親が毎日のように、口癖のように言わなくてはならない「勉強しなさい!」という言葉。
言いすぎてある意味効果を失っているような気さえしてきます。
よく、学力の高いお子さんをお持ちのお母さんが「勉強しなさい!」って言ったことがないんです、というのは本当のようです。
実は勉強しなさいと言っているのに「言っていない」と言っているのではないか?と思いましたが、聞いてみると本当に「勉強しなさい!」などと強制や命令?はしていないようなのです。
では、親が言わなくても進んで「勉強する」子どもを育てるためには、いつから?どうやったらいいのでしょうか?
目次
「勉強をしなさい」と言わなくても勉強させるには?
早速本題ですが、「勉強しなさい!」と言わなくても、子どもが進んで勉強するようになるにはどうすればいいでしょうか?
答えは、子どもを「勉強好き」にすることです。
「それが難しい!」と思うかもしれませんが、その気にさせることは案外簡単にできるのです。
ちなみに、お子さんが好きなことは何ですか?ゲーム?アニメ?サッカーでしょうか?
鉄道好きな子どもが、たくさんある路線や駅名を覚えることができているという話題を耳にしたことがあると思います。
子どもは好きなことや興味があることについては、覚えることがとても得意なのです。でもこれは子どもだけではありませんね?
自分自身に置き換えてみても、好きなことは覚えられるのに、苦手だなと自分で思っている事柄に関しては、はじめから頭に入っていきません。まるでブロックされているように。
例えば、パソコンが苦手と思っている人にとっては、「プログラミングなどとてもできない」と、はなから思ってしまいませんか?
子どもも同じで、好きなことなら苦にもならず、むしろ進んで覚えられるけれど、苦手だと思うと途端に頭から自然とブロックされてしまうのです。
ですから、まず「勉強が好き」と思わせることが大切なのです。
では、どのようにしたら「勉強が苦手」から「勉強が好き」に変えることができるのでしょうか?
進んで勉強する「勉強が好きな子」に変える方法
勉強において子どもは「わかった!」「出来た!」と思うことをうれしく感じ、もっと難しい問題もやってみようと思います。
つまり、この「わかった!」「出来た!」を増やしてあげることが大事になってきます。
子どもの「わかった!」を増やす
「どうしてこんなこともわからないの?」という前に、もっと簡単な問題から始めさせましょう。
簡単な問題から始めると、先ほどの問題を解くことができる場合があります。
はじめから「無理」と思わせないことが大切なのです。
次に、正解した時にはちゃんと褒めてあげることが重要です。
できたことを褒める
まずは、正解できたことを褒めて、間違えた問題のことは後にします。
間違えた問題のことを先に指摘してはいけません。「あとはここができていれば完璧だね!」
など、もう少し頑張ればここまで出来るという気持ちにさせるのです。
小さな目標をたくさん用意する
スポーツでも、はじめから県大会や全国大会へ出場することはないと思います。
地域の試合から順々に大きな大会に勝ち進み、ついには全国大会へ出場となるのです。
勉強でも同じことが言えます。
ここまで出来たことを褒め、もう少し頑張れば次まで行けることを目標にさせるのです。
60点とれたら次は70点を目標にする。
はじめから100点を目指すよりもできるような気がしませんか?
子どもは達成感を味わうことで喜びを感じます。大きな目標ではなかなか達成感を味わうことができず、どうせできないと諦めてしまうことさえもあります。
小さな目標をおくことによって、沢山の達成感を味わうことができ、勉強に意欲が湧くようになります。
「勉強しなさい」と言われると余計やりたくなくなる
やりたくないと思っていることを、やらなくてはならないとわかっている時に、「やりなさい!」と言われると、反抗したくなりませんか?
子どもに「勉強しなさい!」と言うと、「今やろうと思っていたのに!」と反発されることがありませんか?
子どもなりには、やらなくてはいけないとわかってはいるのですから、ここはいっそ強制せずに、「今度のテストも頑張ってね」とか、いつもと違う応援の言葉をかけてみてはどうでしょう?
天邪鬼を追い払って、仏様のような広い心をもちましょう。
「勉強しなさい!」と言いたいのを我慢!褒めて褒めて、子どもが自ら進んで勉強するまで我慢です。
いつか「勉強しなさい!」って言ったことがない派になれるといいですね。