えるようになって、100問を3分以内で解けるようになっている

漢字に詳しくなって、みんなから「漢字博士」と呼ばれるようになるなど、できるだけ具体的な姿を想像させましょう。

しかし、あまりにも理想の高い姿を想像してしまうと、その姿に近づけなかったことが逆効果につながります。

お子さんの実態に合った、実現できそうな姿を想像することがポイントです。

3.想像した自分に近づくためのプロセスを考える

勉強が終わったあとの自分の姿が想像できたら、次にそのような自分に近づくにはどうしたら良いのかを考えさせていきます。

例えば、「勉強が終わって思い切り外遊びをしている」であれば、

  • 思い切り外遊びをしているときは、どんな気持ちかな?
  • 勉強のことが気になっていては、心から外遊びが楽しめないかもしれないね
  • 勉強が気にならないためには、どうしたらいいのかな?
  • 勉強が進みづらくなったら、休憩を入れながらやると良いかもしれないね
  • 10分間頑張ってみようか

など、未来から現在に近づきながら話しをしていきます。

そうすることで、やるべきことが明確になり、子どももゴールするまでの自分をイメージしやすくなります。

勉強のやる気を削ぐ親の言動と行動

子どもへの接し方を見直そう!子どものやる気が変わります!

勉強にやる気を持って取り組む子供上記のように子どもと接していく中で、自然とお子さんとの接し方を見直すことができるかもしれませんが、自分が子どもに今までどのように接していたかを、もう一度思い出してみましょう。

子どもは思っている以上によく見ています。

親が怒った口調で教えていたり、呆れた表情をあからさまに見せたりしていると、子どもにもそれが伝わり、ストレスや劣等感を感じてしまうことがあります。

接し方一つで、子どものやる気は大きく変わってきます。

「早くやってほしい」「もう泣かれるのはうんざりだ」という自分の気持ちを押し付けるのではなく、お子さんの立場に立って物事を考えてあげられると、よりよい親子関係を築くことができます。

音読の宿題をする子供

気持ちを共感をしてあげることで子どもも勉強に取り組みやすくなる!

いかがだったでしょうか。

子どもが勉強のことで怒ったり、嫌がったりするのには必ず何か理由があるはずです。

「いつものことだから」「また始まった」と諦めるのではなく、お互いに落ち着いて話しができる環境を作って接していきましょう。

お子さんによっては、約束をするというのも一つの手です。

「今日はお互いイライラせずに勉強しようね」などと約束をし、できたら「今日はできたね!」と喜びを分かち合いましょう。

子どもがイライラしながら勉強をしていたり、ふてくされながら勉強をしていても結局は身に入らなず時間が過ぎていってしまいます。

勉強時間を有意義なものにするためにも、一緒に苦しんだり喜んだりしてくれる親御さんの存在がそばにあると、子どもは安心して勉強に取り組むことができます。