子どもが2歳を迎える頃になると、周りから「トイレトレーニングしてる?」と聞かれたりと、トイレトレーニングの話題が出てきますよね。
「うちの子もそろそろ始めた方が良いのかな?」「始めたいけれどどのように始めたら良いのか分からない‥」という親御さんも多いのではないでしょうか。
2歳から始めるという話は育児書やネット上で多く見られますが、実は何歳から始めた方が良いという正解はありません。
子どもによっておむつが外れる時期は違い、千差万別なのです。
トイレトレーニングは、子どもの心身の成長に合わせてストレス無く進めることが最も大切だと言えます。
今回は保育士の経験からどのように進めていく事が成功に繋がるのか、その方法をご紹介していきます。
目次
子どもが教える3つのサインを受け取り、トレーニングを始めよう
「トイレトレーニングを早く始めて早く終わらせたい」という声を耳にする事がありますが、実は早く始めれば早く終わるというわけではありません。
これは子どもの心と身体の発達が追いついていない事があるためです。
トイレトレーニングを始める時期は年齢で決めるのではなく、子ども自身が以下の3つのサインを出した時が最適な時期です。
1.おしっこの時間の間隔が1時間半以上空くこと
子どもは成長と共に、長い時間膀胱におしっこを溜める事ができるようになります。
おしっこをしてから次のおしっこまでどのくらいの間隔なのかという事を親が知ることが、トイレトレーニング開始の第1歩です。
2.おしっこが出る感覚が分かり、おしっこをしたいと意思表示できること
まず、おしっことは何か?という事を理解した上で意思表示できるようになると、トイレに誘うチャンスです。
これは赤ちゃんの時にオムツ替えをする度に「ちっち出たね、スッキリしたね」など声をかけることの積み重ねで、赤ちゃん自身もおしっことは何かという事が身についてきます。
3.トイレに行くことが好きだと感じる
トイレに行くことを嫌がらないという事が、一番大事なポイントと言えます。
そして実はトイレを嫌がって中々トイレトレーニングが進まないというのはよくある話でもあります。
ではトイレに行く楽しみがあればどうでしょう。例えばトイレに子どもが好きなキャラクターの絵を貼っておいたり、トイレに座る事が出来たらスタンプを押すなど、トイレに行く楽しみがあれば嫌がることは無くなります。
トイレトレーニングを進めるコツとポイント!
いざトイレトレーニングを始める時期が来たら、どのように進めたら良いのか迷いますよね。
進め方には以下のポイントがあります。
トイレに座ることを習慣にする
今まで行ったことの無い場所は大人でも緊張しますよね。
まずは普段決まった時間に、親御さんがトイレに行く時に一緒に入ったりして様子を見せておくのは良い方法です。
そうする事でトイレという場所にも慣れて、子ども自身がおしっこやうんちのやり方を見て学ぶことができます。その時に子どもも座ってみるように促してみましょう。
パンツが濡れる不快感を知る
最近はトレーニングパンツという便利な物がありますよね。でもあえてこれを使わずに普通の布パンツを履かせ、その上にオムツを重ねましょう。
トレーニングパンツはとても吸収性があるため、おしっこをしてもさほど不快感は感じません。
そのため、布パンツとオムツの重ね履きだと、おしっこをした時にパンツが濡れた感覚が伝わりやすいのです。
子どものやる気を起こす
親ばかりがやる気満々で、子どものやる気が出ないという話はよく聞きます。
子どもは自分で決めたことは楽しんでやりますよね。そこでお勧めなのは、パンツを子どもと一緒に買いに行くことです。
子どもは自分で好きなパンツを選んで買ってもらうと、「お気に入りのパンツを濡らさないように頑張ろう」という気持ちになり、自然とやる気も起きるものです。
親子で足並みを揃えて、無理なく進めることが理想です。
お休みも大切?トイレトレーニングが進まない時の対処法
中々タイミングが合わなかったり、トイレに行きたくないと言う日が長く続いてしまうのはよくあること。
そのような時は開き直ってしまうことも肝心です。誰しもいつかは必ずオムツを外す時期はやってきます。
失敗が続くことは子どもにとっても自尊心が傷つくことになりますし、ストレスになってしまいます。
そのような時は思いきって一度トイレトレーニングはお休みして、子どもと相談しながら再開の日を迎えましょう。
ゆったりと構えることがトイレトレーニング成功の近道です!
誰しも焦ってしまいがちなトイレトレーニング。
せっかく親子で取り組む機会なのですから、楽しんで進めていきたいものです。
まずはパパさんやママさんがゆったりとした気持ちでいることが成功への近道です。
「いつかは必ずできるようになる」という強い気持ちを持って、お子さんと一度しかないトイレトレーニングという貴重な期間を楽しんで下さいね。