子どもと一緒に年間行事を楽しもう!手軽に行事・イベントを楽しむポイント

ハロウィンイベントを楽しむ子供

お正月に始まり、節分やひな祭り、こどもの日、七夕にハロウィン・クリスマスなど年間を通して様々な行事があります。

日本の伝統的な行事から季節ごとのイベントを子どもと一緒に楽しみたい、子どもに行事の大切さを伝えていきたいという方も多いのではないでしょうか?

今回は、年間行事を子どもと楽しむための子育てのポイントを元幼稚園教諭の目線からお伝えします。

「イベントや行事の準備が苦手」「保育園・幼稚園で年間行事を楽しめば十分」と思っている方も、自宅で手軽に行事が楽しめる方法をお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

子どもと年間行事・イベントを行うメリットは?

子どもと年間行事やイベントを一緒に行うことはどのような意味があるのでしょうか?

まずは、年間行事を子どもと一緒に楽しむねらいやメリットについて詳しくお話します。

季節を感じる

年間行事を子どもと一緒に行うことで、子どもは季節の移り変わりを感じることができます。

厳しい寒さの中で行う節分、徐々に春への変化を感じるひな祭り、新緑が美しいこどもの日、一年の終わりを控えたクリスマス、それぞれの行事には季節を感じる飾りや活動が伴います。

目で見て感じる、触って感じる、食事を通して味わうなど五感を使って季節を感じることは子どもの成長を促す良い刺激となるでしょう。

家族や友だち、大切な人と過ごす喜びを感じる

年間行事やイベントは家族や友だちと過ごす、子どもたちにとっては大切な時間です。

好奇心旺盛で、様々なことに興味を抱く幼少期に数々の非日常的な行事やイベントを体験することは、思い出に残る時間となり、興味関心が広がるきっかけにもなります。

毎日の日常生活ももちろん大切なことですが、子どもにとって特別な時間を家族と一緒に過ごすことは大きな喜びであり、家族の愛情を感じる大切な時間となります。

年間行事を一緒に楽しむことは、親子の絆や信頼関係を更に深める役割もあるでしょう。

子どもと年間行事を楽しもう!準備をするときに大切にしてほしい3つのこと

子どもと一緒に年間行事を楽しみたいけれど、

「準備を頑張りすぎて疲れてしまった」

「ママ友のように上手に料理も作れないし、ついつい周りと比べて落ち込んでしまう」

「何を用意したらいいのか分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

子どもにとっても、家族みんなにとっても大切な日、行事を無理なく楽しむためのポイントやアイディアをお伝えしていきます。

1.頑張りすぎない・比べない

まず、行事・イベントを楽しむために気をつけるポイントは「頑張りすぎないこと・比べないこと」です。

SNSを見ると、豪華な食事に華やかでおしゃれな飾りつけがたくさんアップされ、つい真似したくなったり、比べたりしてがんばりすぎてしまうことはありませんか?

もちろん、子どもや家族の喜ぶ顔がみたいと頑張る気持ちは素晴らしいことです。

しかし、準備に疲れてしまったり、自己満足になってしまったり、子どもや家族が楽しめない状況になってしまっては本末転倒です……。

各行事には意味があり、伝統的な慣習や縁起が良いとされている食事がありますが、必ずしも全てを用意する必要はありません。

自分には何ができるかを予算や予定を含めて総合的に考え、できる範囲のことを取り入れましょう。

行事の料理は手作りにこだわらず、時間がない方や料理が苦手な方はテイクアウトを利用する方法もあります。

メニューを考えることが大変であれば、行事ごと定番メニューを決めて毎年同じものを作る方法もいいですね。

自分に合った、無理なく継続できるやり方を見つけましょう。

2.行事の由来を大切にする

行事やイベントはご馳走を食べたり、プレゼントをもらえたり、家族みんなで過ごす非日常的な喜びがありますが、それだけでなく、その行事がなぜ行われるのか伝えることを大切にしましょう。

ひな祭りやこどもの日は、雛人形や五月人形・こいのぼりを一緒に出して飾ることをおすすめします。

どうして飾るのか、どのような意味があるのか話すことで、子どもたちが雛人形や五月人形などを大切に扱う気持ちが芽生えます。

行事の由来なんて上手く説明できない、という方は絵本や動画を利用する方法がおすすめです。

子どもだけでなく、親にとっても今まで知らなかったような新たな発見があるかもしれません。

幼少期は、まだ行事の由来を理解するのが難しいのでは?と感じる方は、分かりやすい表現に変える、イラストや映像メインで伝えるなど、伝え方を工夫するといいですね。

行事を大切にする・楽しみにする気持ちを育むためにも、行事の由来を大切にして毎年繰り返し伝えていきましょう。

子供と一緒に知っておきたい行事食

3.「一緒に作る体験」を取り入れよう

年間行事を子どもと楽しむポイント3つ目は「一緒に作る体験」を取り入れることです。

幼児期の子どもとであれば、料理やお菓子を一緒に作ることもおすすめです。

最初から最後まで一緒に料理をすることはまだ難しい可能性がありますが、混ぜる作業や型抜き、盛り付けなど怪我のリスクが少ない簡単な作業を一緒に行うと無理なく楽しく行うことができますね。

たとえ一つの工程でも、料理やお菓子作りを一緒に行うことは子どもにとって刺激的で楽しい体験の一つです。

普段は忙しく、料理やお菓子作りを一緒にしたことがないという方は行事を機にぜひ一緒に挑戦してみてくださいね。

料理だけでなく、折り紙で季節のものを折ったり、お絵かきをしたり、工作をしたりすることもおすすめです。

イベント当日は、準備で忙しいという方も、工作やお絵かきであれば時間に余裕があるときに一緒に行うことができます。

イベントで利用するアイテムを子どもと手作りすると、子どもの行事やイベントへの期待が高まるだけでなく、行事が終わった後も形として残すことができるためおすすめです。

年間行事を楽しむと言うことは、行事・イベント当日が全てではありません。

親子で準備を楽しむ、飾り付けをする、行事やイベントの由来を学び、どのように過ごすか話し合うなど、事前の過ごし方も工夫すると、一つひとつの行事がより楽しめるでしょう。

感性の育て方

まとめ

今回は、子どもとの年間行事の楽しみ方についてお話しました。

お金や時間をかけなくても子どもと行事やイベントを楽しむ子育てのポイントを押さえることで、子どもと過ごす行事やイベントがより特別でかけがえのないものとなります。

各家庭に合った方法で楽しく過ごすことを大切にしていきましょう。