中学受験塾の宿題が終わらない!宿題が終わらない時に見直すべきことと対処法

宿題が終わらない小学生

中学受験の勉強が本格化すると、塾の宿題がなかなか終わらない場合も少なくありません。

家庭学習は宿題だけではないので、他の勉強との関係で宿題が終わらないこともあるでしょう。

ただ、宿題は学力アップのために出されるものであり、なるべく優先的に行う必要があります。

ここでは、塾の宿題が終わらないことが多いとき、塾への相談のほかに各ご家庭で見直すべきことは何か、ご説明していきます。

宿題を効率的に進めて学力を伸ばすためにもぜひ参考にしてみてください。

塾の宿題が終わらない!そんな時に見直すべきこと

受験勉強で塾に通う場合、当然ながら宿題も出されます。

宿題は、それを家庭で行うことで効率的に学力がアップするように用意されます。

一方、宿題の量は塾によって異なり、場合によっては宿題が終わらないこともあるでしょう。

この場合、必要に応じて塾側と相談することも大切ですが、家庭で改善できる点があれば改善し、なるべく宿題はしっかり終わらせる方向で考える必要があります。

家庭学習では宿題を優先的に行う

まず大前提として、塾の宿題はなるべく優先して行うことが大事です。

明らかに無理のある量の宿題を出された等の事情でない限り、家庭学習において宿題は優先的に行う必要があります。

もちろん家庭学習は宿題だけではありませんし、特に勉強が本格化する小学校5年生・6年生は宿題以外の勉強も増えていくでしょう。

ただ、繰り返しますが、宿題は学力アップのために塾が用意してくれるものです。

特別な事情がない限り、宿題は最後まで取り組むべきですし、宿題が終わらないなら家庭学習の時間・スケジュールなどを一度見直したほうが良いでしょう。

以下、明らかに膨大な量の宿題を出された等の事情がないことを前提に、塾の宿題が終わらないときに家庭で見直しておきたいポイントを整理していきます。

塾の宿題が終わらない原因と対処法

家庭学習のスケジュールに原因がある

家庭学習の中で宿題にあてる時間が少なかったり、あるいは家庭学習時間そのものが少なかったりすると、当然ながら宿題を効率的に進めることはできません。

宿題が終わらないことが続いた場合、日々のスケジュールを一度見直し、問題点を洗い出してみましょう。

とりあえずは宿題を終わらせることを最優先の目標とし、日々の時間割を設定することが大事です。

また、勉強する時間帯の中でも、「この時間は宿題の時間」「それが終わったら他の勉強をする時間」などと分けたほうが効果的でしょう。

ただ漠然と「勉強する時間」とするより、内容別に時間を区切るなど、メリハリを意識してみてください。

ただ長時間勉強時間を確保すれば良いわけではない!

ここで注意してほしいのは、ただ勉強時間を多めに確保すれば良いわけではないという点です。

そもそも勉強は集中して行ってこそ成果が現れるのであり、ただ長時間机に向かっても集中できていなければ効果は下がってしまうのです。

一見すると長時間勉強しているように見えても、実は宿題があまり進んでいなかったなどのケースも多いです。

それよりも、まずは短時間でも集中できるよう、メリハリを持たせた勉強スケジュールにしてみてください。

そのためにもできるだけ規則正しい生活リズムを心がけ、「この時間は宿題をやる時間」「この時間は他の勉強をやる時間」「この時間は食事の時間」といったように、メリハリをつけた時間割を意識しましょう。

スキマ時間も活用してみる

日々の生活の中では、どこかにスキマ時間も生まれるはずです。

そこを効率的に勉強時間に使ってみるという方法もあります。

特に忙しいスケジュールの場合、スキマ時間を見つけて少しずつ宿題を進めてみると良いでしょう。

食事まで少し空いた時間、就寝前のちょっとした時間など、少しでも宿題ができそうな時間があればぜひ有効活用してみてください。

ただし、宿題が問題演習などの場合、一度取りかかるとかなりの時間がかかってしまうこともあります。

こうしたケースでは、スキマ時間で宿題をやろうとするとかえって中途半端に終わってしまう場合もあるので注意してください。

宿題内容を見て、一度にある程度の時間をかけて進めるべきものがあれば、そちらは別途しっかり時間を確保するべきです。

一方で、暗記や簡単な問題演習・ドリルなど、スキマ時間でできそうな宿題があればぜひスキマ時間を活用してみると良いでしょう。

ギリギリにならないとやらない性格が原因の場合

ギリギリにならないと勉強しない性格のお子さんは、宿題をギリギリまで放置してしまうことが多いです。

宿題をやろうと思ってもなかなか集中できず、宿題の提出日前日になって焦ってしまうケースも少なくありません。

この場合、お子さんの性格的な問題もありますが、まずは宿題を計画的に進めることの重要性から認識してもらう必要があります。

宿題は計画的に行ってこそ意味がある

そもそも宿題というのは、計画的に行ってこそ効果を発揮するものです。

しっかり時間に余裕を持って、集中して丁寧に取り組んでこそ、その内容もきちんと理解できるわけです。

提出日前日に焦って取り組んでも、落ち着いて集中して解くことはできないでしょう。

なんとか宿題を終わらせたとしても、後になって何を勉強したのかよく覚えていないようであれば、せっかくの宿題も効果が薄れてしまいます。

まずこの点をお子さんに意識させなくてはなりません。

もちろん、ギリギリにならないとやらない性格が悪いとは言えませんが、勉強として考えるとデメリットが多いですし、それで宿題が終わらない状況が続くのは好ましくありません。

宿題は集中して丁寧に取り組んでこそ意味があること、そしてそのためには早めからコツコツ進める必要があることを意識させましょう。

性格・個性にあまり口出しはしない方が良いの?

繰り返しますが、ギリギリにならないとやらない性格が絶対に悪いとは言い切れませんし、そこは性格・個性の問題でもあります。

ただ、計画性が求められる宿題や勉強に関しては、やはり計画性の大切さは教えてあげたほうがいいでしょう。

一方、過度に口出しをして怒ったり、ただ「勉強して」とだけ言ってもあまり効果は期待できません。

計画性というのは、慣れによって身に付いてくる部分もあります。

例えばギリギリの行動を続けた結果、何度も何度も宿題が遅れたり勉強が進まない状況が続き、それで成績が大幅に下がってしまったとき、そこで自ら反省して行動を改めることもあるのです。

こうした経験によって日々の計画性や時間配分のコツをつかんでいくのも、人生経験として大切になります。

親としては複雑な気持ちになるかもしれませんが、あまりに過度に口出しするより、ひとまず様子を見るという選択肢もあります。

ただしその場合でも、計画性が重要であることは折に触れて教えてあげると良いでしょう。

甘く見てはいけない!宿題の内容を勘違いしていることが原因

これは意外に多いケースで、決して甘く見てはいけません。

宿題の内容を勘違いしたり正確に知らなかったりする生徒は、実は一定数いるのです。

個別指導塾などは講師が連絡ノートに塾の宿題を書くことも多いですが、そういうケースでない限り、生徒が宿題の内容をしっかりメモするなどして正確に把握しなければなりません。

ここが甘い生徒は意外に多く、宿題が終わらない原因になるので注意が必要です。

塾の宿題内容は多岐に渡るので、勘違いないように正確に把握しておきましょう

塾の宿題といっても様々で、問題演習、指定された箇所の暗記など、その内容は多岐に渡ります。

宿題に使われるテキストも幅広く、教科書、塾で使用している問題集、塾が用意したプリントなどがあるでしょう。

また、問題演習の答え合わせまで宿題の中に含まれている場合や、ミスをした問題の解き直しが必要な場合など、ただ問題に解答するだけではないケースもあります。

特に個別指導塾ではいろいろな宿題の種類があり、場合によっては模試の解き直しなどが宿題に含まれることもあるのです。

このように塾の宿題といっても幅広く、大前提として宿題の内容は正確に知っておかなければなりません。

どのテキストを使うのか、どこまでが範囲なのか、ただ問題を解くだけで良いのか、それとも答え合わせや解き直しまで行うのかなど、内容を勘違いすることのないよう正確に把握しましょう。

子どもだけではなく親のほうでも宿題内容は正確に把握しておきましょう

各ご家庭でも、お子さんの宿題内容は正確に把握するようにしてください。

定期的にお子さんの家庭学習内容を確認し、きちんと内容通りの宿題をやっているか確認しましょう。

また、宿題内容に関するメモをいい加減にとっているような場合、しっかり注意してあげてください。

きちんと宿題内容を把握しないと、計画的で効率的な宿題はできません。

このことは早めに指摘しておくことが大事です。

もちろんお子さんが勉強を自発的に行うのは良いことですが、極端に子どもに勉強を任せっきりにするのも好ましくありません。

誰も指摘しない環境が続くと、いつの間にか宿題を甘く考えたり、宿題に関する塾の指示内容を適当に聞く癖がついている場合もあります。

親のほうでもしっかり学習状況を把握し、お子さんが正しい内容で宿題を進めているか、適宜チェックしてみてください。

中学受験で便利なアイテムとは?

どうしても宿題が終わらない場合はどうしたらいい?

上記のような対処法をしても、宿題がどうしても終わらない場合、やはり一度塾に相談してみてください。

一般的に見て宿題の量が妥当な場合でも、お子さんの状況的に宿題をこなすのが難しいケースもあります。

そのような場合は遠慮せず、塾としっかり相談したほうが良いです。

いくら受験勉強とはいえ、無理のある内容で勉強をしてもかえって非効率になります。

何よりお子さんの負担も大きくなるばかりですし、好ましい状況とは言えません。

このあたりの事情は塾にも正直に話していただき、可能な限り宿題の量を調整してもらってください。

ここまでお話ししたように、宿題が終わらないときに家庭でやるべき改善点もあるのですが、あまりに思いつめる必要はないのです。

あくまで無理のない範囲で勉強を進めることを前提にしてください。

まとめ

今回は、塾の宿題が終わらないときに家庭でも見直すべきことはあるか、ポイントをご説明していきました。

あまりに膨大な量の宿題を出されたなどの事情がない限り、宿題が終わらないときは家庭学習のスケジュールなどを一度見直してみましょう。

宿題は効率的に学力を伸ばしていくために重要なものであり、家庭学習では基本的に宿題を優先して行うよう、スケジュールを組むことが大事です。

集中して計画的に宿題を行うためにも、メリハリのある時間割を意識してみてください。

また、可能であればスキマ時間を活用することも大事です。

一方、ギリギリにならないとやらない性格のお子さんの場合、まずは計画的に宿題をやることの大切さを教えてあげましょう。

宿題は集中して丁寧に取り組むからこそ大きな効果が生まれるのであり、そのためにも計画性のある勉強を心がける必要があります。

そのほか、意外に盲点なのは、宿題の内容を正確に把握していない子どもも一定数いるということです。

塾の宿題は多岐に渡り、複雑な内容も多く含まれます。

塾からの指示内容は正確にメモするなどして、どこが宿題の範囲なのか細かく把握する習慣をつけましょう。

このように、日々のちょっとした意識だけで習慣を改善することはできるのです。

塾の宿題が終わらないことが多いとき、ぜひ参考にしてみてください。